第69話 職場復帰した。


 

 それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾



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 旅行が終わって、金曜日になった。ちょうど1週間の休暇を貰っていて、今日この日から仕事へ復帰という形になった。


 今まで仕事をしていなかった分、これから挽回しなければならない。


 俺はいつも通りの時間に出社した。そして横浜駅に着いた時、たまたま健がいたので一緒に出社した。


『おはよう、健。』


『おお、康太じゃん!病気は大丈夫だったか?一応RINEはやりとりしてたけど。』


『ああ、おかげ様で大丈夫だよ。心配してくれてありがとうな。』


『まあ親友だからこれくらいは当然だろ。でも康太のヘルプで2日連続休日出勤は流石に疲れたぜ……』


 マジか…… 確かに俺がいないとあの課は慢性的に人数不足だから回らないとは思ってたが、まさか健がヘルプで入ってたとはな。何かお礼でもしなきゃな。


『マジか…… 申し訳ない…… 今日の昼飯奢るから許してくれ。』


『まあ俺から手を挙げてヘルプに入ったから気にしなくて良いんだけど、昼飯はありがたく奢ってもらうわ!』


『まあそれぐらいなら安いものだよ。』


『でもさ、早乙女さんと長友さん達、康太がいないとめちゃくちゃテンション低いな。めちゃくちゃ気を遣ったぜ……』


『まあ俺がいないと言うより、俺が倒れたからじゃないかな……多分……』


 自分で言うのもあれだが、確かにあの2人は俺がいないとそうなるかもしれない。この2人には救急搬送までしてもらったから本当にお礼はしなくちゃ。


『まあ俺としては美女2人に挟まれた康太の席で仕事出来たのは嬉しかったけどよ。』


 健はあんまり俺に気を使わせないようにこのような冗談を言ってくれてるのは知ってる。お調子者だかなんだかんだいい奴なんだよな。


『あ、後1つ言い忘れた事があってな。俺結婚するわ。』


『ああ、そうか。結婚するのか…… ってマジで!!??』


『うん。何か康太の結婚生活見てると同棲して生活するのに少し憧れてな。給料も4年目に入ってそれなりに上がったから共働きなら全然やっていけると思うし。それに大学の時から付き合ってるからいつまでも待たせるわけにもいかないだろ。』


 いや確かにそうだけどな…… 俺が結婚を後押ししたみたいになってるのはどうなんだ…… 俺は偽装結婚だぞ……


『まあ、あれだな。とりあえずおめでとう。』


『おう、ありがとな。それで来月に結婚式をするから美川さんの予定空けてくれると嬉しい。あいつも美川さんのファンで喜ぶと思うから。』


 健の彼女は前にも言ったが凄く美人だ。大学で噂になるほど。俺はその時から健と仲が良かったから少し関わっていたが、出来た人だと思う。あの人が結婚相手なら何も心配ない。


『わかった。とりあえず伝えておくよ。』


『おう。それじゃあお昼は良い所連れて行けよ、結婚祝いも兼ねてな!』


 ちょうど会社に着いたため、それぞれの席へ別れた。そして俺はいつも通りの席に座った。


『おはようございます、先日はご迷惑をおかけしてすみませんでした。』


『児島君! 大丈夫だった!?』


 開口1番に早乙女さんが尋ねてきた。彼女には1番迷惑をかけたと思う。


『はい。見ての通りもう大丈夫ですよ。先日はありがとうございました!』


『その…… 今度から余り無理はしないで私を頼ってね?』


『はい。ありがとうございます!』


『児島さん!私も心配してたんです!大丈夫ですか?』


 今度は隣から長友さんが話しかけてきた。彼女も病院まで来てくれた。


『迷惑かけてごめんな。全然大丈夫だから。』


『良かったです…… 私心臓止まりそうだったんですよ……』


 長友さんは目をうるうるさせて、しかも上目遣いでそう言うものだから破壊力が凄い。


『悪かったよ。また2人には埋め合わせするから許してくれ。』


『わかりました!でも今度は無理しないでくださいね?』


『ああ、勿論だ。』


 そして俺は席へ着いた。どこまで仕事が終わってるのかがわからない為、とりあえず1時間ほど1週間分のメールを見て今日やるべき事をまとめた。


 ただ健が休日出勤までしてやってくれたおかげでそれなりに仕事が片付いていてたのでそこまで追い詰められる事も無さそうだ。


 あ、そう言えば慰安で行った箱根のお土産を渡しておくべきだな。


『あ、すみません。今週身体を休めに箱根の旅館へ行ったんですけど、こちらお土産なので良かったら食べてください。』


 俺はちょっとしたお菓子を渡した。これで少しは埋め合わせ出来ただろう……


『おお、児島君!お菓子ありがとう!』


 課長は気さくにお礼を言ってくれた。こちらとしても嬉しいな。ただ早乙女さんと長友さんのオーラが一気に変わった。


『ちょっと児島君…… 箱根旅行って誰と行ったの……?』


『えっと……彩さんですが……』


『へぇ〜、そうなんだ…… ちょっと後でお話ししても良いかしら?』


『あ、はい…… わかりました……』


『児島さん…… 私もお話ししたい事が出来ました。後で時間くださいね?』


『はい…… 』


 そうだった…… この2人は彩のライバルだ…… これは完全にスイッチを入れてしまった……


 そこまで頭が回らなかった自分自身を恨む……


 そして2人には仕事後の夜の時間を確保された。病み上がりなので長い時間は拘束はしないとは言ってたけど、果たしてどうなることやら……




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