第42話 side 美川彩②
今日も7時と17時に投稿します。
それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
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土曜日の初撮影からは怒涛のように仕事をこなした。
そのため事務所が土曜日を半休に、日曜日を全休にしてくれた。
連続テレビドラマは台本の内容が多いのに加えて、主演だからさらにセリフは増える。
そのため定期的な休みがないと心身共に参ってしまう。
だから休みは本当にありがたい。家で康太君とゆっくりしてようと思っていた。
でも土曜日に愛が私達の家に襲来した。
襲来って言い方は変かもしれないけれどこちらの方が私的にはしっくりくる。愛は何かと問題を起こすからね。転○ラで言うとミ○ムみたいなキャラクターだね。
なんでも愛は朝家から出てくる康太君をつけて会社まで行ったそうだった。
本当に手の焼ける妹を持つと大変だ。まあ可愛い妹でもあるんだけどね。
康太君に愛を連れて帰ってくるように伝えて、私は2人の帰宅を待った。
そして愛は帰ってくるなりすぐに家へと入り込んだため、康太君と今後の話を少しして夕食を作り始めた。
ただ愛は何かと私達にちょっかいをかけてくる。なんか中学生カップルに対しての冷やかしのような。
そんなのが夕食後まで続いていたが、お風呂の時間になって愛が爆弾発言をしてきた。
『夫婦は一緒にお風呂入るよね。』と。
確かに新婚で一緒にお風呂入らない家庭ってなんだか寂しい。それに愛に変に疑われたくない。
だから私は勇気を振り絞って康太君と一緒にお風呂に入ることにした。康太君はめちゃくちゃテンパってたからちょっと申し訳ないけど、私も恥ずかしかったんだよ…
ただ裸で入る事は流石に無理なのでタオルを巻いてお互い入ることにした。まあ1度裸を見られてるんだけど…
康太君に先にお風呂に入ってもらい、私は後からにした。
私が衣服を脱いでいるとき、康太君はもう既にお風呂に入っていると想像するともうめちゃくちゃ恥ずかしくなった…
でも康太君も同じ気持ちだと思うし、私が付き合わせてるから私が恥ずかしがってちゃダメなんだと言い聞かせて扉を開けた。
扉を開けて中で待っていたのは、裸の康太君…
身体がすごく筋肉質で脂肪もあまりなく、少しだけ見惚れちゃった…
少しだけしかお風呂にいないのに顔が赤くなってしまった…
私はそれを隠す為に急いでかけ湯をしてお風呂に入った。
でも入ったら入ったで正面に康太君がいて肌も触れ合うし、もう視線が定まらない… 。でも康太君の身体の色んなところを見ていた。
ただ康太君が平然としているような態度をとっているのはちょっと心外だったな、目は私の胸を見ていてエッチな感じだったけど。
ただすぐに康太君はお風呂から上がり身体を洗おうとしていたのでここがチャンスと思い、今考えれば信じられない提案をしちゃった。
『背中を流しましょうか。』と。
私だけドキドキしているのは悔しいので、康太君にもドキドキしてもらおうと頑張った。
流石に前はする勇気は無かったのでやらなかったけど。
でもタオル越しにわかる背中の筋肉はちょっとかっこよかった…
その後康太君はすぐに出て行っちゃった。
私が身体洗う時はタオル外さなきゃいけないので多分それに配慮してくれたんだと思う。
私も康太君がずっといたら顔が真っ赤になる自信があった…。
それから私は康太君が脱衣所から出たのを見計らいお風呂から出た。
私は体を拭いて服を着たけれど、心臓はもうバクバクだった。しばらく落ち着ける為にドライヤーをしてからリビングへ行った。
愛は私達の空気を感じ取ってくれたのか話題を提供してくれた。この子はこういうところは出来る子だった。
でもそれからしばらくするとまた愛は爆弾発言をしてきた。
『愛はお姉ちゃんの部屋で寝るから。』と。
反論する間もなく愛は消えていった。
もう一緒に寝るしかないよね、康太君が嫌じゃなければだけど。
康太君は紳士にしてくれる自信はあるし、私も康太君なら一緒に寝ても良いと思ってる。
もちろん変な意味じゃなくてそのままの意味だけど!
それから私達は一緒に康太君のベッドで寝た。
最初は同じベッドで寝ることに緊張して全然寝付けなかった。
康太君も同じらしく少し話をした。
私は思っていることをありのままに話した。康太君と一緒にいれて前の生活より楽しいこととか。
それでしばらく話したら大分気持ちは落ち着いた。
こんなことにも付き合ってくれる康太君には感謝しかないなと思う。
それぞれおやすみと言い寝始めようとしていたけど、私は何故か康太君を後ろから抱きしめていた。
なんでこんな行動に出たのか私もわからない。
でもとりあえず適当な言い訳を述べた。『これまでのお礼』って。
私はそれから康太君から離れて、寝ようとした。
でも全然寝れなかった。康太君は寝てしまったみたいだけど。
私は康太君のことどう思っているのかわからなくなってしまった。
『ただ一緒にいて楽しいし、優しい、良い人だけ。
私が好きなのは雄大さんだよね。』と自分自身に言い聞かせて眠りについた。
次の日に愛によってデートに行くことなど知らずに。
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