第6話 契約書を見せられた。



 


 それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾



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『えっ……どうして対価を受け取らないんですか?』


 美川さんは何故だと言わんばかりの顔をしている。5000万円を受け取らない人なんてこの世にほとんどいないだろう。


 ただ俺は困っている人を助けたいだけだ。そんなのに対価なんていらないと思っている。それに美川さんの偽婚約者なんてむしろ対価を払う方だろう。


『それは、困っている人を助けたい。それだけの理由ではダメですか?』


『ダメです。それでは私の気が済みませんし、先日会ったばかりですので信頼出来ません。』


 うわ、結構心にくる言葉言うな……


 まあそれもそうか。俺でも先日会ったばかりの人にこんな事頼むのは信頼出来ないし。


 じゃあ適当なこと言ってみるか。同僚にも喜ばれるかもしれないし。


『では同僚に結婚を公表する際に一緒に来てもらえませんか?同僚も喜ぶと思うので。』


『そんなことで良いんですか? 何か高価な物だったり、1年後に住宅を買ってくれでも良いんですよ? 他にはないですか?』


 え、これじゃあ足りないのか? 一般人からしたらめちゃくちゃ喜ばれると思うんだが……てか住宅なんて5000万円超えるだろ……


 んー、何にも思いつかない。じゃあまだ思いつかないからこれでいくか。


『すみませんが今は全く思いつきません。なので今後1年間の間に思いついた願いを叶えてくれませんか?』


『本当にそんな事で良いんですか……?』


『ええ、僕としては結構満足してますよ。』


『わかりました。ではその条件にしましょう。


 ではこちらの契約書にサインしてもらっても良いですか?』


 契約書があるのか、まあ相手も芸能人だし、バレるととんでもないスキャンダルだしな。


 なんなら芸能生命が終わるレベルだ。

 

 えーと、なになに。


・偽装結婚の期限は1年間とする。なお籍は入れないものとする。


・期限が過ぎた後もこの出来事を公表するのは禁止とする。


・対価を支払っているので公表した場合損害賠償を請求する。


・ 児島様と美川は美川の家にて同棲することとする。


・児島様は浮気や不倫などと疑われないように行動する。


・不慮の出来事でこの偽装結婚がバレた場合は、美川彩の指示に従ってもらう。


・契約の内容が無効となるのはこちら側から破棄した場合のみとする。


 なかなかに俺に不利な条件になってないか?めちゃくちゃ信頼されてない……


 ん? てか4つ目が理解出来ないぞ。え、同棲って何?それ美味しいの?


 えっ…同棲!?


 あの国民的女優と一緒に住むのかよ!?


 昨日から俺の人生変わりすぎだろ……


 そうして俺は初めての家族以外の人と同棲することになってしまった。しかも相手は国民的女優の美川彩だ……



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