第70話 約束させられた。

  


 それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


 

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 昼休みになったので俺と健は会社の外で昼食を摂る事にした。


 土日両方休日出勤させてしまったのでそれなりに良い所に連れてきた。1人1500円ぐらいのお店だ。


『これで土日の休日出勤はチャラにしてくれ。』


『ああ、それなりに良い所だな。ありがとよ。』


『それで結婚について詳しく教えてくれよ。』


『ああ、良いぞ。まあ来月結婚するって朝言ったよな。結婚式は本当は6月にやるべきなんだろうけど、さすがに時間の余裕がないから来月ってわけだ。来月の3週目の土曜日に予約してある。』


『そうなのか。どれぐらい人を呼ぶつもりなんだ?』


『そんなには呼ばないつもりだ。まあ仕事関係で世話になっている人と仲良くしている友人かな。こじんまりやりたいと彼女が頼んでてな。』


『なるほどな……』


『そういや康太は結婚式とかやらないのか?』


『えっ……!?』


 確かに結婚しているのに結婚式挙げないのはそれなりには不自然だ。大体の芸能人は結婚式を挙げるか、記者会見はする。少なくとも写真は撮っている。俺達はどっちもやっていない。


『いや、だって結婚してそろそろ3ヶ月経つし、結婚式あげても良い時期だろ。美川さんが忙しいのはわかるけど、花嫁姿は女の人の一つの幸せでもあるし。』


『まあそうだよな…… 考えておくよ。』


『必ず美川さんには聞いとけよ。それか俺の結婚式見てからやりたいとかにもなるかもしれんしな。』


 今日帰って聞いてみるか…… でも偽装結婚なのにそこまですると引き下がらなくなりそうだ。てか廣瀬と別れるのに俺との偽装結婚は継続するのかな……


『そういや美川さんの、偽装結婚らしいな。』


『えっ!?』


『いやいや、次のドラマだよ。何でそんなに驚いてるんだよ。』


『いや、別に驚いてないよ……』


 なんだよ、驚かせんなよ…… マジで焦ったわ。


『次の7月から始まる美川さん主演のドラマ楽しみだわ。もう大分撮り終わってるんだろ?』


『ああ、あらかた終わったとは言ってたな。』


『ネタバレ聞きたくなるな… まああらかた終わったなら俺達の結婚式にも来れると嬉しいな。』


『そうだな、俺もお前の晴れ姿楽しみにしてるよ。おめでとう。』


『おう、それじゃあそろそろ仕事へ戻るか。』


 俺達はそれぞれの仕事へ戻った。そして夜になって今度は2人との約束だ…… 今回もまた個室を予約したみたいだ。


『児島君、それじゃあ詳しく聞かせてもらおうかしら……?』


『私も聞かせてもらいます!』


 マジか…… 隠すも何も普通の旅行なんだけどな……


『ただ彩さんと一緒に一泊二日で箱根へ旅行しただけですよ……』


『えっと…… それは温泉に入ったのかしら?』


『ええ、強羅温泉の旅館に泊まりました。』


『そう、温泉はどうだったの?』


『とても良かったですよ、家族風呂だったんで気兼ねなく入れましたし。』


『家族風呂ってことは美川さんと混浴したの……?』


 あ、やば…… これはやらかしたかもしれない…… 入ってないことにしよう……


『えっ…… もちろん入ってないですよ。』


『児島君、私の目を見て言ってくれる? 目が泳いでるわよ?』


 俺は悟った。これはもう無理だ……


『児島君、一緒に温泉入ったのね!?』


『何で入ったんですか!? 付き合ってないのにそんな事しちゃダメです!』


 いや、確かにその通りなんだけどさ……


『一応、お互いタオルは巻いてるので裸を見たわけではないです……』


『ふーん…… 児島君は……その……美川さんの事が好きなの?』


『えっ……?』


『好きなら私達は諦めるわ、こういう事もやっても口出しはしない。それは当然よね、長友さん?』


『それは……そうです。』


『でも好きじゃないなら私達にもチャンスはくれないかしら? 今度私達と1対1のデートさせてもらえない?』


 俺は別に彩を恋愛感情では好きではない。もちろん人としては好きだ。ただそれは長友さんも早乙女さんに対しても言える。


『あ、はい…… 別に恋愛感情は彩さんには無いので。ただデートっていつやるんですか?』


『そうね…… 明日明後日にしましょう。明日は長友さん、明後日は私でどうかしら? 長友さんは大丈夫?』


『もちろんです!児島さんとデート……』


 長友さんは完全に妄想の世界へ入ってしまったようだ……


『児島君、予定は空いてるかしら?』


『まあ、空いてますけど……』


『それじゃあ決定ね!まあマスコミ対策はしっかりとするし、児島君もそこは気にしないで。』


『あ、はい…… それで対策とは……?』


『私達が児島君の家まで行くからそこから車でお出かけするのよ。それならマスコミもわからないでしょ。』


 確かにマンションはセキュリティが完璧だから中へ入ればほとんどわかることはないだろう。それなら大丈夫か。


『まあ、多分大丈夫だと思います。ただ彩さんの許可は必要なのでそこはご理解ください。』


『うん、もちろんよ。』


『えへへ…… 児島さんとデート……』


 長友さんはまだ妄想の世界だ。そろそろ帰ってきて欲しい……


『それじゃあ今日は解散!長く拘束したら悪いしね。とりあえず明日は長友さんと児島君のデートなんだから2人で決めなさいよ。』


 とりあえずこの場はすぐに解散となった。ただ2人とデートすることになるとはな…… まあこんな綺麗な女性達とデート出来るのは幸せではあるんだけど3人も相手するのは中々大変ではあるな。


 それに今日帰って説明するのが大変だ……もうこの展開はお腹いっぱいだ…… 作者なんか変化つけてくれよ。でも他にこの話出来るところ無いからこうなるんだよな……


 俺は家に帰りたく無いと思いながら帰りの道を歩いていた……




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