第2話

side 春宮紫苑

どうやら光は収まったらしい

ああ、すごく眩しかった


「■■、■■■■■■■!!■■■■■■■■■!!」


……はい?





――情報が多すぎて混乱していたみたいだ

少し冷静になって情報を整理してみよう


さて…

①なんか光った

②教室じゃないところにいた

③豪華な服を着たおっさんと周り

 にいる奴らが謎言語で叫んでい

 る

④クラスメイト達と先生がそれを

 聞いて日本語で叫んでいる

……うん、わからん

とりあえずここはどこで、あのおっさんは何を言っているのだろうか?疑問点が多すぎで逆に混乱してきた


「紫苑殿!!!!紫苑殿!!!!」


後ろからけっこう楽しそうな声が聞こえてきた

少しウンザリした顔で振り向くと


「はぁ…、やっぱりお前か」


予想通りの奴だった

羽根山龍樹、中学校からの友人で重度のオタクだ

オマケに少し…いや結構かなり変な言葉使いな奴である

言わすもがな厨二病である

そんな奴のことだからこの状況に興奮しているのだろう

こいつは僕がいろいろと混乱していることをお構いなしでまくし立ててくる


「紫苑殿!!!!紫苑殿!!!!異世界ですぞ!!!異世界転移ですぞ!!!チートですぞ!!!ハーレムですぞ!!俺tueeeですぞ!!」

「ええい耳元で叫ぶな、そして異世界ラノベの読みぎだ馬鹿。そしてそれらの言葉にはなんの関連性もないぞ」


全く何を言っているんだか

確かにここは教室には見えず、

あのおっさんは日本語を話していないが、ここは現実

異世界転移なぞ起こるはずがないどうせあれだ、ドッキリだろう

…頼むからドッキリであってくれ


「ほほ~う、紫苑殿、現実逃避ですかな?それとも教団長さんの話を聞いておられなかったのですかな?」


僕の希望はあっさりと打ち砕かれたようだ

……ん?


「ちょっと待て」


イマコイツナントイッタ


「お前あのおっさんがなに言っているのかわかってるのか!?」

「?何を言っておられるのでござるか紫苑殿は。あの人はずっと日本語でしゃべおられているでござるよ」


マジかよ

差別じゃねーか





とりあえず羽根山には翻訳を頼む

と快諾してくれた

羽根山に翻訳してもらった話を纏めると

①この世界の人類は危機に瀕して

 いる

②その危機を憂いた神々により

 異世界から勇者を召喚する方法

 を授かった

③異世界から勇者を召喚した

④成功した

という流れらしい

そして僕や他の奴らが状況を整理している間に一部の奴らが何をとち狂ったかOKを出してしまい、他の奴らもそれに押されてこの世界の危機とやらを救うことになってしまったらしい(羽根山は異世界にきたことに興奮していたらしくそこまで頭が回っていなかったらしい)




勘弁してくれよ……

いや、まじでさぁ……







ーーーーーーーーーー

後書き)

話が進まねぇ……

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