第71話 side 美川彩
同じ展開はつまらないので視点を変えています!
それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
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私は今、家で康太君を待っている。お互いに1週間ぶりの仕事だった。康太君疲れてないかな?なとと考えていた。
今日の康太君いつもより少し遅い…… せっかく康太君の帰宅時間に合わせて仕事を切り上げたのに……
すると暫くしてインターホンが鳴った。ようやく帰ってきてくれたみたいだ!私は嬉しさを抑えきれずに急いでドアを開けに行った。
『康太君、おかえり〜!』
『ああ、ただいま。』
なんかお酒の匂いがする…… でもあの2人と飲むのは毎週月曜日だったはず…… 復帰祝いとかかな?
『今日飲み会でもあったの?』
『あ…… そうだよ。1週間ぶりだからね……』
なんか怪しい…… 女の勘だがこれは早乙女さんと長友さんだ。でも毎週毎週問い詰めるのも可愛そうだから2人の連絡先が欲しいな……
『飲んでた人ってだあれ?』
『えっと…… 早乙女さんと長友さんかな……』
『だよねだよね。飲む時は事前に言って欲しいな。』
『ああ、それはごめん。』
『私も少し2人に話したいことがあるから2人の連絡先教えてくれないかな?』
『えっ……? 何話すの……?』
『いや、今後の事をちょっとね。』
私はとりあえず無理矢理連絡先を聞いた。後でグループRINEでも作ろうっと。
『あ、そうだった。健が結婚する事になって、来月の第3土曜日に結婚式挙げるらしいんだ。その日の予定空けてくれないかな?』
中山君結婚するんだ。良いな…… 私も結婚式挙げたいな…… そういえば私達一応結婚しているのに結婚式やってない。康太君と写真だけでもマスコミ公開用に撮りたいな……
『うん!予定空けるように斉藤さんに言っておく!結婚式って良いなぁ……』
『そうだな、健が結婚なんて俺も感慨深いよ。あのさ、聞きたいことがあるんだけど良いかな?』
『ん? 何?』
『俺達ってさ、一応結婚している事になってるけど、結婚式とかやらなくて良いのかなって。』
『そうだよね、私も今それを考えてたの!それで私なりに考えてみたんだけど、ブライダル写真ってあるじゃん? あれをやってみようかなって。それなら楽に終わるし、マスコミも騙せるでしょ?』
『それは良いかもな。結婚式は流石に心が痛むからな。その予定はいつにする?』
『来月あたりに予定組むよ!なんか楽しみだね!』
『まあ初めてタキシードとか着るから緊張はするけどな。』
『私は撮影で着たから初めてでは無いけどね、でもちょっと特別な感じかな。』
『そうだな。話変わるんだけどもう一つ話すことがあって……』
『えっと…… 明日明後日にデートする……』
ん? 私とデート? 康太君から誘ってくれるの!? もう喜んで行く!
『本当!? どこ行くどこ行く? 箱根行ったばっかりだけど全然良いよ!』
『いや、その彩とじゃなくてだな…… 早乙女さんと長友さんとだ……』
えっ…… 何で2人とデートなの…… ちょっとショックかも…… とりあえず詳しく聞かなきゃ。
『何で2人とデートするの……?』
『それはだな、彩と箱根旅行行っただろ? あれで彩だけ行くのはズルいって…… 2人ともチャンスをくれだの言われたから…… それで明日は長友さんと明後日は早乙女さんとドライブする事になった。』
そうきたか…… いや確かに公平に勝負だから仕方ない。ここは冷静にそのデートとやらを飲もう。
『うん…… わかった。デート行ってきて良いよ。』
『ごめんな…… 偽装結婚してるのにこれは違うとは思うんだけど。』
『ううん。2人の気持ちも尊重しなきゃ…… じゃあ私はお風呂入ってくるね?』
そう言って私はスマホを持ってお風呂へ入った。
とりあえず3人のグループRINEを作って、それにある人にもRINEをしておこう。
私は康太君同盟なるグループRINEを作った。そしてそこに早乙女さんと長友さんを招待した。
すると直ぐに2人とも参加した。
美川彩『私、美川彩です。グループRINE作ってみました。』
早乙女華『美川さん!? どうしてグループRINEなんか?』
美川彩『ちょっと今後の話をしたくて…… 公平に勝負するためには必要かなと。』
長友桜『(可愛いウサギがなるほどと言っている)スタンプを送信しました。)』
長友桜『明日のデートは大丈夫ですか?』
美川彩『ええ、問題ないわ。公平な勝負だからね。』
早乙女華『良かったです……』
美川彩『それで提案なんだけど、これから康太君とのデートとかそういうのが決まったらここで報告して欲しいんだけど、そういうのはダメかな?』
早乙女華『大丈夫ですよ。』
長友桜『(熊がOKとプラカードを掲げている)スタンプを送信しました。』
美川彩『これで決定ね!名付けて康太君同盟!これからはこのRINEで公平に戦えるようにしていきましょう!』
早乙女華『あの……グループ名が……絶妙にダサい気が……』
長友桜『(人が口に人差し指をあてている)スタンプを送信しました。』
美川彩『えっ……そうかな? 私はこれで良いと思うけど……』
少し私の美的感覚が疑われたけど、これで公平に戦える土台を作れた。
同棲している事で出来る有利な状況を捨てる事にはなるが、会社で過ごしている2人のアドバンテージも無くなるのでこちらにもメリットは大きい。
そして私は次にとある人にRINEをして明日明後日に備える事にした……
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