第3話・・・毛嫌い・・・
朝起きて、布団から起きるといつもと違う景色が
海夢の周りに広がっていた、
「あ、あれ、ここはどこだ、俺の部屋じゃない、
確か、客にぶん殴られて、あれ」
海夢はぶつぶつ呟いて考えていた、
「そうだ、ここは、異世界?
って事はやっぱり、」
焦ったように顔を触り始めた、
「イタタタ、やっぱり、昨日ぶん殴られた傷だ、夢じゃなかったのか、」
色々と現実から離れている事だか、置かれている状況を納得し始めた、
布団から起き上がり洗面所に顔を洗いに行くと、
そこには、全裸の女性がいた、
そこにいたのは、昨日、挨拶の時に怒って二階に行ってしまった、三つ子の1人だった、
海夢がドアを開けると、2人顔を見合わせて、
女性は、今にも怒って怒鳴る寸前であった、
「ご、ごめん、まさかお風呂に入っていたなて
し、知らなかったんだ、」
海夢はとっさに顔をそらした、
「し、し、しねー、まじで、しねー.」
大きな声で怒鳴りちらすと、近くにある、洗顔用具を投げつけた、
〔 ドカン、ガン、〕
「また、この、 パ 、ターンか、」
海夢の顔面にクリティカルヒットした、
→→→→→ バ、タ、ン、
海夢は後ろに倒れた、
↓
「ちょっと、大丈夫?、ねぇ、ねぇ、大丈夫?」
誰かの優しい声がきこえたのだ、
シャウラだった、
「シャ、シャウラ、あれ、ここは、?」
「君また、気を失っていたわ、それにしても海夢もついてないわね、」
シャウラが笑いながら海夢に言う、
「いゃ、僕のせいですよ、いくら鍵がかかってなかったとはいえ、ノックもしないで入ったんだから、
それより謝りに行かないと、、、」
「行くって、ララのところに?」
海夢は一瞬戸惑った、そう、あの子の名前をまだ聞いていなかったのだ、
〔あの子、ララって言うのか、そう言えばあの子とは、まだきちんと自己紹介してなかったな、〕
「そうです、きちんと謝りに行かないと、!」
「そうねぇ、でも、あの子男性が極度に苦手でね、実はね、10年前くらいに誘拐されたの、1人で香辛料を買いにいこうとしたときに、悪い男につかまっちゃってね、そのとき
は、お父さんが探して助けてくれたんだけど、
ララはとても怖い思いをして、心に傷がのこってしまったの、それ以来、お父さん以外の、男の人は、話さないどころか、避けて近づこうともしないの、」
「そっか、そんな事があったのか、で、でも俺、
謝ってくるよ、」
海夢がこう言うと、シャウラは優しく、笑った、
「そっか、海夢なら、ララと話せるよ、きっと、
ミラも相当懐いてたみたいだし、」
シャウラはからかいながら、とてもうれしそうだった、
「ララなら多分部屋にいると思うよ、
一番奥の部屋!」
優しくララの部屋の場所を教えてくれた、
「わかった、ありがとう、行ってくるよ!」
そして、海夢はシャウラに教えてもらった通りに、ララの部屋にいった、
〔優しく、優しく、優しく、 よし!〕
コンコン!
すると、ドアが開いた、
「あっ、なに、またあんた、私は謝らないわよ、」
ララは海夢を見るなり、闘士むき出しであった、
「いや、さっきはごめん、俺の不注意で、本当に悪気は無かったんだ、」
海夢は頭を下げてあやまった、
「出て行って、はやく、でていって 」
ララは海夢に強く言うと部屋の外に追い出した、
バタン、!
海夢はため息をつきがら、部屋に帰ると
トントン、
シャウラが肩を叩いて来た、
「その調子じゃ、ダメだったのかな、、まぁ追い出されたってところかな、」
「まぁそんな感じ、でも謝れたからいいかな、
まるで許してくれてなかったけど、」
「そう、
でも少しは気持ちが届いたんじゃない?」
〔だといんだけど、〕
「そろそろ仕事始まるから
一階に行こうか、!」
「なぁ、それにしてもさ、シャウラってお姉さんって感じだよな、三つ子なのにすごい、長女って感じ、」
シャウラは、自分の髪の毛に優しく触れながら、
小さな声で言った、
「私たちは、三つ子なんだけど、お母さんのお腹から出る順番が、私が一番先だったの、
その次にミラ、ララって順番でうまれて来たんだけど、あの子たちすごい個性があるじゃない?、
家族以外の人とはほとんど喋った事がないの、
でも私は、人と喋ったり、関わったりするのは
大好きなの、なんでだろうね、三つ子なのに、」
「そうだったのか、助かったよ、シャウラがいてくれて、」
海夢はニコニコしながら、シャウラの頭をなでた、
シャウラは顔をあかくした、
「そ、そんなことより、はやく仕事にいくわよ、」
「りょーかい!」
こうして、2人はいつも通りキッチンに集まった、
そこには、デルさん、ミラ、ララの姿があった
ララは、海夢を見ると、
〔フン、〕と、顔をそらした、
そしてデルさんは、いつも通りみんなに指示をだした、
「パパは、少しの間、王都の方に行ってるから、お店が始まる前に、取り敢えず、私とシャウラとミラで調理場の仕込みをするは、
ララは海夢と一緒に買い出し行って来てちょーだい」
ララは、明らかに嫌そうな顔をした、
「げ、なんで私がコイツと2人で行かないといけないのよ」
ララは声を大きくして言った
「別に私1人でもいけるわ、買い出しくらい!
こんな奴と行くなんてごめんよ、」
デルさんはため息をついた、
「ララ、あんたねぇ、今日は、野菜だけじゃなくて、燃料も買って来てもらいたいの、
あんた1人じゃ持たないでしょ、」
「だったら、私が行く、私が、海夢と一緒に、
買い出し行きたい、」
それは小さいながらもハキハキした声だった、
小さな顔、ショートの髪、ミラだ、
「だーめ、!ミラは私とキッチンを手伝うの!」
シャウラがそう言うと、
ミラは、〔プー、〕とふくれた、、
「じゃ、そう言う事だからみんなよろしくね、」
デルさんがそう言うと、仕事が始まった、
「ララ、海夢になんかしたら許さないから、」
ミラはララに顔をしかめて少し威嚇するように
言うと、
ララも納得の行かない感じで言い返す、
「ふん、私の方がごめんだわ、、それにしても、あんた相当この男の事が、気にいってるようね、こんな奴がタイプだったなんて、」
ララは小馬鹿にする感じでミラに言い返した、
「そ、そうゆう事じゃない、
タイプだなんて、ち、違う」
ミラは顔を真っ赤にした、
「いつまで、話してるの、あんた達そろそろ仕事にとりかかりなさーい!」
こうして、朝から色々あったが2日目が始まった、
ララと海夢は、外にでて買い出しに行ったのだ、
外に出るなりララはとても不機嫌だった
↓
「そう言えばまだちゃんと自己紹介してなかったよね、俺は、海夢〔かいむ〕って言うんだよろしく!」
「いらない、 いらない、」
「いらないって何が、」
「自己紹介なんていらないって言ってんの、
つーか喋りかけないで、」
海夢はため息をついた、
〔それにしても、ひどく嫌われているな、〕
「はい、はい、そーですか、喋りかけませんよ、」
こうして、会話は途切れてしまった、
気まずい空気で何も喋らない、
どうなることやら異世界ライフ、!
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