第1話 真っ暗闇
どうもこんにちは、中井竜太郎です。
突然ですが、僕は今拉致られてます。
何なんだよくそったれ!家に帰ろうと思ったらいろいろおかしなことは起こるし!
ドラゴンに殺されかけるし!
目が覚めたらこんなくっらいせっまい部屋に閉じ込められてるとかありえねぇだろ!
何なんだよこのくそったれええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!
はぁ…はぁ…
すまん、ちょっと取り乱した。
でも考えてみると、ちょっと不思議なことがいくつかある。
まず背中から痛みを感じない。あの時やつの爪にえぐられたはずなんだが…
それに加えて、もうこの部屋に来てから、かれこれ一週間くらい食事をしていないの
だが、なぜか全くと言っていいほど腹が減らないうえに、まったく眠くもならないの
だ。
もしかしたら俺はもう死んでいて、ここは天国なんじゃ…いや、違うな。壁を殴った
時の感覚もしっかりとあるしな、ほら!
ピシッ
え?
「もしかして…」と思って確認してみると、そこには小さなひびが入ってい
たのだ。
このまま殴り続ければ、いつかはこの壁を砕けるかも…
よし、善は急げだ。少し光の入ってくるところを、殴る。殴る、殴り続ける。
たとえ手が痛くなっても、休まずに殴り続ける。
そして…
パキャッ
壁がついに砕けた。
「よっしゃあぁぁぁぁぁああああ!!!!」
部屋からゆっくりと抜け出すとそこは…
森だった
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