第37話 デートをした。②

 昨日はカクヨムにて約4500pv、なろうにて約37000pvを記録しました。ありがとうございます(●´ω`●)


 またなろうの日間ランキングは9位にランクインしていました。週間も50位です。カクヨムでは日間23位、週間33位でした。本当にありがとうございます。


 評価やブクマ登録をしてくださると嬉しいです。泣いて喜びます(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


 ではよろしくお願いします。

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 俺達は映画館へ入り座席の予約をしに受付へと行った。朝早い時間だったため、割と空いてはいた。そのため、普通に中段の真ん中の席を取ろうとした。


 すると受付の方がとんでもない事を言った。


『申し訳ありません、このチケットではこちらの席はご予約出来ません。』


『え、どういう事ですか?』


『こちらのチケットはカップルシートのみご予約可能となります。』


『『えっ!?』』


『あの、どうされましたか?カップルシートで大丈夫ですか?』


『ちょ、彩、どうすんの?』


『愛にはめられたわね…もう。どうにもこうにももうこれしか無いじゃない… 覚悟決めて?』


『うん、わかった。すみません、カップルシートシートでお願いします。』


『はい、予約受け付けました。10:30からの開演となりますのでご注意ください。それとカップルシート限定でジュースが割引になるので是非ご利用ください。』


 そういって受付の人が割引券を出してきた。


『はい、ありがとうございます。』




 はあ、マジかよ。これ本当に大丈夫か。カップルでも無いのにカップルシートなんて…。


『なあ彩、カップルシートなんて大丈夫なのか?』


『ま、まあ大丈夫じゃない? まあ、その…昨日も一緒のベッドで寝たし…。』


 そういえばそうだった…。抱きしめられた事も思い出してきた…。


『まあ、そうだったな…。』


 とりあえずこのギャルゲーイベントを乗り越えよう…。まずはポップコーンとジュースを買わなきゃだな。


『俺はポップコーンとか買いに行ってくるけど、彩はグッズとか見たい?』


『うーん、私は映画のパンフレットを買ってくるよ。美玲の映画だから詳しく知りたいし。』


『わかった。それじゃあ行ってくるよ。』


『はーい、それじゃあね。』


 そうして俺達はそれぞれの目的地へ向かって行った。俺は先程貰った割引券を持って並んだ。


 割引率は5割ってすごいな、それって1人分タダって事だしな。とか思っていたらすぐに受付に着いた。


『すみません、コーラを頼みたいんですがこのチケット使えますか?』


『はい、大丈夫ですよ。ポップコーンは如何なさいますか?』


『んー、それじゃあSを2つでお願いします。』


『はい、かしこまりました。代金は1500円になります。』


 俺はお金を払って、それらが出てくるのを待っていた。


 すると飲み物とポップコーンが出てきたが、飲み物が信じられない形だった。


 なんと一つの容器で、しかもストローがいわゆるハートになっていて2股に分かれているカップル専用のやつだった。


『はい、お待たせしました。ご利用ありがとうございます!』


 俺はとりあえず売店から出て、彩を待っていた。


 これ本当にどうしようと思っていると、彩もすぐ帰ってきた。パンフレットを2つ買ったみたいだった。


『はい、康太君用のパンフレットも買っておいたよ! ってその飲み物何…?』


『いや、これはそのさっきのチケットを使ったらこうなっちゃって…。ごめん、新しいの買ってくるよ…。』


『はぁ、もう時間ないしこれでいいよ。その代わり変な想像しないでね?』


『絶対にしません!』


『よろしい、それじゃあ時間ないから行こっか。』


『うん。まあ、その、ごめんな。』


『いいよ、元はと言えば愛が悪いんだし。』


 そうして俺達は劇場へと入って行って、カップルシートに座った。


 カップルシートは普通の席とは違い2人1席になっており、脚や肩が直接触れ合ってしまっている。


 それに加えて周りに座っている人はめちゃくちゃイチャイチャしていて俺達が逆に恥ずかしくなってしまった。


 気を紛らわせるためにパンフレットを読んでみた。なんでも今回は恋愛ものらしい。


 白鳥さん演じる主人公が2人の男に揺れ動く様を描いているみたいだ。男の一方は今人気絶頂のイケメン俳優だ。それに対してもう1人の男は冴えない演技派俳優だった。


 そしてストーリーの最期はどちらかを選ぶみたいだ。いわゆる外面だけでない本物の愛みたいな感じか。


 若者受けしそうな映画だ。白鳥さんの演技も光るものがあるらしいし楽しみになってきた。


 そうして劇場全体が暗くなり映画が始まった。




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