第六章 大ピンチ! 絶対に成功させなきゃ!
「クビになったわ」
「「「「はい?」」」」
開口一番、神妙な面持ちのイリスが四人に告げた。束の間の沈黙がその場を襲う中、村雨が努めて明るい口調で切り出す。
「……さーて! 四日前にみなさんに送ったファイル見て頂けました? 振り付け、配置、ダンスのコツ諸々合わせて送らせて頂きました! 微修正もしなくちゃなんで、今日はみなさんの出来上がり具合いを見て――」
「聞いて!」
ガン無視して、振り付けの話をし始めた村雨を遮ってイリスが腕をぶんぶん振り回す。
時は一週間後、場所は前回と同じくダンススタジオである。今日も五人は真ん中に集まって車座になっていた。
思えばくらのと一緒に現れたときから、イリスの様子はおかしかった。くらのが無表情で歩く後ろに項垂れたまま付いて歩くイリスは終始青い顔をしていた。これが普段ならば、率先して先導するイリスに、後ろからしずしずとくらのが付いて来る。今日は真逆だった。
「……なにがあったんですか?」
嫌々、仕方なしといった様子で村雨が訊いた。
「それがね! あいつらったら酷いのよ! 副局長――第七世代の子なんだけど――に、アイドル始めてみたのよ、許可出してって伝えたの! そしたら、考えておきますって言ったその翌々日にはクビよ! ご丁寧に出勤したら私の私物全部まとめられてたの! ご安心して下さい。女性秘書にやらせましたから。眼鏡くいって! くいって!」
掛けてもいない眼鏡をジェスチャーで示す。余程腹が立ったらしい。
「まだお金の受け渡しもしてないのに?」
そんなことがあるだろうか?
まだライブもやっていないし、グッズも売っていない。言ってしまえば趣味の範疇である。
「そう! それも伝えたわ。そしたら、何かあったらでは遅い、規範となるべき局長がそれでは困る、代替わりが必要、良い機会ですからとかお飾りは要らないとか、まーっ、色々言ってくれちゃって! ほんっと、どういうこと? 謎よ謎。きっと裏で壮絶な政治工作があったんだわ」
「そもそもイリスさんって局長なんですよね? 一番上の立場なのにクビにすることって可能なんですか?」
村雨が尋ねる。
「……正確には、常任理事会――副局長と以下常務連中が集まった会議があったの。そこで七対三くらいで私の解任が決まったってことね」
「要するに」
と、それまで黙っていたくらのが切り出した。
「そのまんまの意味なんじゃないですか? 裏工作があったんです。元々お嬢様はもう旧世代のお飾り局長。かたや、副局長は最新の第七世代。副局長は、なんとかイリス様を引き摺り落としたいところに、アイドル副業なんていう格好の餌がやってきた。しかもイリス様は「既に始めています」なんて言ったわけでしょう? 機材なんて無くってもこの時代、すぐに録音出来るんです。それを理事会でパッと聴かせて証拠として提出。副局長を担ぎ上げたい派閥と、イリス様シンパが戦って負けて解任になったというわけです。恐らく常任理事会はアイドルの件を伝えた、その翌日にあったんでしょう? そうして、次の日には解任ですから、ほとんど反論の余地を残さないままに解任したかったのか、もともと解任する予定だったのが急遽早まったのか――」
まるで見てきたように言う。
「ちなみに、七対三と言いましたね? 三の方たちの世代構成ってわかりますか?」
くらのが続けてイリスに問うた。
「うーん。第三、四世代の子が中心かしら」
「七の方は?」
「第五から第七ね」
村雨がそれを聞いて感慨深く溜息を吐いて言った。
「なるほどですねー。開発局という日々最新の人間天使を開発する場所で、旧世代の方々の立場は弱かったんですね。まあ、今更わかったところでどうしようもないような気がしますが」
その言葉を聞いて改めてショックを受けたのか、イリスは入ってきた時のような青い顔に戻る。
「うう……これからどうすればいいの……座っていればお金が生まれる楽な仕事だったのに……お金ないのに……」
「「「「……」」」」
そんなイリスを見て四人とも沈黙する。そういうところじゃないのか。
「てゆーかイリス様。お金あるでしょ? 偉かったんだし」
ゆづきの問いにくらのが即座に答える。
「実は、イリス様の預金額を確認させて頂いたところほとんど残っていませんでした。ゆづき様が仰られたように、立場上給与は高かったんです。ただ、お嬢様には浪費癖があるので、あればあった分だけ使い切ってしまう。以前アイドルグッズを大量に購入して請求が凄い額になったという話をしたでしょう? あんな感じです」
そういえば、イリスと初めて遭遇したときも、イリスは両手に買い物袋を大量に抱えていた。
あれか。
「なるほどねー。給料が高いお飾り局長。そりゃークビになるよ!」
あははははっと、邪気のまるで無さそうなゆづきの笑い声が響く。イリスはますます丸くなる。
「そして問題がもう一つあります。くらのも現在無職です。仕事がありません」
くらのがピンと人差し指を立てた。
イリスとくらのは一緒に暮らしているのだったか。なるほど。マズいかもしれない。
「……働けば?」
言ってくれるな。ほなみにも響く。
「ゆづき様。くらのは登録上、第二世代になっているのです。すぐに壊れる第二世代なんて雇ってくれる場所はどこにも無いのです。そして、その登録が問題なのです」
「ええ? でも、村雨ちゃんから改造受けてるんだし……」
「あっ。そういうことですか。ちゃんと認可されてない上に既に廃棄扱いだから……」
くらのを改造した村雨は気づいたようだ。
「そうです。認可されてない、しかも第二世代と知るや否や、どこも採用お断りです。村雨様には感謝しておりますが事実です。この一週間で痛感致しました。当初は昔のようにお嬢様に仕えてお給金を頂く、という風に考えておりましたが、そうも言っていられなくなりました。現在お嬢様の貯金額は三十二万円です」
「「三十二」」
「うっ」
ゆづきと村雨が繰り返し、イリスが呻き声を上げた。
持って三ヶ月? 二人分と考えると生活費諸々含めて二ヶ月持つか? 人間天使は食費は抑えられてもとにかく電気代が掛かる。まして第一、第二世代ともなれば消費する電力量も多い筈だ。
イリスのような者がほなみのように賃貸と言うことはないだろう。
しかし、そうは言っても三十二万円は心許ないかもしれない。
働き口を探すのに、一週間という判断は早計じゃないだろうかとも思うが、確かに第二世代――自分が雇い主だったら、第一世代の方が遥かにマシかもしれないとほなみは思ってしまうだろう。
「……たいへんだよね。働くところ探すのって」
「そういうほなみんもそろそろマズくない?」
「え?」
なんのことだろう。
「いや、ほなみんってもうずっと働いてないでしょ? 貯金いくら残ってるの?」
自らの貯金額を明かすのは流石に抵抗があったが、この場で隠しても話が進まない。それにちょっとだけゆづきの見解が気になった。
それでも自信はあったので、心なし胸を張って堂々と告げる。
「一四五万円」
――たくさんある。なんの問題もない。
「一年以上いけますね」と村雨。「切り詰めればもっといけます」とくらの。
「私なら持って二週間だわ」と、真剣な顔したイリス。これにはみんながスルー。
「微妙……ほなみん……ゆづきが言うのもなんだけど。ほなみんの場合、淫行歴付いてるから、働くとこ探すのもっと大変かも」
「今の時代、徹底的に管理されてますからねー。……ていうか淫行?!」
「それはまあ、いろいろあって……やましいことじゃなくって……いや、淫行って文字だけで見ればやましいことかもしれないんだけど……」
なぜ自分は言い訳をしているのだろうか。元はと言えばゆづきが悪いのでは?
「ほなみん。就職活動、教師辞めてから一回でもした?」
「一回はした。けどもうしてない」
なんの危機感も無くぽけっとほなみが答える中、村雨が冷静に告げる。
「わたしとしては淫行をまだまだ掘り下げたいところですが、それは置いといて。真面目な話ですけど、第三世代でそういう経歴が付いているのは確かに就職口探すのには圧倒的に不利ですよ。数年後、野垂れ死なないように今からでも行動を開始するべきかもしれません」
ギリギリになってから行動すればいいと思っていたほなみは、その言葉に軽いショックを受ける。そう。まだ軽い。これからどうしよう。いや、まだ大丈夫。
当たるようにゆづきに話を振った。
「そういうゆづきももお金ないって言ってなかった?」
「ゆ、ゆづきは、バンドでライブしたりすれば、そこそこ稼げるからいいの!」
「そういえば」
と、それまで丸くなって、膝に顔を埋めていたイリスが顔を上げた。
「ゆづきさん。あなたあの曲を作るのにいくらかかったの?」
「ぎくうっ!」
「いえ。あなたのやってるサドンデスを聴いたり動画を見たりしたのだけれど、生楽器しか使ってないじゃない? だけど今回の二曲ってストリングスとか打ち込み? っていうのかしら? 色々使ってるな、と思っていたのよ。高かったんじゃないのかしら?」
「あれはいいの! 新しいことへの挑戦なの! 必要な投資! 知り合いのミュージシャンに依頼もしたし、音源ソフトウェアとか買ったけど今後必要だから! ゆづきが楽しかったからいいの!」
ゆづきは良い意味でも悪い意味でも見境がない。そうと決めたらところんやる。今が楽しければいいと言うような刹那主義。とも言える。
「ちなみにおいくら?」
「あの二曲、全部で十二万円。意外とお安い」
頬に手を当ててとぼけながら答える。
「それはまた……相場は知らないけれど随分と奮発したわね……。それはまあ、私たちとすればありがたいし、あなたの趣味の範囲でやったことだと納得するとしてもよ?」
イリスが言葉を切って、自分の座っている床を指差した。
「ここ。ダンススタジオ代とこの前のレコーディング代は誰が払ったの?」
「あ。そういえば……」
村雨がここに来て始めて思い至ったというように言う。
「無料(タダ)じゃないの?」
と、世間知らずにほなみは訊いてみる。
「そんなわけないでしょ、ほなみん。レコ代は六万……でもスタジオ代は安いよ? 四時間で千円だし。だからいいでしょ?」
うるうるとした瞳で一同をぐるりと見渡す。
「いいわけないでしょ」
ほなみがそんなゆづきを一刀両断し、みんなもそれに合わせて頷いた。泣けばいいってもんじゃない。
「これから、ここの代金は私たちと折半。……まあ、イリスさんとくらのさんは後々返ししてください」
「みんな……」
「ゆづきは言い出しっぺなんだし、一人で突っ走るのもわかるけどさ。私たちチームなんだから……みんなでやっていこうよ」
「……うん。うん! わかった! ありがとう! ほなみん! むぎゅー!」
ゆづきがほなみの胸元に飛び込んで来る。ふがふが言ってる。いつもならこのまま引き剥がしているところだが、そのままされるに任せた。
「そういえば、チームって――私たちのグループ名、なんていうの?」
今さら気がついた。ゆづきの頭を撫でながら問う。
「言う通りね。宣伝するにもグループ名がなきゃね。どうするの? 私は何でもいいわよ?」
イリスが話を振る。
「ゆづきも考えてなかった」
ゆづきが上目遣いで顔を上げた。
「くらのは皆様の決めた名前で満足です」
「わたしはかわいければなんでもおっけーですよ」
周囲の目が自分に向く。
「……え? 私が決める流れ?」
自分を指差したほなみに、こくこくとみんなが頷く。
「えー……じゃあ、トレーネ」
「トレーネ?」
「ドイツ語で涙。ゆづき見てなんとなく」
本当に何となく出てきただけだ。強いて言えば、このグループの始まりがゆづきの粗悪品(?)の眼球からだった気がするからだ。
「いいんじゃないかしら? エンジェルズとかAIDOLSとかもっと安直なのが出てくるかと思ったけれど」
「そうですね。悪くないと思います」
「構いません」
くらのの同意を最後に、晴れてほなみたち五人のグループ名は「トレーネ」に決定した。
「じゃあ、切り替えて――昨日までのレコーディング代とスタジオ代、そして、これからのスタジオ代はみんなで折半していくという流れでいいかしら?」
イリスがぱんぱんと手を叩いてまとめた。
今後の生活すらままならないイリスがまとめるのもおかしな話だと思う。
「大丈夫よ。来月には今月ぶんのお給料が入ってくるし、それに宛てもあるしね。くらの分も私が払っておくわ」
本人は何でも無さそうに言っているが。
その時はそれで納得してしまった。
それからは、それぞれがマイページを立ち上げ、ゆづきに送金をし、これからのスタジオ代の払いを決めるとやっと曲のレッスンに移っていく。
――大丈夫。村雨が送ってきたデータをインストールしたからダンスは覚えてる。
全員が動きやすいジャージや、Tシャツに着替え、配置に付き、スピーカーから曲が流れてくるのに合わせて歌いながら踊っていく。
村雨から送られてきた振り付けもほなみとイリスは比較的簡単になっていた。多少配置移動が複雑だが、人間ならまだしも人間天使ならば、データを完全再現するだけなので何の問題もない。
「うん! いいわね! 完璧じゃない? たった一週間でこれだけのダンスを考えるなんて凄いのね、村雨って。何かやってたの? これならライブだってすぐにでも出来そうよね?」
「いやあ、それほどですよ~」
村雨が満更でも無さそうにしている中、ゆづきが珍しく何も言わずに顎に手を当てて考えに耽っている。
「…………」
「どしたの? ゆづき」
「ああ、ほなみん。ううん。なんでもない……――ライブ? ライブしたいよね? どこにしよっか? 最初は小さなライブハウスなんかがいいと思うの。お金も必要になっちゃったし、グッズもたくさん作って売らなくちゃ! そうだ。知り合いのバンドの前座なんてどうかな? そういうとこだと、ゆづきたちが目当てじゃなくっても、気に入ってくれれば音源とかグッズ買ってくれたりするよ? 応援も割としてくれるし」
時代が進んでも生で音を体感するライブ文化は廃れていない。むしろ盛り上がって来てるくらいだ。音楽は全てストリーミングで済まされるのも昔の話だ。結局そういったサービスは会社が経営破綻して無くなることがある。百年二百年ならまだしも、千年も続く会社などそうそうない。それを人間天使は身を持って理解している。そして物理メディアは無くならない。昨今は大昔からあるコンパクトディスクではなく、より音質が高く保存にも適したスーパーコンパクトディスク、昔ながらのレコード、などなど物理メディアの販売も積極的に行われている。
アーティストたちの収入源の一つである。
さらにはライブ会場だと、物販ブースという、出演者のグッズ(Tシャツやタオルなど)を販売する場が用意されており、そこで音源と一緒に販売される。
ただ何をするにも、元となる「物」を用意しなければお話にならない。在庫を大量に抱えなければならないという不安要素はあるが、それは本人たちの実力が物を言う。
「任せて、ゆづきさん。これでも生きてきた時代は長いのよ。ライブハウスにだって知り合いはいるわ。オーナーやそこで働いてる子たちにもね。箱は私が当たってみるから役割分担をしましょう。グッズなんかのことは私にもわからない。ゆづきさんはバンドマンなんだし、その辺りのことは詳しいのでしょう?」
「うん! 色々考えてある!」
「そうね……時期的には一ヶ月から二ヶ月後ってところかしら?」
「……うーん。そのくらいがいいかな。お願い、イリス様」
「お願いされました、と」
その場のみんなを魅了する笑顔で微笑むイリスに、くらのが一人不安気な顔をしていた。
その後は用意するグッズとコピーする楽曲の話し合いとなった。
グッズはなるべくこちらからの持ち出しが少ないTシャツやタオル、メンバーの写真などに決まった。
「え。顔出ししなきゃ駄目なの?」
今さらながらにほなみが気づき、その事実に戦慄する。
「当たり前でしょ。アイドルなんだよ?」
ゆづきに指摘されるまで頭から抜け落ちていた。
こんなことをやっている今の自分を見たら、自分の元生徒はどう思うだろう?
考えないようにしなくてはいけない。心に留めた。
「あと三曲は欲しいわね」
イリスの言葉に全員が同意を示した。
ライブをするのにも流石に二曲だと心許ない。しかし、全てがオリジナル曲というのは、最初からハードルが高すぎるし、期間も短い。そういうことなら往年のアイドル定番ナンバーをコピーしようということになった。
アイドルに詳しいイリスとゆづきが挙げた曲を、キーが高すぎる、振り付けが大変、もっと簡単なのが良い、マイナー曲過ぎる、そもそも人数が足りない……と、ああでもない、こうでもないとトレーネのメンバー全員で話し合うのは何とも楽しい時間だった。
「なんだか本気になってきた」
「そうですね。少しずつでもプラスにさせなきゃいけなくなりました。わたしは自営で修理の仕事がありますし、ゆづきさんは自分のバンドがあるので良いですが……。他の方はそうもいきませんからね」
村雨が言い合いをするゆづきとイリスを見ながら感慨深気に言った。
音源、スタジオ代、グッズ代、その他諸々含め、現在三十八万二千円の出費である。
――大丈夫。今が底。これからどんどん這い上がっていくんだから。
どんなものにも始めるには初期投資がいる。アイドルが想像以上に大変だったというだけだ。
そう自分に言い聞かせた。
しかし、最悪の事態は想像の遥か斜め上をいくということを知らない。
ここが底ではない。
翌日。夜一九時。
トレーネのメンバーは平日にも関わらずスタジオに集まっていた。ゆづきと村雨は仕事がある為、調整してこの時間に集まることとなった。
ライブに向けてやれるだけ練習を積み重ねようということである。
いつも通りの車座。みんなが動きやすい服装に着替えていた。
「イリス様は?」
ゆづきの問いにくらのが答えた。
「ライブ会場について話し合ってくるから先に行ってなさい、と言われました。もう到着する頃合いかと」
「ふうん」
待つこと十分――。
大きな音を立てて扉が開いた。
一人だけ遅れて入ってきたイリスが、スタジオの扉を開けるや、とびっきりの笑顔で言い放つ。
「みんな! ライブ会場が決まったわ!
私たちのファーストライブ――その会場は――!!」
イリスにその場の全員の視線が集まった。
「ゼップ東京よ!!」
収容人数約三〇〇〇人。
千年以上前、人間がまだこの世界を跋扈していた時代から連綿と続き、数々の一流アーティストが公演を行ったとされる伝説のライブハウス――。
そこがほなみたち、無名の新人アイドルグループ「トレーネ」のファーストライブ会場だった。
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