少しだけ春の虹

寂しさをいくつかごまかしてきました


温もりを求める心が


ほら、何か呟くでしょう



悲しみをいくつか受け止めてみました


寒さに震える心が


ほら、溜息つくでしょう



苦しみをいくつか乗り越えてみました


粉々に砕ける心に


ほら、涙が滲みるでしょう



暗闇をいくつかくぐり抜けてみました


うずくまり固まる心が


ほら、何か叫ぶでしょう




　　　でも、冬はもうじき過ぎて行きます


　　　今までと違う春が


　　　光輝く虹を引き連れ


　　　芽吹き始めています



　　　そう、踏みにじられた草はもうすぐ


　　　上へと茎を伸ばして


　　　ほんの少しだけ暖かい春を


　　　感じ始めています
















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る