9月26日

「シオンが休み?」

 昨日のことが心配になった俺は昼休みになってようやくシオンの元に向かった。

しかし肝心のシオンはおらず、代わりに昨日も話したシオンの友達が対応してくれている。

「そうなの。熱が出たみたいで今日一日休むって。昨日、家に行ってくれたんだよね?どうだった?」

「…昨日はインターホンを鳴らしても出てくれなくて、会えてない」

「そうなんだ…心配だね」

 本人に直接会えていないのと休んでいる理由も間接的な情報なため心配さが極まる。

「とりあえず情報ありがとう。また何かあったら教えてくれ」

「う、うん。アサギリ君も何か分かったら教えてね」

 と、軽いコミュニケーションを終えるとシオンの友達は教室に帰って行った。

 ここにきてシオンが学校を休んでいることがとても気になる。

 やっぱり昨日話してくれたことは本当のことで、そのせいで熱が出たか。

 信じたくないことを無理矢理繋げて考えてみても何かが引っかかっていて気持ちが悪い。

 シオンが言っていた話の内容をよく思い出してみる。

「…そうか。山神様!」

 全てが根拠のない話で信じるとか信じないとか関係なしに今俺がやれること。

「ランタ!ちょっといいか」

「…何だよ。突然」

 教室に戻るなり迷うことなくランタに問い詰める。

「お前この前山神様がどうとかの話、してたよな?どこ行ったら会える?」

「突然どうした…って本気なのか?」

 ランタは一瞬バカを見る目でいたが、俺の表情を見て真剣だと悟ったらしい。

「あぁ。教えてくれ」

 迷うことなくランタの目を見て問う。

「…はぁ。言っておくが俺も会いに行って会えたわけじゃない。それに前にも言ったろ。突然現れたんだ社が」

「うん」

「だから…俺が見たのは川?みたいなとこ、としか言えねぇ。それ以上は分かんねぇよ」

「そっか、ありがとう」

 ランタが教えてくれたことを頼りにしながら。

「お、おい!待てよ。もうすぐ昼休み終わるぞ!」

 必ず山神様に会うと決めて。

「すまん!適当に言っといてくれ!」

 俺は教室を飛び出した。


 裏山はその名の通り学校裏、すぐに面している山のことである。

 この辺に住んでいる子供なら一度は足を運んだこともあるであろう、遊びポイントの一つである。

 子供の頃に来たきりで久しぶりに足を踏み入れたが、案外道などを覚えているもので。

 それでも見渡す限り自然しかないここは、高校生になって来てみれば何も面白いことなどない。

「くっそ。どこ行けば社なんてあるんだよ。虫多いしよ」

 学校を飛び出して一時間ほど経っただろうか。苛立ちから愚痴が止まらなかった。

 何が面白くて昔はこんなところに足を運んでいたのだろうか。

 子供がしそうなことといえば…やはり虫取りだろうか。

「…そういえばカブトムシ取りに来てたっけ」

 先ほどから考えていることが口に出ていることも気にならずそんなことを言っていたようだ。

 口は止まったが、思考と足は止めずにひたすら目的の場所に向かっていると、自然に先ほどとは違うルートを辿っていたことに気が付いた。

 しばらく思うがままに足を動かしているとある場所で足が止まる。

「…ここは」

 見上げてみると木々に囲まれた中に一際大きな木が一本そこにはあった。

 この木をどこかで見たような気がしたがどれも断片的でよく思い出せない。

「…とりあえず調べてみるか」

 何があるかという訳ではないが、どうしてもこの木が気になってしまって調べる他なかった。

「っとと、危なねぇ」

 裏手に回り込もうとしたとき、急に現れた急な斜面が意図せず気持ちをぞっとさせた。

 そんな小さな崖に注意して木の裏手に回り込んでみると、木の下の方に何かが刻んであることに気が付く。

「…。たすけて?」

 ひらがなで書かれたそれは刻んであるところも相まって幼さを感じる。

 書体的に女の子が書いたものだろうか、指で触って確かめようと手を伸ばす。

 しっかりと刻んであることを確認出来た俺は反対側に行こうとした時、不意に重心が後ろに傾いた。

「っ!やべ」

 何かに引っ張られたかのようにも思えたが、今はそんなことを気にしている場合ではない。

 この後ろは斜面になっているので足を踏み止まるところがなく、自然と体を縮こまらせる。

後は勢いに身を任せるしかないが、最後の抵抗とばかりに両手で頭を守るポーズを取ってそのまま転げ落ちていく。

転げ落ちたのは多分一瞬だったろうが、体感してみると長く痛みが連続して続いている。

「ってぇ…」

 気が付くと体中にひどい痛みがあるが、何とか青空が視界に入ってくる。

 しばらく動く気が無くなり目を閉じてみると、小さくせせらぎの音が聞こえてきた。

「…何してんだ俺は」

 痛みからもうどうでも良くなり始めている俺はそんなことをつぶやくと。

「何って、僕を探しに来たんじゃないのかい?」

 不意に返事が返ってきた。

「…誰を探すって?…っておわ」

 体を起こし無意識に声の方に振り返ると、そこには一見性別の判断が難しい小さな子が立っていた。

 そもそも返事も期待もしていなかったので二重の意味で驚く。

「いい反応だね。それに君、面白いね」

「おおおお前、え?こんなところで、何してんだ?」

 動揺が如実に出てしまい、自分でも何を言っているのか分からない。

「ふふふ。そんなに慌てなくても怪しい者じゃないよ」

 目の前の子供はニッコリと微笑みながらクスクスと笑っている。

 その表情を見ると少し落ち着きを取り戻し、逆に恥ずかしさすら感じられた。

「…うっうん。君は一体」

 初対面ではあるものの妙に人懐っこく接してくる目の前の子供に。

 なぜか無意識にそんなことを口に出していた。

「僕?…僕はね」

 そんな俺の問いに一瞬キョトンとした態度をとるが、すぐに何もかも分かったような表情で。


「何の変哲もない…神だよ」


 まるで自分の子供をあやすような声量でそう言い放った。

 ………。

 あまりの発言に文字通り俺は言葉を失う。

「…え?今、何て。……っ!」

 疑いから自分が聞いた事を確認するがごとく。

 しかしその子供の後ろに見えるものによって、先の言葉が嘘ではないのかもと可能性を感じてしまった。

「まぁ、そう思うのも今の子らしいけど、僕は本当に神だよ。しかも君が探していたそのものだよ」

「…山神、様?」

 確認の意味も込めてそうつぶやくと、山神様はうんと頷く。

 そして身を翻し俺と反対の方向に歩きながら。

「その山神様ってのも、大層で嫌いなんだよね。できればコノハって呼んでよ」

 無邪気に自己紹介をする姿は本当に子供の様である。しかし纏っている雰囲気がどこか人のものと違うと本能で分からせてくる。

「…コノハは本当に、山神様…なのか?」

 くどいとも思ったが確認せずにはいられない。

 そんな俺の心理でさえ手玉に取るようにコノハは微笑み。

「うん。そうだよ。これがその証拠だよ」

 指差すお社の扉をゆっくりと開かせる。

 ここまで条件が揃っていれば嫌でもコノハが山神様であると容認せざるを得ない。

 俺はゴクリと喉を鳴らし、ここに来た目的を思い出す。

「…なぁ、コノハ。教えてくれ。シオンが何で死なないといけないのかを」

 主であることを直球に伺う。

 その俺の発言にコノハは考える素振りもなく。

「シオンって誰だっけ?」

「なっ!」

 首を傾げとぼける様子に動揺が隠せなかった。

「って言うのは嘘だよ。ちょっとからかっちゃった。ごめんね」

 ぺろっと舌を出し如何にもなポーズをとるコノハ。

 ふざけてんじゃねぇ、と内心思う気持ちを抑え、じっとコノハを見つめる。

「まずは君がどれほど本気なのか確認しただけだよ。その反応だと余程切羽詰まっているらしいね」

 切羽詰まっているのは間違いがないため、目だけでそうだと訴える。

「そうだね。まずはそのシオンって子がなぜ二日後に命を落とすのか…その理由はね。魂を半分に分けているからなんだよ」

「魂…を、半分に?」

 いきなり現実味のない話をされ反復することしか出来ない俺を置き去りに、コノハは話を続ける。

「そう。それで二日後、一八歳の誕生日に寿命を迎えるわけさ。残念だけどそればっかりはどうしたって回避できない」

「ま、まてよ!そんなこと納得できるかよ!それに一八歳ってそんなに早く」

「それは仕方ない。何せ僕にも寿命を支払っているからね。それぐらいの年齢で寿命が尽きるのも納得してもらわないと」

「…はぁ?寿命を支払うってそんな簡単に…。お前、神様なんだろ?何でそんな意地の悪いことするんだよ!」

「あのねぇ。簡単な話ではないんだよ。人の理を超えていることをしているのだからこれぐらいが妥当なんだ。すでに奇跡は起こっているんだよ」

 呆れた表情のコノハに対し、頭をフル回転させ何とか話を整理させつつ。

「奇跡ならもう一度起こしてくれよ。シオンが死なないように」

「それはできない。彼女にはもう寿命がないんだ」

「なら俺の寿命を分けることはできないのか!?」

 咄嗟に今現状で俺が言える最適解を述べると。

「?…ふふふ。あはは!」

 コノハはお腹を抑えて笑い出す。

「な!何がおかしいって言うんだ!」

「あはは…ごめんね。それを君が言うのかいって思ってつい」

 しばらく笑っていたコノハはふぅと息を吐き呼吸を整えて。

「あのねぇ。僕がさっき魂を半分に分けたって話、したよね?」

「…それがどうしたって言うんだよ」

 その話自体納得はできていないが、今はコノハの話を聞くために一先ずスルーする。

「ここまで言ってまだ分からないかな?その魂を分けたって人物はね…」


「君のことを言っているんだよ」


「…はぁ?俺」

「思い出してもみなよ。きっと思い当たる節があるはずだよ」

 シオンの魂が半分俺の中にある。

 そんな摩訶不思議なことが起こっているというのだから、頭の整理が追いつかない。

 (小さい頃に出会ってお願い事をしたの。)

 不意にそんな言葉が脳裏に過ぎった。

「シオンが子供の頃にお前と会っていたのか?」

「うん。そうだよ」

(その願い事を叶えるには私の寿命が必要だった。必死だった私は何でもいいからお願いしますって言ったんだ。)

「シオンは寿命を減らしてまで、叶えたいことがあったと」

「どうしてもって言うものだから、叶えてあげたんだ」

 その願いを叶えた結果、俺の中にはシオンの魂が半分入っている。

「……っ!」

 ここまで情報が分かっていて最終的な解が分からないほど鈍感ではない。

 今でも夢に見るあの日のこと。

 最後に決まって起こるあの状況。

 その曖昧な部分が今の話の流れで噛み合っていく。

 その答えを確認する様に。

「俺は…死んだのか」

 コノハは目を伏せ何も言わなかったが、その行動こそが答えであった。

「俺はシオンに生かされていたってのか」

絶望や困惑や疑問や葛藤や苛立ちやら色々な思考や感情が交差する。

「そう。だから彼女は自分の寿命を削ってまで君を生かしたいという願いを僕にしたんだよ。君は幸せ者だね」

「…そんな。そんなことって」

 これ以上は何も言えなくなった俺の肩にコノハは手を乗せると。

「僕が教えられるのはここまでだよ。あとは自分で考えて行動しなさい」

 手を下ろし俺のそばから離れていこうとするコノハに。

「…待ってくれ。最後に一つだけ教えてくれ…。どうしてコノハは俺の前に出て来てこのことを教えてくれたんだ?」

「…それはね。僕に人が持つ愛っていうものが分からないからだよ。何せ僕は神だからね」

 そんなことを寂しげな表情で言われたら、俺のこのどうしようもない感情はどうしたらいいっていうんだよ。

 深呼吸をし、一旦気持ちを抑えてから俺は今しないといけないことを考える。

 動き出す前に別れの意味を込めてコノハの方を見ると、小さく手を振り見送ってくれている。

 その様子を見てうんと頷いてから俺は下山した。

「大丈夫。君たちならきっと」


 山を下りる頃にもう日が沈みかけていた。

 学校も終わっている頃だから、俺はまっすぐシオンの家に向かう。

 道中、学校から家に帰る学生達とすれ違うが、俺は気にせず走った。

 その学生達の中には見知った顔もあったのだが、今はそんなことを気にしている場合ではない。

「待ってろ、シオンッ!」

 自分の呼吸がひどく荒くなっていることも気にせず走る。

 他のことは考えられないほど真剣に、ただ走る。

 おそらく裏山から最短の時間でシオンの家に到着しただろう。

 俺は一切の迷いもなくインターホンを押した。

「…頼む!でてくれ」

 昨日のこともあってか、心の中で覚悟を決める。

 体感的に門の前でかなりの時間が過ぎた。

「…はい?」

 インターホンからか弱い声が聞こえる。

「あの!シオン…は居ますか?」

 インターホンから聞こえる声はシオンのそれではないとすぐに分かったので、シオンの所在を確認する。

「あ、アサギリ君ね?少し待ってもらえるかしら」

 声の持ち主は俺を特定するや否や対応する意思を示してくれたようだ。

 家の扉が開き出迎えてくれたのはシオンの母、カスミさんだ。

「アサギリ君、久しぶりね」

 社交辞令に一応会釈だけしておく。

「あ、あの。シオンは?」

 インターホン越しでも問うたが、再度聞き直す。

 そんな俺の問いにカスミさんは少し戸惑いながらも。

「シオンは…今病院にいるの」

「…病院?」

 この辺りで病院といえば車で二十分ぐらいのところにある病院を指すものだ。

 カスミさんはシオンが病院に居ることだけ教えたきり口を開こうとしない。

 普段なら空気を読んでそれ以上は踏み込まないが、今は聞かずにはいられない。

「どこか具合が悪いんですか?」

 意地悪な質問だったと思う。

 こんな聞き方でもこちらの意図を組んでくれたのか、カスミさんは答えてくれた。

「えぇ。昨日早くに帰って来たと思ったら、凄い熱があって。それで急いで病院に行ったらそのまま寝込んじゃってね…。今はお医者さんが見てくれているけど、病状が分からないって言うものだから心配で」

 一度帰ってきたところに俺が来たってところだろうか。

 カスミさんに元気がないように見えるのは、昨日から気が気でないがためだろう。

「そうですか。あの、俺今から様子を見に行ってきます!」

「え、でも」

 カスミさんは申し訳なさそうに、俺を見つめている。

「ゆっくり休んでおいて下さい。何かあったら電話しますから!」

 そう言い残し俺は隣の自宅に向かう。

 背後から力の無いありがとうだけが薄らと聞こえてきたが、振り返ることはせずに自転車で病院に向かった。


 病院に着いた頃にはもう完全に日が落ちていた。

 この病院の営業時間が分からないため、急いで受付に向かう。

「あの!シオンって子が昨日から入院していると思いますが、何号室ですか?」

 息を切らした高校生がいきなりやってきて受付の人も少し困っているようだ。

「少々お持ち下さい。…えっと、シオンさんのお友達ですか?」

 受付の人は調べながらこちらに質問をしてくる。

「はい。幼なじみです」

 ただの幼なじみ。

 そんな存在にシオンは。

「シオンさんですね。116号室です」

「ありがとうございます!」

「あ、ちょっと!」

 号室を聞いた俺は受付の人の話を聞かず、116号室に向かった。

 一応病院ということもあり走りはしなかったが、かなり早いペースで歩いて行く。

 気持ちが先行する中、冷静に言われた号室を見つけその扉と開くと。

 特にこれと言って特別でもない個室にシオンが寝ていた。

「シオン…!」

 その姿を一目見るだけで事の重大さが理解出来てしまう。

 点滴のようなものが複数繋がれた腕は以前見たときよりも明らかに細くなっていて、顔にも覇気が感じられなかった。

 そんなシオンを見るだけで心がひどく傷ついたが、俺は足を止めることはなかった。

 シオンの手をそっと握り、目を閉じようとしたその時ピクリと反応があった。

「…シオン?」

「アー、ちゃん…?」

 俺の言葉に反応するように、閉じられていたシオンの目がゆっくりと開かれる。

「……!」

 言葉にならない感情が一気にこみ上げたが、俺はシオンを困らせないように出来もしない笑顔を作ろうとする。

 そんな俺を見るや、シオンはほのかに微笑みそして目に涙を浮かべながら。

「あー…うれしいなぁ。アーちゃんが…会いに、来てくれた…」

 シオンの言葉を聞くと目頭が熱くなる。

 その言葉に、返答するように。

「俺も会えてうれしいよ。やっと…やっと会えた」

 昨日から会えていなかっただけだが、俺は久しく会っていなかったような感覚になる。

 俺の思いが通じたのか、シオンは握っていた俺の手を少しだけ強く握り返してくると。

「アーちゃん…昨日は、ごめんねぇ」

「…俺の方こそ、ごめん」

 言葉は少ないが、俺がシオンの事を分かるようにおそらくシオンも分かっているのだろう、それ以上は謝罪の言葉を交わさない。

 それ以上は必要ないという空気がそこにはあった。

「アーちゃんと、話したいこと…いっぱい、あるんだぁ」

「…俺だって山ほどあるよ」

 本当に山ほど話したいことがあるんだ。

 そうして少しずつシオンのペースに合わせて会話をしていると、当然ノックの音が三回聞こえた。

 その音に俺がはいと反応すると、ゆっくり扉が開かれる。

「失礼します。シオンさんお体の様子はどうですか?」

「…先生。全然、平気ですよ」

 シオンは口ではそう言うものの、素人の俺が見ても全然平気な訳がなかった。

 そんな様子を見て病院の先生は、優しく包み込むかのように対応する。

「そうですか、それは良かった。面会時間は八時までとなっているので、あまり遅くならないようお願いしますね」

 そして俺に面会時間を告げて部屋を後にした。

「…面会時間、そろそろ、だねぇ」

 時刻は八時の十分前となっていた。

「…そうだな」

 俺は部屋に飾っている置き時計をチラッと見る。

 シオンは困ったように、でもそれを表情に出さないように振る舞っていた。

 別れたくない、ずっと傍に居たい気持ちを押し殺し、俺は座っていた椅子から立ち上がる。

「ねぇ…アーちゃん?」

 俺が立ち上がるのを見てシオンはゆっくりと口を開いた。

「何だ?」

 出来るだけ優しく聞く。

「明日も、来て…くれるかな?」

 そんなことを言うものだから、間を開けることなく。

「来るよ」

「…ありがとう」

 俺の方こそ、と心の中で言うと俺は扉の方に歩きだす。

 部屋を出る前にもう一度だけシオンを見ると、薄らと目を開け見送ってくれているようだった。

 完全に扉を閉め、病院の出口に向かう。

 明日俺がしなければいけないことを心に誓いながら。

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