生と死

日付けが変わった。

昨日が今日に命のバトンを繋ぎ死に、今日は昨日から命のバトンを受け取り生きる。

日々というのは生と死の繰り返しだ。

過去の上に現在があり、現在の上に未来がある。

一分一秒時が過ぎると共に現在が死に、未来が消費されてゆく。

人は生まれついた時から寿命が決まっているという考えがあるが、その場合私はいつまで生きていられるのだろうか。

時は無限で、命は有限だ。

砂時計の砂が緩やかに落ちてゆくように、過去が溜まり未来が削られる様を思い浮かべると、途端に得体も知れない不安に駆られる。

生きとし生けるこの世の者は皆、苦痛に耐え、死を待つしかないのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る