久しぶりの2人きり その2(基本カエデ)

前回と引き続きほとんど「」のみで。




「…ほら、見てみろ…?」


「…ほんとだ…なんでこんな大人数で…?」



カエデ目線…


「…さて、ここのカレーは美味しいよ?」


「じゃあ…我はカレーを頼もう!」


「私もそうするわ!」


「カエデがそういうなら私もカレーにするぞ!」


「そなたの言うことは間違い無い、か…ならばわしもカレーに」


「私もカレーにする」


「わかった!ここの味に驚かないでよ…?」



「…驚くだろ?デートに行くって言ってたカエデがまさか四神のみんなとセーバルさんと一緒にご飯を食べにくるなんてな…?」


「うん…驚くよそりゃ…」


「カエデってそんなに四神と関わりがあったかな…?私の記憶上無いはず…」



「…そっか!今日はレオが当番なんだね!」


「うん!さ、できたよ?当店自慢、じゅるりカレーだよ?しっかしねぇ…カエデがまさか四神のみんなとセーバルさんを連れてここに食べにくるなんて珍しいね…」


「我らがここによく食べに来ているのはわかるか?」


「オススメを聞くためにカエデと待ち合わせをして来たのよ?」


「…もし不味かったら?」


「カエデをしばく」


「ん!?セーバルさん!?」

「ちょっ!?セーバルさん結構怖いこと言うね!?まあ…この父さん譲りの料理の腕は健在だからね、味は保証する!味付けはお好みで!…ごゆっくり?」


「…オススメの味付けはなんだ?」


「僕が食べたことがある中では…やっぱ何も調味料かけないでそのままかな?」


「そうか!では…」


「「「「「「いただきます!」」」」」」



「…カエデ…こんな四神のみんなと仲がよかったんだね…」


「私もそんなこと全く思わなかった…」



「さ、ビャッちゃん?味はどうかな?」


「…!おいしい!確かにおいしい!」


「でしょ!ほら、スッちゃんも!セイちゃんも!ゲンちゃんも!セーちゃんも!食べてみてよ!」


(補足。カエデの言うビャッちゃんとはビャッコのこと。そしてスッちゃんがスザク、セイちゃんがセイリュウ、ゲンちゃんがゲンブ、セーちゃんがセーバルのことを指す)


「では…」


「…なんだ…不思議だ…たまにカエデが作ってくれる料理があるが…それとはまた違った味がする…じゃが美味い!」



「ははっ!そりゃよかったよ!」


「…何で絵を描こうとしているんだ?」


「え?絵を描くことは僕の専売特許じゃないの?」


「いつからそうなったのかしら…」



「うわぁ…見るからに仲がいい…」


「そうだ…カエデくんはお前たちにバレないように密かに仲を深めていたんだ…悪い奴だな!」


「あんな四神のみんなの楽しそうな顔…初めて見る…」



「ほら…スッちゃんはさ…その威厳とは裏腹にいつも色々なことをしているし…セイちゃんはお父さんからはちょっと怖いって聞いたけど実際そうじゃないし…ゲンちゃんは釣り目で怖そうに見えるけどかっこいいし…セーちゃんは喋り方が無愛想に聞こえるけどみんなのために尽くしてくれるし…ビャッちゃんはもう…なんで言えばいいんだろう…?かっこいいとも言えるし可愛いとも言える…」


「…なんか話の内容変わってないか?」


「…あっ!?ほんとだね?」


「…///」



「…さて、俺はそろそろ仕事に戻るからな?見ててもいいが客の邪魔にならないようにな?」


「うん!教えてくれてありがとね?」


「…ねぇオレンジ…」


「ん?」


「まさかだけど…カエデって四神の中の誰かが好きってことはない…よね!?」



「…ビャッコ、なんで顔を赤くしてるのかしら?」


「いや…なんでもない…///」


「その様子だとなんでもなさそうには到底見えないよ?」


「言いたいが…今は言えない…!」


「え?」


「…話せない…恥ずかしい…」


「…そっか。じゃあそれが聞けるのを楽しみにしてるよ?でもさ、なんでゲンちゃんはゲンちゃんで黙り込んでるの?」


「…そなたが褒めるなど珍しいって思ってな…」


「えぇ!?そんなに珍しいかな!?」



「…!それは盲点だった…!じゃあ今してるのは…」


「食事会の皮を被ったデート…!?」


「やばいやばい!?ここにご飯を食べに来たはずなのに!?」



「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」


「さて、片付けに来たよ?」


「レオよ、なかなか美味かったぞ?」


「そりゃよかった!また来て?誰かが対応するからそのときそのときによってまた違った味が楽しめるからね?」


「…だってさ!また今度行こうか!」



「うぉはぁ!?逃げろ逃げろ!バレる!」


「屋根に行ける!?」


「物理操作使おうか!」



「…ふぅ!おいしかったね!」


「あぁ…おいしかったな…」


「カエデ…お願いしたいことがある」


「ん?ビャッちゃん…どったの?」


「一回5人で話したいことがある。それもカエデには秘密だ。だから…すまないが席を外してもらっていいか?」


「…わかったよ?じゃあはぐれないようにヘラジカのところで待ってるから用が済んだらきて?」


「わかった」



「「「「「…」」」」」ジ-


「…やべぇ…!四神のみんなにバレた…!」


「嘘でしょ…!?」


「…オレンジ」


「な、何…?」


「聞いてほしいことがある。もちろんオレンジたちが隠れて見ていたのはわかってた」


「ウソ-ン…」


「…もうこれはオレンジたちにしか聞いてもらえないことなんだ…」


「…わかった。どんな話?」


「実はな…」


…この質問によって運命が狂う。全てが狂う。(この続き?今度やる本編を待っていやがれ!)

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