高校生編 三章 祭り

浴衣か……

 アリスはまた美咲とお昼ご飯を一緒に食べていた。

「ところでアリスは明後日の祭りに行くの?」

「うん。ケンと遊園地の時に行こうって約束していたから」

「私服で行くの?」

「うーん。そうなるかな」

 浴衣は着たことないし。それに似合うかわからないから私服で行こうと思っていた。

「浴衣は持ってるの?」

 アリスは首を振っていた。

「持ってないよ。似合わないから」

 すると美咲は首を傾げていた。

「そう? アリスの髪質が綺麗と美人だから浴衣と似合うと思うよ」

「そうかな?」

 自分ではそこまで綺麗とかはよくわからない。

「そうよ。明日良かったら試着しに行こう。そしたらケンも喜ぶわよ」

 ケンにぃが喜ぶか……。

「うん。わかった試着しよう」 

「決まりね。ケンも喜ぶし、それに彼も喜ぶと思うし……」

 美咲はケンたちの方を見ていた。

「いいね。美咲ちゃん。祭りを楽しめる彼氏が居て」

 すると美咲は顔を真っ赤になっていた。

「ま、まあね。アリスも頑張って」

「うん。ありがとう」

 ケンにぃに喜んでくれたいらいいな。

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