第10話・・・楽しみ・・・
こうして海夢は夜ご飯を食べ終え、自分の部屋に戻って行った、
そして部屋に入ると、
そこには女の子の姿があった、
〔は〜〜、、、
またシャウラのやつ勝手に俺の部屋に入って、〕
海夢は、シャウラがまた勝手に部屋に入っていると思い呆れた顔をした、
「シャウラ〜、今日は何のようだ〜〜.?」
しかし、そこに居たの、、、、
はシャウラでは無かったのだ、
短いショートヘアーに綺麗な白髪、、、、、
そう!、海夢の部屋に居たのは、
ミラだったのだ、
「わ、私、シャウラじゃなくて、ミラ!
何で、シャウラと間違えたの、?」
ミラは少し怒りっぽく不機嫌だった、、
「な、なんだ、ミ、ミラさんか〜、!」
「ねぇ、何で? 何でシャウラと間違えたの、?
答えて、!」
ミラは顔をしかめて問い詰めた、
「いゃ〜、それは、何と言いますか、
どことなく似ていたと言います、はい、、」
海夢は分かりやすく嘘をついて、この場を乗り切ろうとしていた、
〔それにしても、何でこんなにミラのやつ怒ってるんだぁ?、名前間違えたくらいで、、、」
「まぁいい、海夢に頼みがあったの、
ここに座って!」
ミラは、床を〈パンパン〉と叩いて
海夢を座らせた、
海夢は少しホッとして、
ゆっくりと腰を下ろした、
「で、俺に頼みって何だ?」
すると、ミラはまるで告白をするかのように、
小さな声で顔を赤くし、恥ずかしそうに答えた、
「じ、じつは、そ、その、、、、、
わ、わたしに料理の作り方教えて欲しいの、!」
恥ずかしながらも思い切ったように頼んだ、
すると意外にもあっさりとした表情で答えた、
「なんだ、そんな事かよ、、、
りょーかい!
俺に作れるものだったら教えるぜ、!」
ニコッと優しい笑顔でそう言った、
「ほ、本当に?、
嬉しい、じゃ明日の夜、仕事終わった後教えて!
何作るかは、海夢に任せるから!」
「はいよ!
取り敢えず今日はもう夜遅いから、
そろそろ寝るぞ!」
「うん、わかった!
明日の夜、約束だから!
絶対、絶対、約束だから!
おやすみ、、、、」
ミラは、そう言うと嬉しそうにして海夢の部屋を出て行った、
その後、海夢は電気を消して布団に入ると考え事を始めた、
〔あいつが不器用で料理が苦手なのは知ってるけど、出来れば簡単に作れるものがいいよなぁ〜、
何を作ろうか?」
明日何を作るのかを悩んでいた、
〔そう言えば、ミラのやつフレンチトーストを、
甘い、甘いって偉く喜んでたなぁ!、〕
海夢は、ミラがフレンチトーストを美味しそうに食べていたのを思い出した、
〔そうだなぁ〜、夜食に軽く食べられるデザートって所かな、!〕
頭の中でいくつか思いついていた、
⭐️王道だけど無難に美味しいアイスクリーム
⭐️噛んだ瞬間溢れ出す、
濃厚カスタードシュークリーム
⭐️牛乳で作るトロトロプリン
しかし、どれも時間がかかってしまう、
アイスクリームだったら、どんなに早くても
冷凍庫で冷やす時間として半日は欲しい!
シュークリームも、生地を焼くのに小一時間はかかる、
プリンも、蒸し焼きにするのに多少トロトロにしたとしても30分くらいかかる、
正直休みの日ならいいが、
明日の夜仕事終わってからだとどんなに急いでも、
作り始めてから21時は過ぎるだろう、
その時海夢はビビット思いついた!
〔そーだ、クレープだ! クレープを作ろう!〕
確かにクレープならば、オーブンで焼いたり、
冷凍庫で冷やしたりする事はない、
〔クレープだったら生地もすぐに焼けるし、
カットしたフルーツを乗せて、生クリームをホイップすれば、簡単にできる、
生地を焼くのが少し難しいかもしれないけど、
仕上がりもとても綺麗だしミラもきっと喜んでくれるはずだ!〕
「よし、決めた!」
海夢は納得すると、ゆっくりと目を閉じた、
ーーーーーーーーーー翌朝ーーーーーーーーーー
いつも通り海夢は仕事に向かった、
「おはようございます!、デルさん!」
元気よく挨拶した、
「あ〜、おはよう! 旦那は明日帰ってくるから今日まで居ないんだ、
だから今日も私と調理場の方お願いするよ、!」
「はい!、わかりました!」
仕事分担は昨日と同じだ、
デルさんと海夢が調理場、三つ子の3人がホールだった、
そして、それぞれが仕事に取り掛かった!
〈ふっふ、ふっふ、ふ〜ん!!〉
ミラはニコニコして、鼻歌を歌っていた、
いつもの3倍くらい上機嫌だった、
するとその様子を見ていた、シャウラとララが
心配そうにこそこそ話していた、
「ねぇ、ねぇ! 今日のミラどうしたの、?
ララなんか知ってる?」
「知らないわよ、!
それにしても気持ち悪いわね、雪でも降るのかしら、」
心配ながらも、ララとシャウラは仕事に取り掛かった、
そして午前中の仕事が終わった、
ーーーーーーーーーーー↓ーーーーーーーーーー
仕事が終わった後もミラは、疲れた顔をするどころか、朝より上機嫌になっていた、
すると、ずっとミラを怪しいと思っていた、
シャウラがミラに聞いた、
「ミ、ミラ〜、ど、どうしたの!
今日は朝からいつにも似まして上機嫌じゃない、、
何か、いい事でもあったの?」
シャウラが少し怖がりながら聞くと、
ミラは満面の笑みで答えた、
「べ、つ、に、!」
ミラは二階に上がって行った、
〔怪しぃ、!絶対に何かあるぞ!〕
シャウラはそう言うと詮索を始めた、
海夢が何か知ってるんじゃ無いかと尋ねた、
「海夢、なんか今日、ミラがやけに上機嫌なんだけど海夢何か知ってる、?」
海夢は色々と思い当たる節があったのだ、
「そ、そうだな、おそらくだが、夜に俺が料理を教えてやるんだ、!
それを楽しみにしてるんじゃないか?」
海夢は少し考えるようにして答えた、
〔そう言う事だったのね、それであんなにも嬉しそうだったの、!〕
シャウラは納得した表情をした、
「そ、そうだったの、
私も一緒に作りたかったなぁ、、」
揶揄うように、笑いながら言った、
「別にいいぜ、!夜仕事終わってからだけど、、
シャウラも一緒に作るか?」
「いいえ、私は今度の機会にするわ!、」
〔ミラに怒られちゃいそうだしね、、〕
シャウラは、優しく苦笑いをしていた、
「そっかぁ、シャウラは次の機会にって事で!」
そう言うと、2人は顔を見合わせてニコッとして、
笑った!
「知ってると思うけど、あの子とても不器用だから、丁寧に優しく教えてあげてね!」
シャウラは心配するように言った、
「あ〜!任せてくれ、不器用なあいつたがらこそ
喜ばせてやりたいんだ、!」
力強く答える、
「そっか!、期待してるね!、」
シャウラは嬉しそうに笑うと、調理場を去って行った、
〔それにしてもやっぱり、
シャウラはみんなの事をしっかり見てるなぁ〜
三つ子とは思えない!」
そう、シャウラはいつもミラ、ララの事を気にかけて、まるで長女のようであったのだ、
そして休憩が終わると、
午後の仕事がはじまった!
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