9.2021年GWを彩ってくれた音楽まとめ
今年のGWも、コロナコロナで遊びに行けなかったので、その分まだ見てなかったライブ映像やら映画やらを見て、好きな音楽と散歩をして、ぬくぬくと過ごしていました。
そんなGWに聴いていた音楽をまとめておきます。
●唯一無二系
・Flying Lotus / YASUKE
アメリカ出身、音楽プロデューサーであり日本のアニメコンテンツが好きなFlying Lotusが、NetflixのアニメYASUKEのために作ったサウンドトラック。
Flying Lotusの、ヒップホップともジャズともエレクトロニカともファンクとも言える音色に、和楽器が印象的な混ざり方をしていて面白い。Thundercatが参加しているOPの"Black Gold"、あまりにカッコ良すぎて初めて聴いた時「かっこよ……」と呟いてしまった。
●ポストパンク、やかましい系
・Yard Act / Dark Days
UKの3ピースバンドYard ActのデビューEP。ザラザラしてかったるそう、そして全力投下な音色がいい感じ。
歌詞のヒアリングが出来なくても、雰囲気だけでわかる皮肉っぽさ。いざ歌詞を見るとやっぱりシニカルで、期待を裏切らない。初恋の恥じらいとか、家族との絆とか、そういうのが全く含まれない。
・Royal Blood / Typhoons
2012年イギリスで結成された、2人組のバンド。ベースボーカルとドラムというミニマルな構成だけれど、本当に2人なの?と思わせるほど重たいサウンドをガンガン鳴らしてくる。ヘヴィなのに踊れるロックとはまさにこのこと。私はリズム帯の音が大好きなので、この音色本当にありがたい。
このアルバムは4年ぶりの新譜らしく、自分が彼らの音楽を聴くのはこれが初めて。知れてよかったー。
・Black Country, New Road / For the first time
ロンドンを拠点とした7人組バンド。サックスやバイオリンもいるけど、とにかくゴリゴリなうるせぇかっこよさが際立つ大型新人。レーベルが取り合ったのもよくわかるし、その結果Ninja Tuneになったのほんと納得だしお似合いだと思う。
・black midi / slow
2017年にロンドンで結成されたロックバンド。この曲は、5/28発売のセカンドアルバム収録曲で、今からアルバム聴くのが楽しみ。彼らは2019年にデビューアルバムを出していたけれど、その当時の自分にはあんまり刺さらなかったらしい。
即興性を感じさせる、刺激の強い縦横無尽なサウンドが好き。彼らが影響を受けた音楽家の一人に、武満徹を挙げているのも納得。black midiは音源だけ聴くのもいいけどやはりライブが超絶にいいので、このGW中はライブ映像をたくさん見た。
●春の日中のお供に
・Jordana / SOMETHING TO SAY TO YOU
Jordanaはカンザス州のシンガーソングライターで、このアルバムが日本デビュー作。
春が来るぞ、春が来たぞ、という気だるい気分の時に聞くと、そういう気分もまぁ悪く無いな…と思える音楽。ミニマルで心地いいんだけど、喪失感や孤独感を含んだ歌詞でどこか不安定さが残るから、キラキラしすぎないのも魅力。
・Another Michael / New Music and Big Pop
アメリカを拠点とする3人組。えっ、これがデビューアルバムなの…?と驚く仕上がり。(EPは2020年にリリース済み)
センチメンタルな雰囲気、透明感、だけど眩しすぎない木漏れ日みたいな音楽。Snail Mailをとっつきやすくした感じ。このゆるっとした質感は、春の日にぴったり。
・Mini Trees / Slip Away
「2020年ベストアルバム15選」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897097110/episodes/1177354055430398312
に挙げたアルバムのひとつ。日中のお散歩のお供に最高。Twitchライブを配信していたので、そちらも見られてラッキーだった。
●夜の散歩といえば
・Puma Blue / In Praise of Shadows
ロンドンのシンガーソングライターPuma Blueの、アルバムとしてはデビュー作になるもの。文学好きな方なら、タイトルが谷崎潤一郎著『陰翳礼讃』の英訳だと気づくだろう。
私は前作EP"Blood Loss"がかなり好きなので、このアルバムは楽しみにしていた。その分、雰囲気が変わっていたらどうしよう…という不安も強かったけど、そんなの杞憂だったと思わせてくれた。心地よい暗闇、光と影の気配。夜の中歩くには、耳元に置いておきたいアルバム。
・Alfa Mist / Bring Backs
ロンドンを拠点に活動しているピアニスト、Alfa Mistが4/23にリリースした新作アルバム。これは本人が立ち上げたレーベルからリリースされた最初のアルバムだとか。
ジャンルで言うとジャズだけど、自分みたいに普段あまりジャズを聴かない場合であっても楽しめる仕上がりはさすが。私は2017年リリースの“Antiphon"から彼を知ったけど、ジャズに色んな音楽の要素を取り込んで自然に混ぜ合わせた雰囲気は今も健在。
GW中にも、「ソーシャルディスタンスに取り組まないライブをイギリスが政府主導でプレ実施」だとか、「日本の音楽4団体が『緊急事態宣言の延長に際しての声明文』を表明」など、コロナと音楽に関するさまざまなニュースを国内外で耳にしました。
国際的な視野でも、国内や身の回りでも、コロナ禍に対する認識や対応に差が出ているのは事実です。だけど、だからこそ自分の好きな音楽を出来る方法で最大限楽しむことで、せめて心意気くらいは自由でいたいものです。
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