—走り屋世代—

 もうTYPE Rを手に入れてからは発狂寸前ですよね。

 最下層グレードからしたら排気量200ccの差しかないのに、一説によれば当時HONDA車の200CC差は他メーカーの400CCに相当するなんて言われ、パワー感は歴然たる違いがありました。

 加えてシングルカムとツインカムでこんなに違うのかとも度肝を抜かれましたね。


 さらに当時は走り屋全盛期でもありましたので、少々遠出でしたが山に走りに行くのが楽しくて仕方がなかったです。

 まあそんな中で事故も経験しましたが、中でもその頃からお世話になってるショップさん開催の走行会で、徳島の阿讃サーキットを経験したのは大きかったですね。

 そこでいかに自分の運転技術が未熟かを思い知りましたね。

 ちょうど二回目の参加でクルリと回りました。1コーナーのガードレールで弾けました。フロントバンパーもふっ飛びました。


 それからと言うもの、車と言う物は走る凶器であり……運転者の腕一つではどうしようもない事態に陥る事実をしかと学びましたよ。同時に、それを速く走らせるためには車を高速領域で支配下に置く必要があるとも知りました。(教訓


 つまりは、車の運転とは慣れや勢いがあるだけでは決して上手いとは言えないって事ですね。……アレ?話題が違う方向に?

 いえ、おにぎりを語る上ではこれも大事な点なのです!そこは譲れません!


 とまあ、車の運転にある程度慣れ始めた時ふと気付く現実。とんでもなくお金が掛かる事実です。

 これ普通に乗る分には維持費だけなのでしょうが、高速度で走れば走るほど劣化が数倍の勢いで進んで行きます。若い内はこれに気付かないんですよね。(あの頃は若かった


 そもそも高卒で入った会社は理由により退社してまして、インテRに乗り始めた時期には二年足らず山間にあるSUZUKIのモータース屋で板金塗装し食い繋ぎます。

 その後は友人が辞める予定であった当時のサンクスで、夜勤メインでのバイトをしてました。(まだ、サンクスww

 端的に言えばお金が無かった訳ですね。


 そこから次第に目覚め始めたのがDIYです。それも当時はそこまでその言葉が流行していなかった時分で、お金がないから自分でやろう的な軽い気持ちでそちらの道へと進んで行った訳なのです。


 奇しくもその時代流行ったハリウッド映画と言えば「ワイルドスピード」。

 正しくボクはワイスピ世代ど真ん中。全盛期であったスポコンに目覚めた訳であります!

 DIYの方向性がまさにワイスピ方向へと突っ走りました。(ニトロは積んでません…


 スポコンとは、アメリカを発祥とするカスタム手法に由来します。

 アメリカでは日本車を始めとしたコンパクトカーをカスタマイズして、走行性能向上にオーディオやハイドロなどの「走る」と「魅せる」カスタムを施した車両を指すと言われます。

 諸説ありますが、そのスポーツコンパクトスタイルを略してスポコンと言うのが一般的ですね。


 ワイルドスピードはそんな時代背景で生まれた映画なのです。

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