―インテRとの壮絶な性能差―

 これは言うに及ばずなのですが――

 まずボクは生まれてこの方、FF車両にしか乗ったことがありませんでした。

 それもHONDA車でインテグラかライフのみでしたので、実質は一般的な車と言う範疇です。

 確かにインテRの性能は素晴らしく、コーナーリング性能では格上をカモると言われるほどに鋭い旋回性能を持ち味とします。


 しかしながら相手は、国産最強クラスを相手取る生粋のスポーツカー。

 インテグラはあくまで量産車をメーカーがガチでチューニングしたスポーツグレードで、本来は大衆向けのカーです。

 (それでも公道に降り立ったレーシングカーの異名は伊達ではありませんが。)

 対するFD3S RX‐7は生まれも育ちも紛れもなくスポーツカーです。速く走るために生まれたときから無駄なものを削ぎ落とされた、純粋なる高速戦闘車両なのです。


 ゼロ戦計画と称された軽量化で徹底的にシェイプアップされたクラス最軽量ボディに、これまた軽量コンパクトなロータリーエンジンを搭載したのです。運動性能はまさにトップクラスなのです。


*余談ですが、スポーツカーの黄金比とされるホイールベース長をSA22時代から受け継ぐRX‐7。そのディメンションと同一の姿を持つ伝説の名車として、最後にして究極のFRスポーツであるフェラーリ250GTOがあります。

 世界でスポーツカーがスポーツカー足りえるそのホイールベースを持つのは、250GTOとSA22からFD3Sまでのセブンシリーズだけなのです!

 これは知られざる奇跡ですね!

 (FD3Sでは速度領域の関係で、左右タイヤ間のトレッド幅はだいぶ差がありますが。)


 ただし自在に操るためには相当の腕が要求される車であり、昔からFDとインプレッサは素人が乗ると数ヶ月を待たずに事故ると噂されるほどに乗り手を選ぶのです。


 まず自分がインテRに乗っていた時から、大きく変わった経験として


駆動方式

 FF

 ↓

 FR(フロントエンジン・リアドライブ)


エンジン吸気システム 

 NA(ノーマルア・スピレーション=自然吸気)

 ↓

 シーケンシャル・ツインターボ(過吸気式×2)


車両クラス 

 中排気量クラス

 ↓

 大排気量クラス


 *ロータリーエンジンの排気量計算は特殊に付き、通常とは異なる計算が必要です。

 *FD3Sが属する排気量帯は2000ccから3000ccになります。

 *排気量表記例 654×2ccで、総排気量は1308cc(レシプロ換算2600cc相当)と表されます。おにぎり二個分ですww


純正標準馬力

 200馬力(カタログ値)

 ↓

 265馬力(カタログ値)


車両重量=空虚重量(液物重量を除く)

 1080kg

 ↓

 1280kg


 遅いインテから乗り継いだ時とは比べ物にならない性能差に驚愕でしたね。

 最初はマフラー交換と後期仕様バンパーで暫く乗っていました。

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