59. Coachella2023 Weekend 1の思い出
2023年の大型野外音楽フェス、Coachella2023のWeekend 1が終了しましたね。ほぼすべてのアーティストのライブが動画配信されて、寝ても覚めてもライブ三昧の楽しい週末でした。
すっかりCoachellaロスなので、ここでWeekend 1に見たライブの中で特に思い出深かったアーティストをご紹介したいと思います。
Weekend 2の配信を見ようと思っている方のちょっとした参考になったら&既にCoachellaフリークの方にも楽しんで頂けたら嬉しいです。
ちなみに、出演者が発表になった際に書いたエッセイはこちらです。
・55. コーチェラは音楽フェスの若返り例になれるのか【Coachella2023】
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/16817330651783751830
【 1.知ってたけどやっぱり好き! 】
まずは、Coachella2023の前から知っていたアーティスト。自分が彼らのことを好きなのは知っていたけど、見たらやっぱり好きでした。
・SG Lewis
夕暮れの景色に心地よいエレクトロニカ。涼しくなり始めた風を感じながら聴きたいなあ~。
・Domi & JD Beck
ドラムとキーボードの超絶技巧デュオ。息ぴったりのとんでもない演奏、MCはずっと口が悪いイマドキの若者というギャップ……。彼らの楽曲は、音源だけよりライブの方が俄然良さが楽しめますね。
・Dinner Party
Kamasi Washingtonのことは前から知ってたけど、このバンドは4/14リリースの新譜で知りました。全員めちゃめちゃ巧いってこういうことなのね、と。
ライブの最初の方は音響が酷かったので、Weekend 2ではPAさんに頑張って頂きたいです……。
・FKJ
美しいピアノが印象的な、フレンチ・エレクトロの超新星。ピアノも上手けりゃサックスもギターもサンプラーもとにかく何でも出来ちゃう団体一名様は、Coachella2023でも魅せてくれました。
MVやライブセッションでも登場する彼のスタジオをステージに再現して、珈琲を飲んだりレコードを聴いたりくつろぎつつ、次第に演奏が始まる演出はとても素敵。自然体で音楽を奏でる彼の元に、様々な才能が集うのもわかるな~と改めて実感した次第です。
・Gorillaz
2023年2月リリースの新譜"Cracker Island"を引っ提げてやって来たイギリスのヴァーチャルバンド。去年タイムズ・スクウェアとピカデリー・サーカスでやっていた拡張現実(AR)を用いたパフォーマンスを、今回も同じく楽曲"Skinny Ape"で活用してましたね。
そして結局私は、Feel Good Inc.の最初の笑い声を聴くと否応なしにテンションが上がってしまうんです。「この男が笑うぞ!」と客席を煽るのとかほんとライブが上手ですよね。また、曲の最後に2023年2月に亡くなったDe La Soulのラッパー、DAVE TRUGOY THE DOVEの追悼があったのもよかったです。よかったと言うか、こう、胸にこみ上げるものがありました……。
・The Chemical Brothers、Underworld
The Chemical Brothersの"Go"、Underworldの"Born Slippy"はライブでよくやるけど何度聴いてもあがる楽曲。「またやってる」と思うけど、やってくれないと心が穏やかで居られないんだ……。
The Chemical Brothersは巨大スクリーンを活かした光や映像の演出が印象的。Underworldはシンプルに2人だけがステージに居てレーザーぴかぴかな演出。両者ともダンス・エレクトロニカの大御所ですが、こうした違いがあるのも興味深いですね。
他にも、SOFI TUKKER、Sunset Rollercoaster(落日飛車)、Snail Mail、Dominic Fike、Romyなどなど、好きな音楽だらけで楽しかったです。全部取り上げたいですがキリがないですね。幸せなことだ……。
【 2.このコラボ最高だった! 】
サプライズのコラボレーションは、フェスの醍醐味の一つ。個人的に嬉しかったコラボはこの3組です。
・Gorillaz & Thundercat
先述のGorillaz、このコラボが見られたのはもう最高でした。
"Cracker Island"の演奏時、「なんかバックバンドの人が前に来た」みたいな気軽なノリで現れたThundercat。あまりにさり気なさすぎて、最初私は「この人Thundercatのベース再現するの巧いな」なんて見てたんですが、どう見てもThundercatでした。ドラゴンボールのコスプレしてくれないと気付けない。
Thundercat単独でも出てほしいな~~!
・Porter Robinson & Madeon
よく晴れた青空にぴったりのPorter Robinsonの歌声がいいな……なんて思っていたら、EDMの申し子Madeonがひょいとやって来てすっと帰って行ったのでびっくり。2016年にコラボした楽曲"SHELTER"を披露してくれました。(この曲のMVは日本のアニメーションスタジオA-1 Picturesが担当しているので、ご存じの方も多いかもしれませんね。)
と言うか、Madeonも単独で出てほしいな~~!
・Blondie & Nile Rodgers
どちらのアーティストも私世代からするとリアタイというよりレジェンド。そのレジェンドとレジェンドが一緒に舞台に上がったら、もうそこは神殿なのよ……。
自分はNile Rodgers & CHICのライブに一度だけ行ったことがあって、ファンキーな彼のギターに魅了されっぱなしです。リズムとメロディの両方を兼ね備えたギターは、ちょっと耳にするだけで「ああ、Nile Rodgersの音を聴いている!」と心躍るサウンドです。
Blondieも格好いいですね。声の張りやボリュームは確かに若者のそれとは違いますが、その場にいるだけであふれ出るオーラは一朝一夕に生まれるものではありませんから。
【 3.これからたくさん聴きたい! 】
私にとって、音楽フェスは好きな音楽だけでなく新しい音楽を見つける場所でもあります。
・3.新しい音楽の探し方
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/1177354054897895309
Coachella2023をきっかけに、もっと聴きたいと思ったアーティストをご紹介します。
・Chromeo
3月リリースのRic Wilson, Chromeo & A-TrakのコラボEP"Clusterfunk"を聴いていたのだけど、彼ら単体では認識していなかった2人組。なぜ調べなかった、過去の私……。大好きなファンク×エレクトロニカを、結構リアルな80年代の音で聴かせてくれました。Daft Punk meats Tuxedoと言えばイメージしやすいでしょうか。
Gobiステージのシャンデリアや、彼らのステージ演出がレトロフューチャーといった感じで曲に合ってたのも好き。本人たちが楽しそうなのに加えて、客席を盛り上げようとする雰囲気がまさにファンクなダンスミュージック。
・Monolink
Bob Moses系の、サンプラーも操作するしギターも弾くし歌も歌う、ひんやりしたエモーショナルなエレクトロニカ。そう思って後で調べたら、タワーレコードのページで「ボブ・モーゼスばりに……」という紹介をされていて、やっぱりみんな思うことは同じなんだなと実感しました。
内省的だけどフロアを盛り上げる雰囲気が好きです。こういう音楽は、人生であればあるだけいいので、見つけられて嬉しいです。
・Burna Boy
偶然見かけたライブで歌の上手さに圧倒され、最後まで聴き入ってしまいました。彼はナイジェリア出身のシンガーソングライターで、直近では 2022年7月にアルバム"Love, Damini"をリリースしています。
Twitterで「Burna Boy、かっこよかったなぁ。多分初めて聴いた人だったので、アルバム聴いてみようと思いました。」って呟いたら、世界中のファンたちが「新規が来たぞ! 囲め!」と言わんばかりに押し寄せて来てびっくり。先述のアルバムを教えてくれたのもファンの人だったので、助かりました。
初見がライブでその後にアルバムを聴いたので、そりゃ音源はライブよりもちょっと物足りなく感じてしまいましたが、歌唱力の高さとメロディの良さはいつどうやって聴いても揺るがないですね。
Coachella2023 Weekend 1、とても楽しく過ごしました。Björkの配信が直前でキャンセルになったり、Frank Oceanが色々大変そうだったりしましたが、Weekend 2は安定した運用が出来たらいいですね。
Weekend 2は現地時間21日〜23日の開催です。Weekend 2も配信があるので、楽しみはまだまだ続きますね!
Weekend 2も賑々しいお祭りになりますように~。
※追記:
足の怪我を理由に、Franc OceanはWeekend 2の出演がキャンセルになったと報じられました。記事曰く、代打はblink-182とのこと。何はともあれ、お大事に……。
※追記2:
Weekend 2についての記事も書きました。
・60. Coachella2023 Weekend 2の思い出
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/16817330656233943434
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