普通のサラリーマンの俺が何故か国民的女優と偽装結婚していた件

第8話 家を案内された。

　それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

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『児島さん、どうぞお上がりください。』

美川さんを見て、改めて同棲生活をするということを思い知らされた。これはいつになったら慣れるんだろうかと思ってしまった。

『すみません、お邪魔します。』

『これからは児島さんの家でもあるんですよ。お邪魔しますなんて言わないでください。それじゃあ部屋を案内しますね。』

　よく見なくてもわかるが、家の一つ一つが全て高級品だ。玄関は大理石。廊下は白のふかふかのカーペットだ。

『こちらがリビングとダイニングです。ここは共用スペースだと思ってください。』

　リビングの窓からはヒルズや東京タワー、そして東京湾が見える。夜は絶景だろう。

　ソファーやテレビなど1つ1つがとても大きい。

　そしてキッチンはアイランドタイプらしい。俺は料理が趣味なのでめちゃくちゃ気分が上がる。こんな所でパーティーなんかしたら楽しいだろうな……

『キッチンはご自由にお使いください。器具などは一式揃っています。ただ食材はあまりないので……』

『もしかして、あまり料理をされないんですか？』

『そ、そんな事ないですよ！ただ料理をする暇がないだけです。私は忙しいんです！』

　確実に料理出来ない人だな。案外ポンコツなのかもしれない。逆に女優だとあそこまで演技で誤魔化せるのか……ある意味すごいと思う。

『では今日の夜は僕が何か作っても大丈夫ですか？』

『え、その……作ってくれるんですか？』

『ええ、お口に合えば良いですけど。』

『ありがとうございます、楽しみにしてますね！』

　やばい、天使かと思った。いや天使だ。見惚れそうになった。いやいや、だめだ。あくまで偽装結婚なんだ。ここに恋愛感情は無い。話を切り替えてばれないようにしよう。

『すみません、ところで僕の部屋はどちらですか？』

『あ、すみません。忘れてました。

　児島さんのお部屋はこちらですね。』

　案内されたのは内廊下と面している部屋だ。一部屋だが寮より広いし、家具なんか全て最新式だ。

『何か足りないものが合ったら教えてください。それともうすぐ荷物は届くらしいですよ。』

『何から何までありがとうございます。』

　そうして他の場所も案内され一通り家を見回った。トイレに衣装部屋。そしてお風呂はジャグジーで2人は余裕で入れる広さがあった。

　多分この家だけで寮の1フロアぐらいの広さがあった。こんな家に住むと思うと少しだけテンションが上がった。

　それに何から何まで至れり尽くせりである。

　しばらくして荷物が届き、色々と整理した。洗濯は流石に別々らしい。当たり前だ、何期待してたんだ馬鹿野郎。

　そうして整理が終わる頃に美川さんが俺の部屋に来た。

『あの……児島さん……料理を作るなら、作り方を教えてもらえませんか？』

　俺と美川さんのドキドキクッキングが始まろうとしていた。

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