ファイアフラワー
壊れやすい坂道
ふと立ち止まる
真っ黒な信号機に
口答えするカラス
たどり着け
私は繰り返した
今ので全てか
全部終わったのか
呆気ないものだな
私はうつむいて
背の高くて女らしい暗闇へ
足を踏み出す
夏の草の煙では
満たされぬもの
暗闇に照らされ
私は目をつむる
ふやけた手紙で
遊び出す
手遊びが癖でしたね
私は浴衣を着なかった
風通しがいいのが
気持ち悪い
私は橋の形をした暗闇に
ぽっかりと座って
頬杖をついて
目を開けた
誰かを待っているのかい
いいや
だっておわってしまったもの
私は口答え
すべてが終わった風の下、
いまだ俺は
あの橋の上で
何かを待ち望んでいる
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