第12話

side 春宮紫苑

チャラ男、チャラ娘連中改め馬鹿連中がこちらの制止を聞かずに突撃していった。もちろん騎士達が止めようとするが、逆に騎士達が吹き飛ばされていく

そしてそのまま結界を通り抜け、ゴブリン達に襲いかかった

しかし、ゴブリン達の数は多く、最初は優勢だったが次第に追い詰められでゆく

それを見かねた騎士の一人がアルカ団長に進言する


「アルか団長、■ku彼等ヲ呼び■さnaケレば」

「……無リだ…。こ■結界hadeて行く者を■まなイが、入ッてkuる者wo拒む。あiつラを中に入れるためには結界を破壊す■■かない。しかし、仮にaいtuらを助けようとして結界を■壊しても再■結界を展開するまdeニ俺達が殺られてしmaう。……誰■囮でもなってkuレれバなんとかなる■もしれないga…」

「Naにをiってるの■■か。囮ならそこniいル呪われた異世界人にやらseたらよい■しょ■」


万事解決みたいな感じでなんてこと言ってくれてんだこの騎士は

みんなポカンとした顔してるぞ


「いや、ちょっと待ってくださいよ。僕は祐介達と違って身体能力が凄まじい訳でも、魔力が膨大というわけでもないただの一般人ですよ?囮なんかできるわけないじゃないですか」

「あ?何を言ッておruのだ。キ様に罪を悔い改め■機■をくれてyaってるのだ。ナniも言わズにただ従■ばyoいのだ」


わーい無茶苦茶だー(諦め)

しかし、彼、いやこの世界に生きる者からすれば当然のことなのだろう。慈悲深い神に呪われた者など大罪人、いや、それでも形容できない存在なのだろう

……ジョンやティアナ、アルカ団長が優しかったから忘れていた

周りを見るとクラスメイト達と第一騎士団の連中も同じような目で僕を見ていた

……やれやれ、せめてクラスメイト達には擁護して欲しかったんだけどなぁ……


「待ってください!!」


祐介が突然叫んだ


「俺も囮になります!!」


何言ってるんだコイツ




結局、僕と祐介、秋崎そしてジョン、ティアナ、アルカ団長含む遠征に参加した第三騎士団の半分が囮となることになった


「なぁ皆は馬鹿なのか?」

「何がだ?紫苑」

「何よ紫苑、何がおかしいんだ?」


他の騎士達も祐介も不思議そうな顔をして僕を見ている


「いや、だってなんでこんなことに参加してるんだよ。死ぬんだぞ。生きて帰れないぞ」


僕達は今から馬鹿連中救出のための囮になる。結界から飛び出しゴブリン達の注意を引き、その間に馬鹿連中を結界内に入れる。夜明けまでまだ時間はあるが僕達はそのまま結界の外でゴブリン達を相手し続ける

簡単に言うと、一言で言うと僕達の役割は捨て駒だ。コイツらだってそれがわからないわけではないだろうに


「そうだな紫苑、今回の作戦は危険だ。下手をしたら誰かが死ぬだろう」

「…じゃあ…なんで…!?」

「■間ヲ守るのに理由はいruのか?」

「はぁ?!」

「そうだぜ紫苑、友達を助けるのに理由はいらないだろう?」

「そ■■お前一人zya何もでキないだろう。そしsiテ何も無策トいうワけdeはない。大zyou夫だ」


はぁ…本当にコイツらは……

でも、でも、だけど


「ありがとう、皆」








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