75. 〈2024年2月〉今月のかっこいい音楽詰め合わせ

 2024年2月に聴いた40枚の新譜の中から、特に好きだと思ったアルバムをご紹介します(リリース時期が違うものも含みます)。人生においてお耳のお供はあればあるだけ良いものですから、この機会にぜひ覗いて聴いてみて下さい。



● Lontalius / Brave (2014 - 2017)

 ニュージーランド・ウェリントン出身のSSW、Eddie Johnstonによるソロプロジェクト。私が彼を知ったのはBandcampのおかげです。 淡くローファイなアンビエント・エレクトロニカが大変好み。


👇以前こちらの記事で取り上げたアーティストです。

・2023年7~8月に聴いたべらぼうにかっこいいアルバムをまとめるだけ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/16817330662591584624



● Brittany Howard / What Now

 言わずと知れたAlabama Shakes のボーカリスト、ソロアルバム。ジャズやソウルの力強さ、ポップでありつつも幽玄さを両立させた、神がかった一枚。なんかもうすごい。



● Little Simz / Drop 7

 サプライズリリースされたEPで、夜のクラブによく似合いそうな格好良さ。同じ時代に生きててよかった……。

(彼女はかつて楽曲"Venom"をリリースしていて、映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』にもカメオ出演しています。映画館で観た時、私はだいぶテンションが上がってしまいました。)



● The Fearless Flyers / IV

 こちらもサプライズリリースの一枚。ファンクバンド、Vulfpeckのメンバーによるサイドプロジェクト。明るい気持ちになれるファンキーなグルーブがいい感じ。



● Daudi Matsiko / The King Of Misery

 本作がデビューアルバムの、ウガンダ出身のイギリス人SSW。鬱やトラウマといったテーマを扱いつつも、囁くようなボーカルや落ち着いたフォークギターが心地いい。(2024年1月リリース)



● Chromeo / Adult Contemporary

 1stアルバムのリリースから20年、30年来の友人であるディスコミュージック・デュオ。成熟した大人が楽しむ、シュッとしつつも遊び心があるディスコ・エレクトロニカ。ゴキゲンな気持ちになれます。


👇以前こちらの記事で取り上げたアーティストです。

・Coachella2023 Weekend 1の思い出

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/16817330656007350436



● Friko / Where We’ve Been, Where We Go From Here

 期待の超新星、シカゴのインディロック・バンドのデビューアルバム。今の気分にぴったりのローファイ、ポスト・パンク、チェンバー・ポップの流れを汲んだサウンドが超いい。これからもたくさん聴きたいバンド。



● Royel Otis / PRATTS & PAIN

 オーストラリアのギターポップ・デュオ、デビューアルバム。きらきらザラザラしたギターサウンドと、どちらかと言えば脱力したようなへろっとしたボーカルの塩梅がいい感じ。彼らもこれからいっぱい聴きたいですね。



● DIJON / ABSOLUTELY

 James Blake、Frank Ocean、Bon Iverの流れをくむと言われるベッドルーム・ポップ、インディー・ソウル作品。だけどジャンルは多岐に渡る印象で、ここにロックテイストな曲が混ざって来るのがすごい。(2021年リリース)



● Erika De Casier / Still

 デンマークのR&B SSW。私が絶大な信頼を置いているレーベル、4ADからのリリース。ああ、信じてよかった……。スムースなボーカル、アンビエントな雰囲気たっぷりのエレクトロニカ/R&Bが心地いい。


👇音楽レーベルについては、以前こちらで取り上げました。

・新しい音楽の探し方

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/1177354054897895309



● John Glacier / Like a Ribbon EP

 イギリスのラッパー・詩人による5曲入りEP。2021年の彼女のデビューアルバム”Lost For Words”が大好きだったので、本作が聴けてとても嬉しい……。低音のビートを感じる重厚な音と、彼女のどこか冷めた気配のある声の相性が最高。これからも彼女の音楽をたくさん聴きたいですね……。


👇以前こちらの記事で取り上げたアーティストです。

・2021年ベストアルバム9選

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/16816927859292907284



● The Snuts / Millennials

 スコットランド出身の4人組で、2023年のサマソニですでに来日しているバンド。インディーロックの民であれば、思わず血沸き肉躍ること間違いなしの3rdアルバム。



 2024年2月もいい音楽たくさんでした。特に、バリバリに格好いいソウル・R&B・ヒップホップというリズム強い系の音楽と、若手のインディーロック(Friko / Royel Otis / The Snuts)が豊作だったと思います。 来月も、よい出合いがあることでしょう。楽しみですね。



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先月聴いたアルバムはこちら👇

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/16818023212554666887


矢向の2023年ベストアルバム10選 #AOTY2023 はこちら👇

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/16817330668104922444

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