第2話逆襲
狼の群れに囲まれた僕は、死を悟った。あぁもう終わりだ…。こんな人生ならもっと外に出とくべきだった…。今更そんな後悔をしてももう遅い。僕は今からこいつらに食われる。ならばせめて、一矢報いてやろうと僕は全力の蹴りをかました。
が大きく空振り僕は、地面に倒れ込んだ。もっと運動しとくべきだった…。そんな後悔をしてももう遅い。倒れ込んだ僕に、狼達が一斉に襲ってきた。
その時「フレイムサンダー!」という謎の呪文のような声が聞こえた。雷のように落ちてくるその炎は狼の群れを一瞬で消し炭にした。
「大丈夫ですかぁ?」その声の主は僕に歩み寄ってきた。僕はその声の主を見て目を疑った。真紅な大きな瞳に、サラサラとした長い赤髪。まるでアニメにでてくる異世界の美少女キャラクターだ。
僕は大丈夫ですといい立ち上がろうとしたが、腰が抜けてしまっていた。彼女は優しく手を差し伸べてくれた。僕が女子にこんなことをされたのは、生まれて始めてかもしれない。そんなことを考え、一瞬躊躇したその手を僕は握った。
とある引きこもりが異世界に転生したら魔王になっていた 黒豆 @96001202
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