オモテデンカイジョウトウジャコラア
キセノンランプで照らす
だらけたご飯
足元を食わせては
影になり
荒唐無稽な影になり
転がして転がして
軽自動車みたいに熱がこもる
私は最悪の気持ち
このかつ丼うまっ!
しんどいときは外へ出よう
電信柱はいかついが
人事不省のやつではあるさ
優しいこころを隠していて
あなたの前であなたに馬鹿にされてる
彼のことを考えた
ひょろろんひょろろんひょんひょろろん
指輪が転がる音だろうね
射手座に凍てつく夜だから
荒々しい歌劇団が
3Dでパーティーだ
川に山に行く人よ
三途の川覚えたてか
膜と膜との間には
まだ一滴の油がある
水を避けて
秩序高く整列される
やつらは2本足
その逞しさは固定観念でさ
今でこそあたりは真っ暗で
先のことなどしれないけれど
生体膜が言いました
膜の内側には魂があって
魂と細胞内小器官があって
ミトコンドリアのためだけに生きていく
膜の外は怖いもの
だから、内と外に分かれているのでありましょう
中に水溶液を囲って
誰かと連続性を持たぬ潔癖が
人混みとか人並みとか
そういう秩序立った言い回しに
副交感神経優位な言い回しに
隠されている
そういうものにあなたが
生理学的嫌悪を抱くと決めたのかもしれない
けれどね、内側だって怖いもの
だって、そういう風に言えばそうなるもの
だから、せめて魂だけは甘い壁に添い寝して
くるくるらせんが取り巻く穴の中に飛び込んで
ずっと外へ出たがるの
心だけは他人行儀じゃいやだと思う
あるとき、アミノ酸でてきた
ヒーローが言っていた
テレビの中
壁の向こう
届かない世界
細胞膜の外側
あなたの心の中
あなたの目に、見えているものは何?
活性化エネルギーなんて糞食らえと
大きなたんぱく質が
人並みを抱きしめて、歩いたよ
誰かに使われるだけの善人が
誰かを守る正義の味方へと変わる
膜の外を見よ
心を開け
ただあなたの面倒くさそうな息づかい
しょうもなくて通りいっぺんの
現代社会への一言
そして膜の外側に
雨のような長くて透明で柔らかそうな幻惑だけ
僕の目にはそれだけが見えている
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