第2節、絆神社
久々に会えた2人はあの時の話で盛り上がっていたがふと君が
「そういえばここで不思議な声を聞いたんだ。その声に色々と助けられたんだよ」とこぼした。
するとあの子はびっくりした様子で
「それ本当。実は私も不思議な声聞いていたの。その声に私も沢山助けられたの」といった。
それを聞いた君は「そうだったんだ。なんか運命を感じるね」と呟いた。
それからも少したわいない話で盛り上がりながら、社に並んで休んでいた。
「そろそろ帰らないとな」とつぶやく君に
「また会えるかな」とあの子が聞くと
「会えるよ。それに僕らにはこれから、もっと幸せな未来が待ってるさ」と答えた。
するとあの子は「そうだね」と静かに微笑んだ。
2人で神社を後にしようとすると
「ちょっと待って」とあの子に止められた
あの子は神社に振り向くと「神社で聞いた事忘れないよ」と言った。
それを見て君も「僕も忘れないよ」と言ってあの子の手をとり神社の階段を降りた。
神社の階段を降りると君はあの子に
「また明日会えるかな」と声をかけた。
あの子は君の少し違った表情を見て
「うん。いいよ」と答えた。
君は「やった」と喜んだように笑った。
その直後、2人の前に車が突っ込んできた。
2人は車に気付くととっさに、君はあの子を、あの子は君を守ろうとした。
しかし2人が守ろうとしあったことで、2人とも車にひかれてしまった。
車にひかれた君とあの子は
「あの子を守れなかったまだ僕はまだ何も伝えてないのに」
「君を守れなかったまだ私はまだ何も伝えてないのに」
「僕は…私は…あなたを守る事をできなかった」
そう叫んでいるかの様なうめき声を響かせて、2人はその場に倒れ込むのだった
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