第5話 美少女


凪沙は美少女だ。

ゆるふわ茶髪ロングでその寝顔は可愛いらしく誰もが癒される。純粋な茶目。凪沙からはほのかな甘い香りが漂う。

幼いと表現してしまうほど小柄ではないものの、豊かな胸との相乗効果でいっそう背徳的な愛らしさを生み出している。


「あいつだけ、ずりぃー。椎名さんといつも仲良くしててうざい」

「椎名様といちゃつくなんて羨ましいでござる」

「世話係俺にならないかなー、なんであいつなんだよ」

「椎名さんとあいつじゃ釣り合わねーよ」


などとこのような話は日常茶飯事に耳に入る。ある程度慣れたものの、凪沙が寝ている間はクラスで除け者扱いを受けていて、寂しく思ってしまう。


ただ、凪沙が居てくれるそれだけが心の支えで学校が少し楽しく思えることだ。


「さっちゃん...好き」


寝言でたまに聴こえてくる言葉にドキッとし、凪沙の寝顔を見て、改めて生きてる喜びを感じた。

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