12.えっ!2021年、まだ半分? ~上半期ベスト7
信じがたいことに、2021年はまだ半分しか終わっていないんですよね…。それなのに、よいアルバムをごっそり見つけてしまって、震えています。
以下、今回はこんな感じで進めます。
・2021年に見つけたいいアルバム抜粋(2021年以前リリース含む、上半期ベスト7以外)
・上半期ベスト7(2021年リリースのみ)
どうぞよろしくお付き合いください。
また、アルバムに振ってある数字は、私が今年聴いた順番です。順位ではありませんので、ご了承くださいな。
●2021年に見つけたいいアルバム抜粋
ここに挙がっている時点で、好きで仕方ない音楽ばかり。ありがとう2021年、後半もよろしく!
1. Goldmund / The Time It Takes(2020)
素朴だけど繊細なピアノの音色、シンセサイザーのシリアスな音色、それらが混ざり合う心地よさがある一枚。霞がかった森の中を歩くような音楽。
2. Grandbrothers / All the unknown(2021)
あったかいけどどこかシリアスで、そのくせ何かに急かされるような気分になり、走った先に居場所がある感覚になれる。ピアノって色んな音が出るんだなあ…。
3. Vacations / Forever In Bloom(2020)
オーストラリアのギターポップバンド。エモさと多幸感、程よくドリーミーな音の中で、ギターの存在感が地に足ついてて好み。そして夢のように幕を閉じるアルバム。
5. Another Michael / New Music and Big Pop(2021)
これがデビューアルバムなの…?センチメンタルな雰囲気の中を漂える、透明感のある眩しすぎない音色が心地よい。春が来そうな日中に似合う。
6. Jordana / SOMETHING TO SAY TO YOU(2020)
空気が緩く、暖かくなる季節のお供にしたいローファイ・サウンド。最低限の音しかない分、心地よさだけじゃなくザラザラした不安定さもある。春先によく聞いた。
7. The Weather Station / Ignorance(2021)
内向的とはこのことか。曲調はそんなに暗くないと思うのだけど、なぜかずっと物悲しい。MVでボーカルのTAMARA LINDEMANが着てる鏡の服、一見すると存在感あるのに“周りの景色を反射して見えなくなる”のが示唆的でヒリヒリする。
9. London Grammar / Californian Soil(2021)
ボーカルのハンナが抱えてきた苦悩と、それを乗り越える過程を追体験するようなアルバム。苦しみだけじゃなく、向こう側にある光を見つけたような雰囲気。三人でこのバンドなんだ…と改めて実感出来た。
11. Flying Lotus / YASUKE(2021)
どこを切ってもFlying Lotus、だけど聴きやすい。和太鼓のドンドンドンカカッカがこんなに彼の音楽と相性がいいとは。試聴イベント時にいい音響設備で聴いたけれど、ライブが恋しくなっちゃった。
14. Daði Freyr / Welcome(2021)
ボーカルの声質は深い霧のようなアイスランドらしさがありつつ、曲調はダンサブルなエレクトロニカ・ポップでとっつきやすい。Daði & Gagnamagnið名義のシュールなパフォーマンスが好き。
16. Bachelor / Doomin' Sun(2021)
Jay SomとPalehoundが意気投合して、このアルバムが出来たっていうのがもう奇跡。ポップな話題からアンニュイな話題まで、とりとめのないお喋りを聞いてるような気分になる。
17. JAMES HEATHER / MODULATIONS: EP2(2021)
ピアノの優しくて冷たい旋律、これが全部1テイクの即興演奏だなんて…。息を呑み、ただ聴き入るアルバム。
18. Beach Bunny / Honeymoon(2020)
19. Beach Bunny / Blame Game(2021)
エモパワーポップという概念の具現化。キラキラ可愛いようで、焦燥感や毒っ気たっぷりの曲に痺れる。音源もいいけど、きっとライブで最高に輝くバンド。
21. Kings Of Convenience / Peace Or Love(2021)
先行シングルで初めて知ったノルウェーのアコースティック・ポップ・デュオ。アルバム全体を通したこの心地良さは、ゴンチチ…ビリーバンバン…?(イメージです) 優しい歌声とギターで心が安らぐ一枚。
22. Kareem Ali / Quantum Blackness(2021)
ひんやりしたハウスとボーカルの組み合わせ、じめっとした季節にありがたい心地よさ。ずっと流していたい。何故か曲名でやたら励ましてくれる。
23. Blue Canopy / Sleep While You Can(2021)
最初の5秒で好きそうだなと思った。約9分後、それは間違っていなかったな…と実感。ドリーミーな音の作り。何故か心がぎゅっと詰まる、夕暮れみたいなEP。
24. Tangents / New Bodies(2018)
即興性の高いジャズ×ポストロックなんて好きに決まってる。ダブ、エレクトロニカ等の格好いいところをぎゅっと詰めた、シリアスひんやり系の音色。大好きな系統!
25. David Byrne / American Utopia on Broadway (Original Cast Recording) (2019)
映画を見たので…。彼の音楽は初めてだったけど、一曲目で脳みその模型を出して説明された瞬間、好きだと思った。音源だけ聞いてると、また映画見たくなる。
●上半期ベスト7
2021年の自分の好みは、これまで通りアンビエント中心かと思いきや、それと併せポストロック系がアツくて盛り上がりました。夜がかっこよく/ひんやり決まるアルバム多め。
4. Puma Blue / In Praise of Shadows(2021)
過去のEP“Blood Loss"が大好きなので、デビューアルバムで雰囲気が変わったら…と不安だったけど杞憂だった。新たな一面もありつつ、根底にある、“陰影礼賛”に通じる影の雰囲気は変わらず。じっくり浸れる一枚。
8. Black Country, New Road / For the first time(2021)
ザラザラした音色、緩さと緊張感がない混ぜになった雰囲気。今時な感じもありつつレトロな部分もあるように思う。ライブで聴きたいタイプ。
10. Alfa Mist / Bring Backs(2021)
この人のジャズは、R&Bとかヒップホップとか色んな要素を引き継いでるせいか、ジャズに明るくない自分でもとっつきやすい。落ち着くのにワクワクする、季節や時間を問わずふとした時に聴きたくなる。
12. Yard Act / Dark Days(2021)
がびがびに尖った音、とにかく捻くれたポストパンク。オール明けの、晴れ渡る朝焼けの道端みたいな気分になる。やさぐれてるのに悪い気はしないあの感じ。最高に好きな悪友。
13.Royal Blood / Typhoons(2021)
ヘヴィなのに踊れるロック!ベースボーカルとドラムで、こんなにゴリゴリのロックになるとは。ベースの音が重たいから、高めなボーカルやタイトなドラムとのバランスも良くて最高。
15. black midi / Cavalcade(2021)
悪童たちが笑いながら鋭い音楽の大砲をドカドカ撃ってくる。0から100へと一気に突き抜ける音の波に圧倒される。これを騒音だと言う人も、子どもに悪影響だと立腹する人も、痺れる名盤と言う人もいるだろうけど、私はライブに行くんだ。
20. RY X / Live from the Royal Albert Hall(2021)
オーケストラと一緒に演奏されたライブ音源。神聖な儀式を覗いたような、誰かの独り言を聴いたような、宇宙や深海に似た美しい暗闇の中の光を見たような…。ひたすら浸れる。立ち会った人々が羨ましい。
それにしても本当に、まだ半分しか過ぎてないの2021年…と驚きました。ライブにちっとも行けてないせいか、ライブが楽しそうなバンドを選んだ感がややあるような、偶然のような。
2021年後半も、新しい音楽との出逢いを楽しみに過ごしたいと思います。
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