高校生編 二章 日常

いつもの朝

 アリスと遊園地を遊び疲れて布団にケンは籠っていた。

 昨日は楽しかった。アリス喜んでくれたしよかった。

 部屋の扉がダンと開き下着姿でアリスがこっちに来て体を揺すってきた。

「起きてケン! 朝だよ遅刻しちゃう!」

 遅刻?

「まだ、学校の時間じゃないって……」

「遅刻するよ! 時計見て」

 スマホの時刻を取り出すと7時半と表示されていた。

 7時半? まだ6時半のだと思う。

 体内時間と頭の中ではそうだと告げる。

 もう一度見ると時刻は変わらなかった。

 7時半……。

 持っていたスマホがガタガタと震えだす。

「ウソ! 本当に遅刻する!」

 高校は遠いため電車で通勤するためいつも7時半には出る必要があった。

「起こしてくれてありがとな」

「うん」

 アリスも自分の部屋に戻った。制服に着替えアリスと一緒に駅に向かった。

 電車が丁度来ていて乗り込む。

「セーフ。いつもの時間に乗れたね」

「そうだな……」

「あ、ネクタイが変だよ」

 アリスがこっちに来てネクタイを少ししめた。

「よし。出来たよ」

「ありがとな」

 するとアリスはハッと何かに気づいた。

「そういえばお昼どうしよう」

「昨日は遊園地で遊んでたしこんなバタバタするのも仕方ないよな。コンビニに寄って何か買うか?」

 アリスは頷いた。

「うん。そうしようかな。売店とかだと人気で買えないし」

 降りる駅で降りて近くのコンビニに寄ってパンとかおにぎりを買った。



 

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