第11話・・・クレープその1・・・
仕事が終わった後21時30分、調理場には、
ミラと海夢の姿があった、
海夢は頭にタオルを巻いて、
ミラはピンク色のエプロンを着ていた、
「よし、最強に上手いクレープ作り始めるぞ!」
「うん!」
ミラは、海夢とあってから一番の元気で返事をした、
すると、海夢が準備して置いたクレープを作る材料が置いてある、
○卵
○砂糖
○強力粉
○牛乳
○バター
「じゃ、ミラ俺の言う通りに作るんだ!」
初めにボウルの中に卵を割る、
そして次に砂糖を入れる、
この時点で軽く混ぜるんだ!
軽く混ぜたらそこに強力粉を入れる!
この時に注意する事は、強力粉を一気に入れるとダマになるから、ふるいにかけながら少しずつ、
混ぜ合わせながら入れる事!
最後に温めたバターを入れて混ぜれば生地の完成だ!
「よし、じゃあミラ一緒にやってみよう!」
「わかった!」
すると、緊張して震えながら卵をボウルに割ると
とんでもない所から卵に割れ目が入って沢山の殻が入ってしまった、
〔ま、まさか、居酒屋の娘がここまで不器用だったとは、、、、〕
海夢は驚いた表情をした、
「さ、最初は、そんなもんだよー、、、、
意識する事は、出来るだけ体を楽にして肩の力を抜くんだ、こう見えて卵は意外に硬いからね、
少し怖いかも知れないけど、思い切って卵を割ってみるといいぞ!」
「わかった、! やってみる、」
海夢はミラにアドバイスをすると、
ミラは再び挑戦した、
〈ベチャ!〉
次は強すぎて卵を叩きながら割ってしまった、
「む、むずかしいのね、、、」
しょんぼりしてそう言った
「ま、まぁ、卵を割るのは、
意外に難しいからな、!」
海夢は慰め同情するように言うと、ミラの分の卵を割った、
「卵を割るのは、練習してけばすぐにでも出来るようになるさ、!」
ミラは少し悔やんでいた、
「じゃ、じゃあ次は、砂糖を20グラムを卵の入ったボウルに入れるんだ!」
ミラはボウルの中に砂糖を入れた、
「これでいい?」
「あぁ!、オッケー!
そしたら軽くかき混ぜて!」
ミラは、慣れない手つきでかき混ぜた、
「混ぜたよ、」
「そしたら、牛乳200ccを入れて、強力粉を少しずつ入れるんだ!」
「わかった、やってみる!」
ミラは牛乳を入れると、強力粉を一気にドバッと
入れてしまった、
「ま、まぁ大丈夫だ、しっかりかき混ぜれば心配ない!」
海夢はミラに心配させまいと必死にフォローをした!
「じゃ、最後に温めたバターを入れて再度かき混ぜれば生地の完成だ、!」
ミラも、海夢の手伝いのもと何とか生地を完成させて、
「ここからが、少し難しいんだ!
よく見ててくれ!」
すると海夢は、生地をお玉で掬うと熱したフライパンに薄く広げるように入れた!
そして、焦げないようにし、スルスル滑って来たら裏返す、そして数十秒焼き色をつければ完成だ
ミラは目をキラキラさせて見ていた、
「す、すごい! 私もやってみる!」
するとミラは見様見真似で同じように作り始めた
〔最初に生地を入れて、軽く伸ばしてと、〕
すると、、、
生地を伸ばし過ぎて、穴が開いてしまった
再びチャレンジをする、
すると次は焼き過ぎて焦げてしまった!
ミラは落ち込んだ、
「初めてにしては、上手い方だよ、、、!」
海夢は、また慰めるように言った、
そして残った生地を海夢が綺麗に焼いて行った、
「じゃ最後にフルーツをカットしよう!」
海夢はバナナ、イチゴ、みかん、ブルーベリー
チョコレートソースを取り出した、
「ミラはこれを小さく一口大にカットしてくれ、」
「わかった、」
すると、ミラは危なげな包丁の持ち方で歪な形だが、フルーツをカットしていく、
その間に海夢は、
ボールに生クリームと砂糖を入れると、氷煎をしてハンドミキサーで一気にかき混ぜた、
ミラは物凄い音でかき混ぜる海夢を見て何をしているのか気になっていた、
「何作ってるの?」
「これはだなぁ、ホイップクリームを使ってるんだ!
本当だったらこれも数十分かかるけど、氷煎しながらハンドミキサーを使えばすぐに出来る、!」
「ほらっ!見て見ろよ、少しずつトロトロして来てるだろ!」
「本当だぁ〜!」
ミラは目を丸くして見ていた、
ーーーーーーーーーー数分後ーーーーーーーーー
ミラは形は少し歪だが全てのフルーツを切り終えた、
海夢もふわふわのホイップクリームを作ると絞り袋の中に入れた、
「よし、ミラ! 最後の仕上げだ!」
そう言うと海夢は、平たいお皿に先ほど焼いた生地を乗せて、ミラの切ったフルーツを乗せ、
ホイップクリームとチョコレートソースを振りかけ、クルクル巻いた、
ミラは、その光景を口を開けながら見ていた、
「どうだミラ!、これで完成だ!」
そこには、チョコレートソースがかかっていて、
色とりどりなフルーツの乗った、とてもとても
綺麗なクレープがあった、
「す、すごい、とても綺麗! 私もやってみ、」
するとミラも、真似するように、生地の上にフルーツを乗せて、ホイップクリーム、チョコレートソースをかけて同じように仕上げた、
「できた、」
そこには、不器用ながらも立派で綺麗な
1つのクレープがあった、
「ど、う、か、な.-?」
「凄いよ、!
とても綺麗だ美味しそうだ、よく頑張ったな!
ミラ、」
海夢は笑顔で嬉しそうに答えた、
「ほ、本当に?」
ミラは小さな声で聞くと、
恥ずかしそうに顔を真っ赤にした、
「あぁ! 本当だとも、
それじゃ一緒に食べるか!」
「うん!」
ミラが嬉しそうに返事をすると、2人は顔を見合わせてニコッと笑っていた、
ーーークレープを持ってテーブルに移動したーー
「どうだ、ミラ!、、、 美味しいか?」
「お、美味しい、クレープ、
美味しいよ海夢!」
「それは、よかった!、
ミラが頑張った証だな!」
ミラは、ほっぺが落ちる表情でパクパク食べ進めた、
「海夢も美味しい?、」
「あー! ミラが切ってくれたフルーツがとても甘くていい味出してるよ!」
ミラは顔を真っ赤に染めて、嬉しそうだった、
ーーーーーーーごちそうさまでしたーーーーーー
「海夢、今日はありがとう、!」
「どういたしまして!」
するとミラは、思い切った様子でこう言った、
「お願いがあるの!、
今日から一週間私、クレープもっと上手に作れるように練習したいの、お願い!手伝って、、、」
ミラは頭を下げて海夢に頼んだ!
「ミラ、顔を上げてくれ、!」
正直仕事が終わった後からだとどんなに早く始めても21時は過ぎるし、それを1週間はキツイところがあった!
でも、不器用で料理が苦手なミラを知っている海夢は、さっきのクレープを作る姿を見て思うところがあった、
「わかった、ミラが満足するクレープを作れるまで、とことん付き合ってやる!」
「本当に!?」
ミラは嬉しそうに聞き返した、
「あぁ!
だから今日はもう遅いからそろそら寝るぞ、」
ミラは決意した!
〔せっかく、疲れてる中私の為に海夢が付き合ってくれるんだ、頑張らないと!」
こうしてミラと海夢1週間のクレープ作りが始まった!
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