第9話 キッチンを見た。

昨日は1日なろうとカクヨムの合計pvが600を超えました。日に日に伸びてこちらとしても嬉しいです。


なろうでは評価を、カクヨムでは星をつけて頂けるとありがたいです。ブクマ登録もお願いいたします。


コロナで大変な時期ですが毎日6時と17時に投稿していきます。


文章や設定が拙い点が多々あると思いますが、ご容赦ください。


甘い部分はもう少し経ってからになります。すみません。


ではよろしくお願いいたします。

ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ


-------


『料理作るの教えてもらえませんか?』


 ノックした後、俺の部屋の扉越しからそう呟いた。時間を見ると既に夕刻と言っても良い時間帯だった。俺もそろそろお腹が空いた。


『良いですよ。ちょっとキッチンを詳しく見ても大丈夫ですか?』


『はい、それじゃあ少し着替えて来ますね。』


 そう言って美川さんは自分の部屋に行った。キッチンで俺が待機していると破壊力抜群の格好で美川さんが来た。


 普段は黒髪ストレートの普通におろした髪型だが、それをポニーテールにしている。うなじがとても綺麗だ。


 それに私服にエプロンをしている姿はどこかの女優のようだった。いや正確には国民的女優であるわけなんだけど。


 しばらく見惚れてしまい次の言葉が出てこなかった。


 そうした俺を心配してくれたのか、俺の顔を覗き見るような形で


『どうかしましたか?何か変ですか?』


 と聞いてくるものだから恥ずかしさの余り顔を背けてしまった。


 気分を紛らすためにキッチンを見始めた。まずは冷蔵庫から見よう。


 冷蔵庫はほとんど何も入っていなかった。とても大きい高級なものではあるのだが、宝の持ち腐れのように感じた。お酒などの飲み物と調味料一式、それに卵のみだ。


 次にキッチンの下の棚を見ると、調理器具は一式揃っているようだ。


 またパン類やお菓子、コーヒーなどは一応常備されているみたいだ。


 これから作れる夕飯は大したものにはならないだろう。買い出しに行かないとな。


『すみません、食材が少なすぎるので買い出しに行って来ます。』


『あ、ごめんなさい。それなら私も行きます!』


 え? 2人で買い出しするの? てかそんな簡単に女優が外に出て大丈夫なのか?


『いえいえ、僕1人で十分なので。すぐ買って帰って来ますよ。』


『気にしないでください。これも勉強の一つです!』


 彼女は割とやる気のようなので、断るのも無下な話だ。


『せっかく着替えた所申し訳ないですけど、スーパーに行きますか。』


『はい、ちょっと変装してきますね。』


 また彼女は部屋へ戻り、サングラスとマスク、帽子など一式を着けて出てきた。


 料理をする格好のままっていうのもあるが、上手く芸能人オーラを消せている。


『それじゃあ行きましょう!』


 そう彼女はご機嫌な感じで出発した。俺も慌てて後ろを着いて行った。


 でもよくよく考えて見ると、これって買い物デートにならない!? そうだよね!? 


 児島康太、25歳、初のデート。頑張ろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る