第4話 対ワイバーン、サラマンダーサーヴァント

 ウルフ、フルムーンベアと同じ演出が繰り返された。光が収まり魔法陣の中心だった場所には、一頭の蜥蜴とかげ……しかも、全長一メートル越えかつ翼を背中から生やしているものがいた。先程、ジルベクトルは“ワイバーン”と言った。つまり、こいつはファンタジーで有名なドラゴンの下位互換である、飛竜というものなのだろう。


 魔法陣の光が消え去ると、ワイバーンのHPゲージと名称、レベル、そして敵対を示すと思われる赤い球が頭上に浮かんだ。狼と熊に比べて、どこか赤黒く感じるのは気のせいだろうか。


 当然一ドットも減っていないHPゲージの上には、「Wyvern/Lv.1」と表示されている。どうやら、どれだけ強い相手でもレベルは一で統一されるようだ。まあ、これでレベル十五とか出てきたら、完全に無理ゲーだろう。倒すのにどれだけ時間と労力が掛かることか。


 情報をある程度頭の中で整理を終えると、ワイバーンがフルルル……と低く唸り、背中の翼で強く空気を打った。それで起こった風が、僅かに俺の前髪を靡かせる。


「……空飛ぶ相手か。こりゃ、俺も飛ばないと勝てないんじゃないか?」


 その場で一度、全力で跳ねてみるも高さ三メートル近い位置を飛ぶワイバーンには到底届かない。だが、かと言って俺はまだ背中の翼で飛ぶ方法を知らない。


 鳥の飛ぶ原理は昔聞いたことがあるからなんとなく分かる。鳥の翼は、空に浮かぶと言うよりは前に進むことを想定した構造をしているらしい。空に浮かぶのは、翼を打つときに発生する揚力によるものだ。


 そう言い切れるのは羽の構造にあるらしく、鳥の羽──特に翼の先の方に付いている羽は、左右で幅が違う。その幅の違いにより前に進む力を生み出す……そんな感じだった気がする。蝙蝠こうもりについては知らない。


 俺の背中の翼は、どうやら鳥とよく似た構造をしているらしい。つまり、この翼を羽ばたかせば、前──身体の向きからすれば上に向かうことになるのだろう。


 しかし、俺にはこの翼をどう動かせばいいのか分からない。実際、鳥は手の代わりに翼が付いているのだ。手も翼も付いているなんて生き物は、脊椎動物に限れば恐らく存在しないだろう。少なくとも、俺は実在する生物の中にそんな構造の生物は知らない。


 そんなことを考えていると、頭上が妙に赤くなっていることに気付いた。ワイバーンに視線を向けてみると、大きく開かれた顎門あぎとから火球が放たれようとしていたのだ。俺は慌てて横へと飛んだ。


「うわぁ!」


 さっきまで俺がいた場所で爆発が起きる。あと一秒でも気付くのに遅れていれば、どうなっていたか分からない。なんとか受け身をとってダメージを受けずに済んだが、ワイバーンが上空から攻撃してくる以上、こちらも飛ばなくては話にならない。例え攻撃を全て躱したとしても、向こうにも一切のダメージが通っていないのだから、終わりは永遠にこない。


「くそっ。こうなりゃ色々試すしかない!」


 翼は見たところ肩甲骨辺りから生えている。翼に触れるとその感覚は肩甲骨を通って感じるので、恐らくそこを動かせばなんとかなる……と根拠のない勘を信じて、俺は肩甲骨を目一杯胸を広げるように引き絞る。すると、背後でバサッという音が聞こえた。


 そして、引き締めた肩甲骨を勢いよく開くと、俺の体はかなりの勢いで上空へと投げ出された。


「うわ、わあぁあっ!」


 八メートルは飛んだか。勢いがなくなり、今度は自由落下が始まり出す。しかし、これで飛ぶ目処はついた。俺はさっきの感覚と同じように、しかしさっきよりも弱めて翼を羽ばたかせた。すると、地面から高さ六メートル地点で小さく上下しながら、ホバリングをすることに成功した。


 体の傾きを調節してバランスを取ると、予想以上に安定する。


「お、おおぉ……これが飛ぶって感じか……すげぇ楽しい!」


 空を飛ぶ感覚に感動していると、ワイバーンが再び火球を放とうとしているのが見えた。俺は鳥の飛ぶ原理を思い浮かべながら、体を後ろに傾けて翼で空気を打つ。やはりまだ傾け具合など慣れていないからか、真後ろとはいかなかったが、後ろに移動して数十センチ手前を火球が通り過ぎた。


 しばらくの間細かい翼のコントロールを繰り返していると、だんだん慣れてくる。


「よし、このまま倒すか!」


 俺は今度は前傾姿勢で翼を羽ばたかせ、ワイバーンに向けて突撃する。俺との距離が一メートルを切った瞬間、ワイバーンは右前足を振り上げ、爪での引っ掻き攻撃のモーションに入る。


「ふっ」


 俺はその範囲ギリギリで翼を打ち勢いを殺し、その攻撃を躱す。剣を真上に振り上げると、鈍い黄色に刀身が光りだす。またもや俺の知らない武技だが、モーションから恐らくこのまま振り下ろすのだろうと予測し、翼を打つ。


 そして、予想に反せず剣は真っ直ぐ振り下ろされ、ワイバーンの右の翼に数センチ食い込んだ。ワイバーンが「フグルアッ⁉︎」と謎の奇声を上げる。


 しかし、俺はここで動きを止めない。剣はまだ光っている。つまり、武技はまだ終わっていないのだ。この武技は恐らく、完全に振り切ったところで終わるのだろう。俺はまだ残るシステムの後押しに自分の力も込め、ワイバーンの翼を切り落としに掛かる。


「ああああっ!」


 雄叫びを上げた瞬間、俺の手は一気に振り下ろされた。つまり、ワイバーンの翼の片方を断ち切ったのだ。最初飛ぶ時両の翼を羽ばたかせていたから、多分片方を切り落とせばもう飛べないだろう。その予想通り、ワイバーンは細い悲鳴のようなものを響かせながら地面へと落ちていき、ダズンと音を立てて右半身から着地した。バランスを取れなくなったのだろう。


「ふはははっ! 飛べないワイバーンはただの蜥蜴だー! 火は吹くけど!」


 と、高笑いを響かせながら、俺は有利な上空から残り七割少しのHPを削りにかかった。



 ワイバーンのHPを削り切るのに、そこから五分かかった。思ったよりも防御力が高く、スキルを織り交ぜながらでもなかなか削れなかったのだ。


 地面に着地した俺は、頬を伝う仮想の汗を服で拭う──ような仕草をする。勿論、仮想世界に汗など存在しない。


 しかし、マスターとは言えずともこれで飛行が出来るようになった。つまり、ここから残り二戦も有利になる可能性が高い。


 表示されたバトル続行のパネルの丸アイコンを押す。パネルが消えると、毎度のことジルベクトルの声が響く。


「それでは、次のモンスターを召喚致します…………召喚、サラマンダー・サーヴァント!」


 ──……あれ、サラマンダーって確か火妖精……プレイヤーの操作アバターだよな? でも、サーヴァント……召し使いってことはプレイヤーじゃなくてモブなのか?


 召喚演出が終わると、魔法陣の中心だった場所に真っ赤なフルアーマープレートに身を包んだサラマンダーが立っていた。背中には半透明の翅が生えている。


 この空間に太陽や月はないが、明かりはあるので飛ぶことは可能なのだろう。そんな俺の思考を読んだのかは知らないが、サラマンダー・サーヴァント……めんどくさいので以降サラサーとするが、サラサーはその半透明の翅を細かく震わせて空へと浮かび上がった。


 サラマンダーといえば攻撃的な印象を受けるが、しかも全身に鎧を着ているにも拘らず、その手には魔法杖を携えていた。つまり、魔法攻撃をしてくるのだろう。俺自身まだ魔法スキルを取っていないので、どんな攻撃が来るのか予想がつかない。ただ、サラマンダーだけに火魔法だろうという予想だけは出来る。


 俺はさっき何となくコツを掴んだ飛行方法で、空へと浮かび上がる。サラサーの正面まで浮かび上がり、そこで三秒ごとに翼を羽ばたかせてホバリングする。右手にずっと持ったままの剣を正面に構える。


 ──そういや、ゲームの武器って使うほど損傷とかで耐久値的なのが減るんじゃないか? これ、大丈夫なのか?


 と疑問が浮かぶが、剣に傷などは一切入っていない。後に調べると、チュートリアル繋がりなために武器の耐久値は減らないことが分かった。


 ホバリングをお互いに続けていると、サラサーが杖を唐突に横薙ぎに振るった。すると、俺に向けて小さな火球が飛んでくる。速度はそこまで速くはないが、それでも時速七十キロはあるであろう速度で俺へと向かってくる。


 なるほどそういう攻撃か、と感想を心の中で述べながら、俺は上へと更に上昇する。


 サラサーは今度は二連続で火球を飛ばしてくる。俺は試しに、とその火球を剣で薙ぎ払ってみる。すると、火球は爆発することもなく火の粉を散らしてその場で消えた。


  ──なるほど。通常攻撃っぽいこの魔法は剣で消せるのか。でも、多分あるだろうなあ……武技代わりの高火力の魔法


 しかし、通常攻撃が弾けるのなら、高火力が来る前に攻撃を仕掛けてしまえばこちらが有利となる。そう思い、俺はサラサー目掛けて翼を羽ばたかせた。


 スキルの発動していない通常攻撃で、剣を振り下ろす。しかし、サラサーはそれを魔法杖で受け止めた。思ったよりも力が強く、それ以上押し込むことができない。


 翼を動かし、サラサーとの距離をとる。その瞬間、サラサーは小さな、しかしハッキリと聞き取れる声で何かを唱え始めた。ジルベクトルが召喚を行う時の様子と似ていることから、なんとなく予想がついた。


「武技ならぬ、魔技まぎってとこか……これは切れそうにないし、躱さないとな」


 詠唱が止まると、サラサーの杖の先に魔法陣が浮かび上がる。長さから見て、そこまで高火力ではなさそうだが、こちらもレベル一だ。できればダメージは喰らいたくない。だから、俺は横へと飛んだ。しかし、サラサーにはそれなりに高いAIでも搭載しているのか、その動きに反応して杖の向きを変えて火球を放ってきた。俺は更に強く羽ばたいて加速し、その飛んでくる火球をギリギリのところで躱す。


 さすが魔技と言ったところか。通常の火球よりサイズも速度も桁違いに違った。推測だが、普通の火球の直径が二十センチとすると、魔技の今の火球の直径は二倍近い。速度も時速百キロとは言わずとも、九十キロ近くはあるだろう。


「ワイバーンの火球も結構ダルかったけど、こっちのが数倍ダルいぜ」


 仮想の呼吸が荒くなる。いや、恐らく現実の呼吸も荒くなっているだろう。理由は簡単だ──この楽しい戦いに、気分が昂っているのだ。


 サラサーはまた詠唱を終えた。そして、さっきと同じ火球を俺に向けて放つ。


 俺は火球が魔法陣から浮かび上がった瞬間──魔法は魔法陣から魔法が放出されると、もう向きを変えることはできない──、火球ギリギリの位置を、弧を描いてサラサー目掛けて飛ぶ。


 魔技には武技と違って技後硬直はないようで、即座に俺の左切り払いに反応して魔法杖で受け止める。俺はその手に更に力を込めるが、やはり押し込むことは出来ない。剣に込めた力に逆らわず右側へと飛ぶ。その瞬間、サラサーは予想外の行動に出た。


「ちょあっ⁉︎」


 魔法使いにも拘らず、俺へと特攻してきたのだ。いきなりのことに、俺は剣を振り下ろされようとしている魔法杖をガードするために振り上げることしかできなかった。しかも、サラサーの腕力はかなりのものだ、簡単に地面へと叩き落とされた。


「がっ!」


 地面への衝突に、仮想の空気を肺から吐き出す。HPは三しか削れなかったが、このままだと厳しい。痛みがないからまだいいが、どのみちあの魔法と防御をなんとかしなくてはならない。


 立ち上がる。だが、時既に遅し。


 俺に向けて、とっくに三度目の魔技が放たれていた。俺は一か八か、ガードのモーションをとる。そして、正面で支える剣に火球が直撃し、爆発が起きた。


「ぐ……っ、がっ」


 なんとかガードが間に合ったらしく、ダメージは二十程度で済んだ。サラサーに視線を向けると、通常攻撃が俺に迫っていた。即座に横に跳んで回避する。


 ──……さて、どうしたものか。通常攻撃はまだしも、あの魔技はモノに当たれば爆発する。モロに喰らえば、四十はHPヒットポイントが削られる。なんとか……あいつ、妖精ってことは頼りにしてる五感情報は視覚と聴覚だよな? なら、これで行ける……!


 二メートル上空のサラサーから放たれる通常火球を剣で弾きながら考える。そして、俺は一つの作戦を思いついた。


 魔技の火球の射程は三メートル程度。通常火球は一メートル半か二メートル……その間の距離にいれば、サラサーは魔技を使ってくる。


 俺は翼を動かし空に飛び立ち、サラサーとの距離二メートル半程度にホバリングする。すると、予想通りサラサーは魔技の詠唱を始めた。


 ──狙い通り……! あとは、これで爆発すれば


 詠唱が終わり、魔法陣が現れる。そして、魔法陣の少し手前に炎が集まり火球へと姿を変える。直径四十センチ程度にものの一秒で成り、火球が放たれた──その瞬間、俺はあらかじめ剣帯から外しておいた鞘を火球目掛けて槍投げの要領でぶん投げた。


 そして、ワンテンポ遅れて俺もサラサーへと翼を羽ばたかせる。コンマ数秒、鞘と火球が衝突し、俺とサラサーの間で爆発が起きた。


 俺はその爆風を使い爆煙の上へと飛び上がる。そして風が止む。


 爆発の煙はまだ空中の視界を奪っている。俺は敢えてその爆煙に飛び込み、サラサーの視界から姿を消す。


 僅かに爆煙が晴れた。その瞬間、俺はサラサー目掛けて全力で翼で空気を打つ。バサッという音と共に爆煙が一度に晴れ、サラサーが俺の姿を見つける。が、その距離は一メートルもない。魔技の詠唱は追い付かず、通常火球で攻撃する他ない。


 三個の火球が飛んで来るが、俺はサラサーとの距離を縮めながらそれを剣で消す。そして、横薙ぎでサラサーを切──らない。


 そのフェイントに引っかかったサラサーは動揺のような隙を見せる。俺はフェイントの瞬間強く羽ばたき、サラサーの背後へと頭上を通って回っていた。そして、兜とブレストプレートの間の首を目掛けて、横薙ぎの武技を発動させる。


 サラサーは避けることもガードすることもままならず、直接その攻撃を受けた。HPが四割減る。


 そして、ほんの一瞬の技後硬直を終えた俺は、俺へと振り向こうとしているサラサーの胸──特に心臓を目掛けて、もうお得意になった《ストライク》の構えをとる。そして、剣が輝く瞬間に翼を羽ばたかせスピードを上乗せし、左脇から心臓を通り、剣が貫通した。


 心臓はどうやら弱点だったらしく、一気にダメージが入る。そして──ほんの数ドットを残して耐えた。


 俺は剣を手放してサラサーから距離を取った。これは完全に悪手だったのだろう、武器を手放すなど。


 サラサーは左脇に刺さった剣を抜き、背後へと投げ捨てた。俺は冷や汗が流れる錯覚を覚える。剣なしだと、通常火球すらも弾けないし、攻撃しようと近寄ろうにも魔法杖で叩かれる。しかも、武器を取りに行けば隙だらけだ。


「……詰んだ」


 サラサーから通常火球が連続で飛んでくる。さまざまな方向に飛び、止まり、そして急加速し──なんとか攻撃を躱すが、このままではサラサーを倒すことが出来ず、そのうち俺の集中力が切れてやられるだけだ。


「あんなチョビっと残るとか、予想外だよ……!」


 ──こうなりゃ、一か八かだ! 二回目だけど!


 俺は剣の方向へ勢いよく羽ばたく。サラサーは目論見もくろみ通りとでも言うかのように、火球を連続でお見舞いしてくる。俺は迫る温度にとにかく集中して、なんとか火球を躱していく。


 サラサーとの距離が二メートルを過ぎた。剣まであと一メートルはある。ここからは一度だけ、あの高火力が降り注ぐはずだ。


 詠唱は毎回二秒程度。一メートルを二秒など、余裕だ。


 ──そう思っていた時期が、俺にもありました


 剣を取り、サラサーとの距離を取る。しかし、魔技は飛んでこない。サラサーはちゃんと詠唱をしているにも拘らず、だ。


 そして、恐らく三秒かかった詠唱が終わり、サラサーの杖の先に三つの魔法陣、、、、、、が現れた。そして、勿論そこから三つの火球、しかもさっきまでの魔技と同等のもの掛ける三が飛んでくる。


「それはないって!」


 速度は同じだ。しかし、距離は三メートルしかない、範囲も広い。俺は慌てて背後へと飛び立つ。壁までまだ距離があったのが救いだ。


 地面に衝突した火球は、爆発を起こしてなんとか二メートル近い距離を取ることのできた俺へと爆風を叩き付ける。なんとか体勢を整えて風に乗ることができた。


「くっそー。剣拾えたけど、どうすりゃいい?」


 鞘が落ちているのはかなり離れた場所だ。あの爆発の中まだ形を留めているのが凄い。


「……そういや、ウルフには蹴りもダメージ入ったよな。じゃあ、その通りで考えればあいつにも体術のダメージが入るわけだ……剣が防がれるんだから、もうそれしかないっしょ」


 俺はサラサーに飛び掛かる。そして、振り上げた剣を防御の為に持ち上げられた杖に叩き込み──その威力と翼の羽ばたきの勢いを利用し、体を逆立ちさせる。そしてそのまま、サラサーの頭頂部目掛けてかかと落とし!


 見事数ドットのHPを削り切り、サラサーことサラマンダー・サーヴァントは光となって消えた。


「ふぅ……最後はもう体術に頼っちまったなあ。ま、勝てばいいや」


 地面に着地し、人心地つく。しかし、あと一戦あるのだ。現時点でこんななのに、あと一つ勝てるのやら。まあ、やるにはやるけどな。


 ピコっと音を立てて現れたパネルの丸アイコンを躊躇いなく押す。パネルが消えると、ジルベクトルの声が案の定響く。


「それでは、最後のモンスターを召喚致します…………召喚、スモールドラゴン!」


 ──ドラゴンですかー!


 サラマンダー相手に飛行技術少し付いたと思うけど……うん、ドラゴンは無理だと思うなあ。

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