第4話・・・異世界ってキツくね?・・・
「あんまり近づかないでよ、! 3メートル、」
「はい?、」
「だから3メートル以上私から離れて歩いてってこと、」
ララは海夢の方を向くと、指をさして言った、
「無茶言うなよ、全然この街のこと知らないんだ」
海夢は頭を抱えた、
〔はー、まいったな、俺、昨日この世界に飛ばされて、全然この街の事わからないのに、、、〕
取り敢えず、ものすごい目力で睨まれるので、距離を置いて歩いていた、
2人は気まずい空気で会話がないまま、
歩いていると、
ララが大きな建物の前で足を止めた。
そこには、海夢住んでいた、日本では見たことのないような建物だった、
大きな煙突から煙が出ていて、
日本では見たことのないような作りでとても珍しかったのだ、
海夢は、キョロキョロと眺めていた、
〔へー、それにしても大きな建物だな、〕
と、1人で感心していた、
「たどり着いたの、? ここで何か買うの?」
ずっと話していなかったが、ここに来て
海夢がララに、質問をした、
「あんた、本当にこの街の事、なんも知らないのね、はぁー、呆れた、」
ララは、ガッカリした風にため息をついた、
「一回しか言わないから、今からこの店で、燃料を買うからついて来て、
ねぇ、置いてかれたいの?、はやくして、」
〔まったく、離れろって言ったり、、どっちなんだか、〕
「はいよ!」
「それにしても、たくさんの人がいるなぁ、」
「そりゃーね、この町で1番大きい燃料屋さんだもの、」
ララについて行くと、定員さんらしき、
白髪で優しそうな、おばあさんがいた、
そう、この方がこのお店のオーナーだ、
すると、おばあさんは優しく話しかけて来た、
「あら、ララちゃんいらっしゃい、」
「おばあちゃん、5本分お願い、!」
「はいよ、!」
すると、おばあさんは、店の奥から燃料の入った筒状の物をもってきた、
「ほらっ、はやく、これあんたが持つのよ、」
ララは、海夢に持つように指示を出した、
「こ、これ、俺1人で全部持つの?」
「当たり前じゃない、あんたは、荷物持ちとして来てるんたがら、」
〔はー、〕
海夢は、ため息を吐きながらも、しょうがなく、持った、とても持ちにくく、ニート生活をしていた、海夢からするとなかなかキツかった、
「銅貨5枚ね、!」
ララは巾着から、お金を出しておばあちゃんに支払った、
「いつもありがとね、それにしても、まさかララちゃんが男の子連れてくるなんて、彼氏さんかい、?」
「こんな奴、彼氏じゃありません、ただの荷物持ちですよ、、じゃあね、おばあちゃん、!」
おばあちゃんはニコニコして海夢と目を合わせて笑った、
「まいどね、」
こうして、燃料を買い終えた、
2人は外に出て、次は野菜を買いに行く、
5分くらいでお店の近くに着いた、
「ここから先は、人がたくさんいるから、
あんたは、ここにいて、私1人で買ってくるから、」
「いいよ、俺も行くって、」
「来なくて、いいって言ってんの、!
それに、そんな荷物持ってるだから、
来たって持てないでしょ、ここにいて、」
〔確かに行った所で何も持てないけど、、、、
まぁ大丈夫か、逆に一緒に行ったら、
怒られそうだし、〕
そうすると、ララは1人で野菜を買いに行った、
すると、太陽が雲に隠れ少し暗くなった
〔嫌な予感がする、〕
20分経っても、ララは帰ってこない、
「ったく、遅いな、野菜買うだけで何分掛かるんだぁ、」
その後30分経ってもララは帰ってこなかった、
少し不安になった、
海夢は、持っていた荷物を端っこに置いて、
ララが向かって行った、方向に歩いて行く、
〔それにしても、ジャージは浮いてるよな、家を出てきてから、やけに見られてるって言うか、、、〕
そんな事考えながら進んでいると、野菜を売っている店についた、
〔ララの奴、野菜買うって言ってたし、明らかにこの店だよな、〕
しかし、向かう道中も、店の前にも
ララの姿は無かった、
海夢はとてつもなく、嫌な予感がしたのだ、
「あ、あの、すいません、何分か前にこの店に、
僕と同い年くらいの、女の子来ませんでしたか?
長髪で、身長は僕より10センチくらい小さくて、
それから、」
海夢はとても焦って、早口で聞いていた、
「落ち着いて、、でもそうだねぇここ1時間くらいは、女性のお客さんは来て無いと思うけど、」
「そうですか、」
海夢の嫌な予感は的中していた、
走り回って、大きな声で叫んで辺りをさがす、
「ララー、、 どこにいるんだ、ララー、、」
いくら叫んでも、返事はない、
いくら探しても見当たらない、
その時、海夢はある物を見つけた、
「これは、ララが、燃料を買う時に、お金を出していた巾着、」
ララの巾着が落ちていたのだ、
〔ララはここら辺にいるはず〕
海夢がララを探していると、女の子の泣き叫び声が聞こえた、
「い、いやー、誰か、誰か助けて、」
聞いたことのある声、海夢は急いで、
声のする方に言った、
そこには、泣いてうずくまるララの姿と、
ララの髪の毛を引っ張りゲスな目をした男2人がいた、
海夢は、少し震えがあった、でもそれ以上に怒りの感情があった、
「ララ、! お前ら何をしている、」
「たずけぇて、おねがい、」
ララは泣きながら、海夢に助けを求めた、
すると、男2人は怒り狂って、海夢の方に近づいて来た、
「誰だ、テメェ、死にてーのか?、、さっさと、
うせろよ、」
引き腰でとても、ビビっていた、
〔俺に、助けられるのか?、こいつら2人に勝てるのか?、俺1人で、いや無理だ、でも助けないと、〕
すると、海夢は、男の子2人の顔に唾を吐きかけた、
「め、めが、チッやりやがったなクソガキ」
「はやく、はやく逃げるんだ、ララ!、はやく」
「でも.」
「はやく逃げろって言ってんだろーが!、」
海夢は大きな声で眉間にシワを寄せてそう言う
すると、ララは泣きながら逃げて行く、
男たちがララを追いかけようとする、
「逃さねー、」
男がララを追いに行こうとすると、
海夢が男の足を後ろから掴んだ、
「お、追わせない、絶対に追わせるものか、」
ララは無事に、逃げた、
しかし、男2人に海夢は捕まり、殴られ蹴られ、
〈バン〉 〈ドコン〉、、、
「テメーのせいで、逃げられたじゃねぇか、
なんとか言えよクソガキ、」
海夢は、男に髪を引っ張られ、
顔もあざだらけになった、
「ははははぁ、ざ、ざまーみやがれ」
「なめやがって、」
〈バン〉〈ドコン〉
海夢は、目を半開きの状態で笑いながらそう言うと、男は大きな声を出して、殴りかかった、
ボコボコ状態である、
〔まったく、俺って本当についてねーな、異世界ライフ2日目で終わりとかよ、どうせ異世界に
連れて来てくれたんなら、
異常な強さとか、最強の魔法とかよ、
でもまぁ俺らしいちゃ、らいしかもな、
それに、守れた物だってある、そうだ、俺、〕
「お前ら何してるんだぁー、!」
5人の男たちが来た、
「おい、ヤベェぞ、人が集まって来やがった、」
「チッ、逃げるぞ、」
男2人は逃げて行った、
海夢は、小さくも目を開けて、つぶやいた、
「助けが来たのか、」
すると聞き覚えのある声が海夢に喋りかけている
「ねぇ、起きてよ、起きてってば、」
そこには、泣いて心配するララがいた、
「だ、大丈夫だ、なんとか生きてるよ、お前が助けを呼んでくれたのか、?」
「そうだよ、この子が泣きながら叫んで、助けを求めていたんだ!、だから俺たちは、助けにかけつけられたんだ、」
「そうだったのか、助かったよ、ララ、」
するとララは泣きながら、海夢に抱きついた、
「頼んでもない事して、死んじゃったらどうするつもりよ、」
海夢は、優しくララを撫でた、
「体全身、ちょー痛いけどな、
お前のおかげだよ、」
「そろそろ帰るぞ、もう夕方だ、デルさん達が
心配するからな、」
「うん、」
「だからもう泣くなって、帰るぞ、」
そして、2人は、燃料の置いてあるところに戻り、燃料を持ちながら、帰っていた、
「わ、私が持つ、そんな傷だらけで、歩くのも辛いでしよ、」
「そっか、じゃあ、お言葉に甘えて、
はい! 2本お願い!」
こうして、荷物を分けて帰り道を歩いている、
「ねぇ、なんでそんなに離れて歩くの、」
「いや、だってお前が3メートル離れろって、」
「いい、横にいて、お願いだから、横にいて、
あと、お前じゃない、」
「何がだよ、?」
「だから、名前、ララ、お前じゃない、」
〔そうだったな、こいつとは、なんだかんだ、 自己紹介もしてなかったな、〕
「じゃー、お言葉に甘えて隣歩かせてもらおうかな、あと俺のこともなまえで呼べよな、
海夢〔かいむ〕って
海夢は最高の笑顔でそう言うと、
ララも最高の笑顔で答えて、
「わかったわ、今日は本当にありがとう、
かいむ、!」
「どういたしましてだ、ララ、!」
2人は優しく笑い合った、
「でも、このまま帰ったらデルさんに
怒られちゃうな、、野菜も買ってないし、」
「私も一緒、一緒に怒られよ、海夢、」
(なんか、昨日も同じ様な事があったよな、、、、)
海夢は苦笑いをしていた、
ララは、男の子が苦手だったけれど、
海夢に心を許したのか、昨日とはまるで、
変わって、仲良くなっていた、
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