第2節、君の気づき
君はいつものように神社に来ていた。
今日は学校があったためその帰りに足を運んだ。
いつものように社に座るとすぐに話を始めた。
「実は今日少しだけ頑張ったんだ。あの子に謝ろうと思って。けどやっぱりいじめっ子達が周りにいて、どうしても声かけれなかった」
そう言った後少し嬉しそうな顔をして
「でも挨拶だけは交わしたんだ」
と元気よく言った。
そんな話をしていると神社の後ろから
「何1人で話してんの」と声が聞こえた。
いつも聞いてるあの声とは違った。
ただとても聞き覚えがある声だった。
その声の方へ向くとそこには、いじめっ子のリーダーがいた。
何でここにいるのかと思ったがそれよりも
「1人で話してる?」と疑問に思った。
それが声に出てたのだろう。
いじめっ子のリーダーは
「ずっと独り言いってたろ」と言った。
この時あの声が自分以外に聞こえてないことに始めて知った。それと同時に君は
「あーそうそう。実はいつもここで独り言こぼしてるんだった」と笑いながら誤魔化した。
すると「ふーん。変なの」と言い放ち、いじめっ子のリーダーはその場を去って行った。
そのあと君は、いなくなるのを確認し
「声さんもしかして、心の声だったりするの」
と問いかけたが声は無言のまま、何も言ってはくれなかった。
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