次元の彼方に飛ばされたもの Other Destiny

プリン制作人

第1話 神の僕

「わかった!行ってくるよ!」


「いってらっしゃい?待ってるからね?」


彼が戦ってる…友が危険な状態になっている…助けにいかなければ。これが彼の事情であっても。



「…さてと?確かあっちはコスモスとか…だよね?じゃあ僕はあのふたりかな…?」


かばんさんとサーバルさんか…多分コスモスの行動からしてかばんさんが邪魔に入ると思う。…考えて動かなきゃな。


「しっかしねぇ…真面目に考えて神なんかいるのかな…?でも現実にいるんだからそうなんだろうねぇ…不思議だね!でも現実に起こった出来事を今頃悩んでも仕方がない!」


このままちょっとずつ周りを見ながら歩くよ!…怖いけどさ!神なんて僕が相手になるかどうかはわからないけど…!



「…ふぁぁ…どこ?」


といってもね?足音めっちゃ近いのよ。近くに誰かいるね!


「…後ろ、かばんさんだね?」


…うん、めっちゃかばんさんだったわ。でも目が…怖い。やばいものを見ている目をしてるよ?


「…命で…殺しに来ました…」


「…そっか。僕を殺そうとするんだね?…ちょっと僕はかばんさんに構ってる暇なんかない!」


眠っててもらうよ!


「かばんさんにはこの一発で十分だ!」


腕に力を込める!


「何をするつもりなんですか!?…やめてください…!」


「操られてるかばんさんなんか見たくない!微力でも…やることはやるんだよ!真空腹傷拳!」


…いわゆる腹パンです。強烈な腹パンを一発喰らわせて気絶させます。


「かはっ…!?」


「ごめん…こうするしかないんだ。無駄な殺傷は避けたいけど…こうするしかなかったんだ。…しばらく眠っててほしい」


…次はサーバルさんか…近くにいるはず。



「…盾だけでも持ってくりゃよかった」


絶対キツイ戦いになるだろうからね!


「だって…彼の話によるとあれでしょ?マモンってやつは他人を操ることができる…やばいかも」


だって僕も操られたら意味ないでしょ!?…でも頑張れることくらいは頑張らせてもらおう!


「…おっと、セルリアンの大群…こりゃ武器持ってないから…素手だね」


でもさ!大群が出てるってことは守ってるって言う可能性も無くはないはず!ということは近い!?


「面倒だし…野生開放でいこうか!うらー!」


どんどんセルリアンを粉砕していくよ!いくぞー!



「winner is me!」


約5分程度で殲滅完了!第一フェーズは勝利で終わり!


「って言ってもねぇ…?…そこにいるんでしょ?」


「あれ?もしかしてばれた?」


正面にいたよ。木に隠れてはいたけど覇気やばかった!


「休憩はさせないってか…?」


「敵なのか…なら私の僕になってよ!」


「うぐっ…!?」


頭が…痛い…!でもこんなところで僕になっていたら迷惑をかける…そんなこと、絶対にさせない!


「操られて…たまるか…!」


「え!?」


「う…ああああああああああああッッッ!」


「あはは!耐えられないかなー?」


…!やばい…!これじゃ…


『またそうやって誰かに振り回されるのか?』


「!?」


『単刀直入に言おう。お前が死んだら俺も困る。力を貸してやるから奴に勝て。いいな?』


…なんだろ。凄い力が湧き上がってくる!これなら!!!


「グ…ぐ…!負けたく…ない!」


「嘘!?逆らえないはず!?」


「さ…はぁ…はぁ…始めようか…!」


「なんの!私が願えば!」


「操るだの…願うだの…神が願ってどうする!神なら…叶って当然だけど願わせない!漆黒ダークネス桜牙ファング!」


「うみゃぁぁぁ!?」


…随分と余裕がありそうな叫び声だねぇ…?


「…私に…何を…!」


「何って…?一発殴った」


「舐めないで…ほしいな!?」ドカッ


「いっ…!こんなんじゃ…屈しないよ…!」


こうやって言ってるけど…これ次をまともにくらったらやられる…!


『…おい』


「?」


『…すまないが体を貸してほしい。拒否権は無い』


「うっ…!?」


嘘でしょ!?こんな…見知らぬやつに体を乗っ取られるなんて…


「…待たせたな」


「!?誰!?」


「俺は…我が主のもう一つの人格だ。そして…でもある」


「神!?」


「さて…我が主を傷つけた代償は大きいぞ…覚悟しろ」


「ま…待って…」


「待つ気は無い!死者デスソウル弾丸バレット!!!」


「そんな…私が負けるなんて…有り得ない…!」



『…おい、起きろ』


「はいっ!?」


何々!?頭がぼんやりしてるけど…


『俺が終わらせた。後はかえるだけで十分だ』


「待って!?君は…?」


『…まだ話す時ではない。じゃあな」


「ちょっ!?」


…行っちゃったよ。でもいつかわかるはず!今は帰還が最優先!

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