黒き反抗

 今日は授業の予定を変えて雪合戦の時間になった。

 その話が出たとたんクラスメイト達は大盛り上がりで授業前の休み時間には俺たちが熱く燃えていた。

 名簿番号の奇数と偶数でチームが別れ、うちのチームはたまたま黒いジャンパーを着ていたメンバーが攻撃隊として任命された。

 先生の試合開始の笛が鳴ると、俺たちは一気に突撃した。すると予想外のことが起きた。相手のチームの攻撃隊も真っ黒のジャンパーを着ていたのだ。

 仲間もすぐにその異変に気付き、すぐに敵味方の区別がつかなくなって慌てていた。近くだと顔がわかるけど遠くにいると誰に投げたらいいかわからない。

後ろから俺を敵に間違えた味方に攻撃された。ふと見ると相手チームも同じ目に遭っていた。前からも後ろからも攻められる理不尽。俺たちにとってだんだん味方こそが敵に見えてきた。

 数分後、黒ジャンパーのメンバーはお互いに手を組み、両サイドの陣地に攻撃を開始していた。

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