26.2022年1月に聴いたたくさんのまとめ
今年も始まって早一か月。既に色々いい音楽に出逢いましたので、今月何を聴いたのか振り返っていきます。採番は聴いた順、アーティスト名/アルバム名(2022年以前リリースの場合は西暦)です。特に好きなものは「★」を付けていますが、はっきり言ってどれもとても良かったです……!
1. Maddie Moon / A Place for Emotional Humans
The ドリームポップの淡い音色がキラキラ輝く一枚。パステルカラーが似合うちょっとレトロな世界観の中、ガーリーな哀愁が漂うのが心地良い。
2. Yndling / Yndling ★
シンセサイザーの音が懐かしい、70-80年代のゆるいディスコサウンドやシティポップの気配がするドリームポップ。全体的に輪郭が曖昧な音で、朝焼けのような淡さ。
3. Peter White / Music for STARLUX Airlines(2019)
台湾の航空会社に書き下ろされた機内用音楽集。ギターの音色に、空港到着時の高揚感、飛行機内のあのプラスチック系の香り、旅の様々な記憶と気持ちが蘇る。
4. Where I'm at Now / S. Raekwon(2021)
柔らかなボーカルと美メロが耳に優しい一枚。聴いていることを忘れるほど耳馴染みが良くて、アルバムが終わった瞬間の静寂で目が覚める。
5. GoGo Penguin / Fanfares(2012)
確かにジャスではあるけれど、“アコースティック楽器で演奏されたエレクトロニカ”という評判も納得が行く。面白いアルバム。
6. BONOBO / Fragments
エレクトロニカ初心者の私は、実は彼の音楽にある"音の硬さ"が苦手だったのだけど、本作は今までよりも音が丸みを帯びて聴きやすく感じた。不思議。
7. Emmavie / Honeymoon(2019)
デビューアルバムとは信じられない貫禄。R&Bとジャズのミックスと言えばいいのか、軽やかさとリズムが楽しい一枚。
8. Lila Tristram /Our Friends(2020)
淡く柔らかな歌声はもちろん、“爪弾く”という言葉通りの雨音みたいに呟くギターの音色が心地よい。
9. Fickle Friends / Are We Gonna Be Alright?
今時の80-90年代系とは違うんだなぁと思ってたけど、インタビュー曰く当時を意識しているらしい。
10. Braids / Deep In The Iris(2015)
霧の森に迷い込んだような幽玄さもあれば、すぐ隣で口ずさんでいるような近しい雰囲気もあるアルバム。音色には堅苦しさがなく耳に優しい。
11. Seoul / I Become A Shade(2015)
シンセのシンプルな音が印象的なアンビエント。シティポップ風ではあるんだけど、シティポップと割り切るには浮遊感がある。
12. Business. / a weekend at finn's(2021)
Peter The Human Boyをアップテンポにしてキラキラ度を強めた感じ。インタビュー曰く18歳以下のファンが多いらしく、それはよくわかるなと思った。
13. Eve Adams / Metal Bird(2021)
フォーク、カントリーとアンビエントを掛け合わせた最高の形。哀愁漂うギターのリズム、掠れ気味で霞のようなボーカル。夜の窓辺で聴いていたい。
14. Common Holly / When I say to you Black Lightning(2019)
森の中歩いてたらふと聞こえて来そうな、心地よいひそひそ声に似た歌声。時々ロックっぽい音で鳴るギターもいい。
15. Calibou / Suddenly(2020)
インストとしても十分だろう音に、柔らかなボーカルが乗っかるので驚いた。浮遊感があるのに夢見心地過ぎないのは、リズム帯が適度に引き止めてくれるからか。
16. Yard Act / The Overload
個人的にはEPの方がグッと来る4曲だったし、特に好きな曲が収録から外れたので、少し切なかった。これから耳にする頻度が高くなるほど好きになるかも。
17. Jana Horn / Optimism
ローファイなフォーク。柔らかなボーカルがギターと寄り添っている風合いでとても心地よく、ちょっと切ない。最低限しか音のないおおらかさ。
18. The Sherlocks / World I Understand
今時の60-80年代っぽさは無く、2000年代のあらゆるバンドを思い出す雰囲気。懐かしいな…2022年なのに懐かしい。
19. King Gizzard & The Lizard Wizard / Butterfly 3001
サイケデリックロック。既存アルバムのリミックスなので、彼らの王道ではないかもしれないけど。それにしても1曲目“Black Hot Soup”のかっこよさとんでもない。
20. Reptaliens / Multiverse ★
ボーカルのふわふわした空気感と、楽器陣の割と輪郭はっきりめな音の対比が面白い。ドリームポップとオルタナロック、両者のいい所を突いてる。
21. The Notwist / Vertigo Days(2021)
癒やされるような踊らされるような、浮遊感もポップスのノリも含めたエレクトロニカ。次はどう来るかなとワクワクするし、それでいて邪魔にならない聴き心地。
22. Surprise Chef / All News Is Good News(2019) ★
ソウルやファンクの気配たっぷりのジャズ。表題曲“All News Is Good News”の入りからもう痺れる。悪の巣窟で演奏してほしい夜の雰囲気があるジャズ。
23. NALA SINEPHRO / Space 1.8(2021)
シンセサイザーやハープの音が特徴的なアンビエントジャズ、歌舞伎の舞が似合いそうな幽玄さも感じる。実は3時間の即興演奏だった2分弱の曲、Space 3が一番好き。
24. KHRUANGBIN , LEON BRIDGES / Texas Sun(2020) ★
低音重ためなKhruangbinのリズム帯が、ギターとボーカルの高音をしっかり支えるこの感じ……大好きですね。
25. Peach Tree Rascals / Camp Nowhere(2021) ★
聴いててずっとわくわくするアルバム。ハーモニーが気持ちいい曲もあれば、ラップ入りの曲もあって飽きが来ないし聴きやすい。
26. Jeff Parker / Forfolks(2021)
森の中で木々が囁くようなギターの即興演奏に、真逆のはずの電子音楽の要素が加わって見事な響き。ご本人の言う通り、まさに「彷徨うための音の世界」。
27. Pinegrove / 11:11
アメリカの若手インディーロックバンド、なんとなくカントリーっぽさを思わせる節回しもあって面白い。正統派インディーロックが聴きたい時にお勧め。
28. Samm Henshaw / Untidy Soul ★
牧師の息子に生まれ、キャリアの始まりがゴスペルソング作曲…と知ると、この人の歌声をそういう場所で聴いてみたくなる。声がややハスキーな感じも趣深い。
29. Ghostly Kisses / Heaven, Wait ★
リリース待ってた。静謐な洞窟の中で鍾乳石がぽたりぽたりと育つ景色のような音色。召されるので、ぜひ音の奥行きを出すのがうまい音響で聴いて頂きたい。
30. Lady Wray / Piece of Me
新しいのにヴィンテージな音色、力強いけど抜け感もあるボーカル。アップビートめなする。Under The SunとThrough It Allが結構好き。
31. Anais Mitchell / Anais Mitchell
物語が始まって、キラキラ輝き続けているようなアルバム。変に大御所ぶった感じがなくフレッシュな気配があるのはなんだか素敵。
32. Immanuel Wilkins / The 7th Hand
エモーショナルな音の波が押し寄せることもあれば、急に静寂という名前の音に変わることもあるジャズ。“神がかった”と言いたくなる雰囲気で終わるのも印象深い。
33. Amber Mark / Three-Dimensional Deep ★
自分の内側から外側へ、解放なのか発散なのかわからないけど、思考が広がっていくような不思議な感覚。冷たくも退屈でもないのに“ここに居ない”感。好きです。
34. Hippo Campus / Bambi(2018) ★
内向的、ややナード寄りな音だけど、決して世界は狭くないインディーロック。クラスに必ず一人はいる感じなのに唯一無二だった……、そんな不思議な存在感。
35. Pallmer / Quiet Clapping(2021)
チェロ&ボーカルとヴィオラのデュオ。弦楽器の音域・音量の振れ幅、淡いけど芯のあるボーカル。それが混ざり合うようなお互い距離を置いてるような雰囲気。
今月は、待ち望んでいたアルバムがリリースされたり、もうすぐリリースがある前の予習をしたり、2021年の聞き逃しを探ったりと、色々聴きました。いい音楽たくさんで幸先がいいですね。2022年もまだまだ楽しみにしているアルバムがあるので、生き延びていきたいと思います。
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