第36話 デートをした。①


 昨日はカクヨムにて約4500pv、なろうにて約37000pvを記録しました。ありがとうございます(●´ω`●)


 またなろうの日間ランキングは9位にランクインしていました。週間も50位です。カクヨムでは日間23位、週間33位でした。本当にありがとうございます。


 星やフォローをしてくださると嬉しいです。泣いて喜びます(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


 本日は朝6時と夕方17時の2本投稿です。


 ではよろしくお願いします。

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 俺と彩はそれぞれ自分の部屋に行き、映画へ行く支度をし始めた。


 なんか愛ちゃんが来てから怒涛のようにギャルゲーイベントが発生している気がする。


 正解があるなら教えて欲しい……。


 映画館へ行くには彩だと変装しなければならないから時間はかかりそうだ。


 そのまま行ってバレたら大行列になってしまう。


 一方の俺は支度なんてすぐ終わるだろうとたかを括っていたが、彩と初デートなのに変な格好ではいけないと思ってめちゃくちゃ悩んでいる…。


『お兄ちゃん、服悩んでるの…?』


 愛ちゃんが俺の部屋を訪ねてきてそう聞いてきた。


 愛ちゃんは俺がそうなることを見越していたのかもしれない。


『ああ…恥ずかしいことにな。彩に悪くみられたくないからな…。』


『よし!わかった!私がお姉ちゃん好みの服装を選んであげる!ただしこれは内緒ね?』


『え、良いの?』


『うん!だって2人に楽しんで欲しいからさ!』


 そう愛ちゃんは言って俺の部屋のクローゼットを漁り始めた。俺は給料は悪くはないためそれなりに私服の種類はあった。


『うんうん、割と良い服揃ってるね…。これをこうして、いや、やっぱりこっちの方が良いかな…。』


 なんだかんだ愛ちゃんも時間をかけて選んだ。ただ美川彩の妹と言うだけあって組み合わせのセンスは抜群だった。


『こういう組み合わせがあったのか。めちゃくちゃ良いよ。ありがとう、愛ちゃん!』


『どういたしまして!じゃあお姉ちゃん見にいこっか!』


 そうして俺達は彩を見に行った。


 出てきたのは言葉では形容し難い絶世の美女だった。サングラスをかけるらしいが、オーラを隠し切れていない気がした。


『どう、康太君? 似合ってる?』


 俺は言葉が暫く出てこなかった。それほど見惚れていたのかもしれない。


『お兄ちゃん?なんか言ってあげて?』


『あ、ああ。とても綺麗だぞ。』


『良かった…。その、康太君もカッコいいよ…。あ、それじゃあ行こっか。』


『う、うん。それじゃあ行ってくるね。愛ちゃん留守をよろしくね。』


『はーい、それじゃあいってらっしゃーい!』


 俺達は愛ちゃんに見送られて家を出た。


 ここから1番近い映画館は渋谷だ。ただ渋谷は若者が多く身バレの危険性があるため六本木にした。


 冷静に振り返ってみると美川彩が地下鉄に乗っているのは大丈夫なのかとか考えてしまったが、本人が乗り気なんだから大丈夫なんだろう。うん、多分。


 駅まで向かっていると日曜日の朝だからほとんど人がいなかったから案外バレなさそうだ。


『彩は電車乗るのいつ以来になるの?』


『うーん、芸能界入ってからほとんど乗ってないからあんまりわからないかな…。多分3年は乗ってないと思うよ。』


『そんなにか…。久々だから乗り方忘れてないよな?』


『もうバカにしないでよ。流石にわかるよ!』


『ごめんごめん、冗談だよ。』


『あのさ…せっかくのデートなんだからさ…その…手を繋がない?』


『えっ…?』


『ダメ…かな…?』


 彩は下から目を潤ませてそう聞いてきた。こんな可愛い姿を見せられて断れる男性がいるわけがない…。


『良いよ…。』


『これは、その、マスコミ対策だから…。2人並んでて手を繋いでいないと怪しまれるかなって…。』


 そりゃそうだよな。彩には好きな人がいるわけで、俺となんか理由が無ければ繋がないだろう。


『ああ、わかってるよ。変な勘違いなんかしてないから安心して。』


『う、うん。ありがとう。』


 そうして俺達は手を繋いで六本木の映画館へ向かった。


  そしてデートの途中にあの人と出会うなんて思いもせずに。

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