第5話

side アルカ

呪われた異世界人を地下牢から出して騎士団の宿舎に案内し、もう遅い時間だったので、詳しい説明は明日すると言って寝かせた。

(当然、途中で教団の連中が文句を言ってきたが黙らせた)

さて、明日からどうしたものかと思案していると、部下の一人が慌てて駆け込んできた


「団長!あんた何したか判ってんですか?!」

「何を言っているんだお前?」

「あの異世界人のことですよ!!あの慈悲深き天界の神々が呪うような奴ですよ?!かくまう理由なんてないじゃないですか!!」

「……あのな、お前、少しは自分で考えてみろよ。呪われているつってもただのガキだぜ?それにまだ何もしてない、神々のはやとちりの可能性もあるだろう?」


そう言うと部下は不満そうな顔をして押し黙った。……信仰深いのはいいが、信仰深すぎるんだよなぁ、こいつ





side 春宮紫苑

一晩明けて、騎士団長とかいう人からいろいろと、僕の立場やこれからのことなどの説明を受けた。

このまま行けば僕は追放される、もしくは殺されてしまうこと、この世界がどのようなものか、これからのこと……etc.



――そして話は冒頭に戻る



死ぬ。端的に言って死んでしまう。あいつら戦闘訓練だけでなく

勉強も見てくれるのだがスパルタすぎる。……お陰様でこの世界の日常会話なら少しはこなせるようになり、一般常識もある程度身についたし、そこそこ戦えるようにはなったが

今日一日の予定が終わりそんなことを考えながら宿舎に戻ると、騎士団の奴らに話しかけられた


「Oう、紫■。訓レnnは終わッタのか?」

「終わッた■■、Iッ緒に飯dEもいかな■カ?」


訓練に参加する数カ月前までは誰も話しかけてこなかったが、今では大抵のやつが話しかけてくるようになった


「いや、誘いはありがたいが、調べ物があるから遠慮させてもらう」


「そウKA、残念ダな」

「■たのキ会だな」





騎士達と別れ、調べ物をするために図書館に向かうとそこには

羽根山と祐介、

そして祐介の彼女にして中学校からの友人―秋崎こころがいた

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