第3話 戦う手段

「・・・は?」


調子に乗って突っ込んだ俺が、ゴブリンに吹っ飛ばされたことを認識するのに少し時


間がかかった。


そりゃそうか、だって俺物理攻撃力たったの10だもんな


そうしてる間にも、やつは俺に接近してくる。


そうだ、魔法、!魔法を使え…ば…


魔法って、どうやって使うの?


「ギャッ!」


ゴブリンが攻撃してくる。絶体絶命だ。ここで使える技といえば一つしかない


「逃げるんだよォ! 」


俺は逃げ出した




ゴブリンから必死の思いで逃げてきた俺は、しばらくじっとしておいて体力を回復さ


 せると、「スライム」といわれる奴らを探すことにした。もしかしたら仲間になっ


 てくれたりするかもしれないしな。まぁないだろうが。


 お、あそこにいっぱいいる奴らがそうかな?何してんだあれ


 そう思ってみてみた俺は、無駄に詮索したことを後悔した。


 


 スライムたちは、一回り小さい同種を、全員でリンチしていた。


 そのまま立ち去りたいけど、見過ごすことはできない。


 俺は、周りから虐げられるつらさをよく知っている。


 でも、今の俺はゴブリン一匹にも勝てないんだ。こんな大量の敵に勝てるわけがな


 い。どうすればいいのだろうか?


 そうだ、竜魔法に確か「服属龍化」っていう、自分より弱いやつに限りかけた相手


 を仲間にして、強化する奴があったような…


 魔法の使い方も知りたいし、一回使ってみるかな。


「竜魔法!【服属龍化】!」


 と、叫んでみると、あの小さなスライムがピカッと光った。


 水色だったのが、白色に変化している。


 よっしゃ!成功だ!


 「スライム!やれ!」


 俺がそう言うと、スライムは周りのやつらに復讐を始めた。


 さらに、仲間になったからなのか、一緒に俺のレベルもぐんぐんと上がっていく。


 パワーレベリングという奴だろうが、上がるにしたことはない


 30分ほどたったころには白色のスライム以外のスライムは、全員白いスライムに


 吸収されて消え失せていた。


 「よくやったな~!」


 褒めてやると


 (ありがとー、ぬしー)


 とてもうれしそうに…え?


 「ちょ、ちょっともう一回行ってくれる?」


 (ありがとー)


 ・・・・・・・・・・・キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!


 

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