第22夜 アステカの祭壇
姉から聞いた話です。
姉は大学時代、写真店でアルバイトをしていました。
初めて現像作業を任された日、出来上がった写真を確認するとおかしな写真が一枚ありました。
写真の一部に赤い影が写り込んでおり、その影は台形のような形をしていました。
姉は現像を失敗してしまったと思い、店長に見せると
「あー、それよくあるのよ。たぶん失敗してないよ。ネガ確認してみて」
ネガを確認すると、 確かにネガにも影は写っていました。
その時は撮影ミスなのかなと思い、気に留めなかったそうですが、1週間に一度はそのような写真が現像されていたそうです。
姉はその写真店には2年ほど勤め、就職活動を始めると同時に店を辞めました。
その後無事就職し、上京してしばらく経った頃、某心霊番組で『アステカの祭壇』の心霊写真を見たのです。
(『アステカの祭壇』の心霊写真が気になる方は自己責任で調べてください)
あの写真店で現像された赤い影の写真にそっくりで、本当に驚いたそうです。
その番組では取られた場所も年代もバラバラだと言っていましたが、姉はあの写真店で何枚も似たような写真を目撃していたのでおかしいな思ったと言っていました。
ちなみに姉が働いていた写真店は、今もN県の田舎町にあります。
あれから何度か大きな災害が近くでありましたが、何か関係があるのかなと怖くなります。
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