沈黙の言語的意味性
共同幻想は黙して語る
ときには饒舌に
ときには微笑むように
ときには声高に
ときには穏やかに
魂を揺さぶるように
心の奥底に
いつの間にか人々を酔わせる
そして酩酊した大衆は薄氷の上で踊り始める
この日常がずっと続くと錯覚して
氷が割れて冷水に浸かるまで酔いは醒めない
やがて氷は割れて全身に痺れるような痛みが走る
ふと我にかえり蹉跌と絶望が体温を下げる
凍えた心は憎悪と嫌悪を模索して
這い上がろうとする者を引きずり落とす
溺れそうになって何かをつかもうとした手の先には
別の共同幻想の寛恕に満ちた薄笑いがあった
新たな共同幻想は黙したまま雄弁に語り始める
まるでそれが日常であったかのように
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