俳句15 兼題 陽炎  席題 落花 花吹雪







                陽

                炎

                を

                切

                り

                裂

                く

                打

                球

                ス

                タ

                ン

                ド

                イ

                ン











             枯

             れ

             か

             け

             の

             躑

             躅

             一

             輪

             の

             み

             咲

             か

             せ











                  鷺

                  真

                  似

                  て

                  うお

                  獲

                  る

                  烏

                  光

                  る

                  風











            落

            花

            彩

            る

            従

            軍

            碑

            に

            合

            掌











              弁

              慶

              の

              立

              ち

              往

              生

              か

              枯

              桜











令和五年四月九日、句会に行ってきました。


一句目は兼題(予め出されるお題)の陽炎です。陽炎は春の季語なのですが、私の中では夏のイメージだったのでピンときませんでした。

そんなときに野球のWBCが始まり、大谷選手の目の覚めるような特大ホームランを見て甲子園の高校野球に発想がつながり、この句が浮かびました。

今回の句会のメンバーは十人でしたが、欠席投句も含め全六十句でした。そこから出席者がそれぞれ八句ずつ選ぶというシステムです。

この句は2ポイントいただきました。


二句目ですが、以前私が住んでいたアパートの庭先につつじが植えられてました。見るからに葉の色が悪く枯れそうだったのですが、頑張って見事に一輪だけ咲かせました。生き物の底力を感じた瞬間でした。

この句は1ポイントいただきました。


三句目は、近所に川が流れているのですが、そこで鷺の真似をして烏が魚を獲っているのを目撃しました。烏は魚を獲らないだろうという思い込みがあったので、烏の賢さに感心するとともにとても感動しました。

魚を咥えて羽ばたく烏がとても嬉しそうに見えたので、「光る風」と表現してみたのですが、ポイントは0でした(^_^;)

先生から「情報が多い」「説明っぽい」、先輩からは「もっと方法を探せ」とのことでした。

私の拙い技術ではどうにもならなかったようです(^^;;


四句目は席題(その場で出されるお題)の落花です。落花とは春の季語で、桜の花びらが散り落ちることをいいます。

近所の神社には日清日露戦争に出征した兵士たちの名を刻んだ碑が建っておりまして、そこに桜の花弁がひらひらと舞い落ち、桜のように散っていった兵士たちを偲んで手を合わせるという句です。実際は梅の花なんですけどね(^_^;)

私の技術では五・七・五にすることができませんでした💦

でも2ポイントいただきました。


五句目は、以前住んでいたマンションの前に桜並木があったのですが、年々元気がなくなっていき、一本また一本と枯れていってしまいました。枯れてもなお立ち続けている桜に敬意を込めて詠みました。

2ポイントいただきました。




















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