第2日 いろいろ教えてください
俺の事、知っているのか
俺が、現実で中学生だって。
この女は俺をどうしようと。
まり「はいっ何言ってるの?!」
奥まで響く声。
一年が経とうとしている。
桜がまた見れた。
俺の現地調査レベルは上がらなかった。
才能がないということだ。
まり「私の見込みちがい」
俺「あたりまえ・・・」小さい声で
まり「最悪だから、帰って」
俺「そんな、今更。今帰されても、みんな高校だし俺、浪人生だし。中卒でしかも」
まり「いい?始めは優しかったけど、能力のない者はいらないの」
俺「はい」
俺は自分が、情けない、どうしようもないヤツだとは思わなかった。
どうしてだろう。
一つあるなら現実の二次関数問題よりここのほうが、楽だったからだろうか。
手のひらから青い火が出てきた。
まり「こら!」
女の容赦ないビンタ。
それでも何故か。
なぜか、気持ちは落ち着いていた。
俺「そうなんですか。いや~まい
ったな」
まり「いい気になるな」
俺「はい?・・」
まり「あなたにはもう用ないわ」
俺「か?」
まり「だって・・・」
俺「これから?」
まり「わたしに聞かれても」
俺「そんな・・」
まり「あなたはここに居れない」
俺「たしかに!」
吹っ切れたのはなぜだろう。
俺「本当に、ありがとうございます。
今日からまりさんの事忘れません」
まり「うそつけ」
俺「ほんとうです!」
まり「西のくりきんとん村でモンスターの襲撃の知らせ。最後のチャンス」
俺「ラストチャンスってやつですね」
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