—名も無き中古車屋ではセブンを買うな!—

 はい、題名の通りです。

 誰もが憧れる生粋のスポーツカー。

 世界で唯一ロータリーの生産に成功したMAZDAが、日本から生み出した誇り高き名刀の如き車。


 しかしその現実は極めて複雑なシステムを介して制御されるシーケンシャル・ツインターボの機構が、経年劣化で悲鳴を上げると至る所で連続的に故障が発生する……お財布泣かせの車なのです。


 ただよく勘違いされている方がいるのですが……FD3SRX‐7と言う車は、当時それがデビューした頃の国産最強クラスと言われる車と競い合ったフラッグシップモデル相当の扱いです。

 新車価格で4〜500万を超える様なライバルに、


 NISSAN R33スカイライン GT‐R

 TOYOTA スープラ

 MITSUBISHI ランサーエボリューション

 SUBARU インプレッサ

 HONDA NSX


 などの車が軒を連ねているのです。

(MITSUBISHI GTOは直線番長なので除外ww)


 何れも高級車を地で行くライバルに、打ち勝つため生み出された様なRX‐7。

 その辺のコンパクトカーや、当時多かった5ナンバー車レベルの維持費で済む訳がないのです。

 それにパワーが上がれば、劣化は驚くほどに早まるのが物理の常識とも言えます。


 いくらバブル前後の車で丈夫に造られているとは言え、経年劣化は避けられません。

 加えてすでに二十年以上が経過する旧車の仲間入りした車で、維持費が跳ね上がらない理屈はありえません。


 さらに言うなれば……当時でさえロータリーは特殊です。

 それを知る一般の車屋さんは殆ど皆無でもあります。

 MAZDAディーラーで働く現在主流のハイブリッドも扱える整備士からでさえ、「他を当たって下さい。」と突っぱねられる……そう言う類の車なのです。

(おいディーラーさんww)


 そんな特殊極まりない車を名も無き中古車店で買おうものなら、とんだハズレを引かされた上整備もロクに出来る事なく……全交換などと購入金額を遥かに上回る出費を覚悟しなければならなくなります。


 それを踏まえて……FD3Sを含めたロータリーエンジン搭載の車を長く乗るためには乗り手の知識と、それを熟知したディーラー以外のチューニングショップに厄介になる必要があるのです。


 さらに上記の現実を軽減する上で活躍する物……

 それがつまる所のDIYなのです!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る