第6話 凪沙の誕生日 前編
6月10日凪沙の誕生日だ。何が喜ぶのか考えている間に誕生日当日を迎えてしまった。今日も隣で気持ちよく寝ている凪沙は自分の誕生日が今日なのかわかっているのだろうか。
「ん、、💤」
授業中だというのに寝ている凪沙。
凪沙に見せるためノートを綺麗に写し終え、授業の終わりのチャイムが鳴った。
すると、お腹が空いたのか、凪沙が顔を上げ、こちらを向いてきた。
「さっちゃん、メロンパン」
眠たそうな顔でそう言い残して、そのまままた寝てしまった。
「凪沙、たまには屋上とか行かないか」
「...💤」
凪沙の欲しいものを聞けるかもしれないと屋上へ誘ったが安心しきった顔で寝ている。それにここだと周りの視線が痛くて話しづらい。
俺は立ち上がり、購買に向かうとメロンパンを買った。
あぁ、凪沙の誕生日プレゼントはこれにしよう。
最近できた、3時間は待つとされている人気メロンパンを買いに行くことにした。
「メロンパン買ってきたぞ」
「食べさせて」
普段滅多に起きないがちゃんとお腹空いたときは起きて食べる凪沙。
凪沙に言われたとおり、俺はメロンパンを凪沙に食べさせる。
「おいし」
「本当メロンパン好きだよな」
「さっちゃんの次に...す...き💤」
「まだメロンパン残ってるのに」
寝てしまった...。一口だけ食べられたメロンパン
を見て、いつものことだが、照れながら口へと運んだ。
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