付き合い
「アリス•エルガードだよ。久しぶりケンにぃ」
数年間ぶりにあった彼女は綺麗になっていていきなり抱きつかれたから心臓の鼓動がやたら速い。
「それじゃあアリスちゃん部屋に案内するわね。健太。多分アリスちゃんの荷物がこれから届くと思うから運んで」
「あぁ……」
アリスは母さんと一緒に二階に上がって行った。
数年間ぶりにあった彼女は綺麗になっていていきなり抱きつかれたから心臓の鼓動がやたら速い。
「女子の体って柔らか……」
さっき抱きつかれた感触が何度も甦って頭をぐるぐるしてくる。
するとトラックがこっちの家に止まり運転手が俺に話しかけてきた。
「すいません。えっと古川さんのお宅でしょうか?」
「はい。そうです」
「アリス•エルガードさんのお荷物が届いてますがこちらであってますか?」
アリスの荷物もう届いたんだ。
「はい。合ってます」
「わかりました。すぐに運びますね」
運転手がトラックに戻り三人ほど降りてきて荷物を運ばれて俺の出番が無かった。
夕飯に俺は食べ終えて自分の部屋に戻るついでにアリスを呼ぶが返事がなく。自分の部屋に戻ってゲームを始めてあっという間に9時が経ってた。
「風呂入って寝よ」
俺は立ち上がり部屋を出た。
隣のアリスの部屋を見つめた。
「久しぶりに会えたんだから楽しんで貰いたいな。でもどうやって接すればいいんだ……」
アリスとこうやって会っても話す機会がなかなかなくまだ距離が掴めない。
「これからだよな」
そうこれからアリスを楽しませるために俺も頑張ろうと頭をかきながら風呂場に向かうのだった。
◇
「ん……」
アリスはムクッと起きスマホを見てみると午後9時過ぎとなっていた。
あれ……なんでこんな時間が過ぎているんだろう。
周りを見渡すとダンボールだらけだった。
確か荷物が運ばれてベットがきたから横になってたらいつの間にか眠っていたんだ。
もう一回寝ようと思い横になるがダメだった。
「眠れない……」
多分長時間飛行機に乗って寝ていたせいかもしれない。
「お風呂入ってもう一回寝てみよう」
アリスはお風呂の方に向かっていった。
先に風呂に入ってたケンは湯船に入ってボーとしていた。
「……」
すると風呂のドアがいきなり開きアリスが全裸で登場した。
「あれ? ケンが入っている」
「おぉおおぉぉぉ!!」
後ろに下がろうとしたがバタ足みたくお湯がジャボジャボ跳ねてた。
「なんでいきなり入ってくるんだよ!」
必死に視線を外そうとしたが自然にアリスの全裸の方に向いてしまう。
「ちょっと眠れなくてお風呂入れば寝れるかなって」
まあ海外の時差ボケとかで慣れてないせいだろう。だったらゆっくり浸かって休んでもらおう。
「わかった。それじゃあゆっくりして」
俺はタオルを腰に巻いて立ち上がる。
アリスが不思議そうな顔をして凝視していた。
「だったらケンもそのまま入ってていいよ。せっかくゆっくりしてるのに邪魔してるみたいで嫌だし。そうだ背中洗ってあげるからこっちに来て来て」
「……」
……え? 今なんて言った。背中をアリスが洗ってあげるっと言ったって?
アリスがどんどんこっちに近づいてくる。
「いや良いって! アリスは恥ずかしくないのかよ!」
「うーん。まあちょっと恥ずかしいけど。ニッポンには裸の付き合いが時には必要だってパパが言ってたから」
拳をグッて握りしめいた。
「いやいや、男女で一緒に入るなんて間違ってるから! 友達と親睦を深めるときとかで一緒に入りなって」
アリスは首を傾げていた。
「だったら間違ってないよ。私はケンと親睦深めたいし」
グイグイ来るから押し負けてしまいそう。
「それは別の時に……」
ケンは急いでその場を離れたのだった。
自分の部屋に戻ってさっき見たことは忘れようとゲームを再開するが何度も頭の中でフラッシュバックしてゲームに集中出来ない。
「あ〜〜」
邪念と勝負しているとドアの方からコンコンとノックしてきてゆっくりと開いた。
「ケンにぃ……」
「ア、アリス」
アリスは俺の部屋に少し入ると困っていた顔をしていた。
「ねぇ、ケンにぃ。もしかして私がニッポンに来るのが嫌だった?」
「いや、そんなことないよ。俺も久しぶりにアリスと会えて嬉しいよ」
「本当に?」
「あぁ、俺もアリスと仲良くしたい。だからこれからよろしくな」
俺はアリスのところに近づいて手を差し出した。
「うん、うん……! よろしくケンにぃ」
アリスは俺の手を握った。
「そういえばさっきからテレビの方が騒がしいけど」
「ん? ああ、ゲームをしていたから」
「ゲーム。だったらケンにぃと仲良くなれるかも……」
アリスは小さな声で何か言ってた。
「ねぇケン。今やっているゲーム一緒にやりたいな」
アリスが一緒にゲームをしたい?
嬉しい気持ちがあったが同時にゲームをしていて子供ぽいと言われるかもしれないという気持ちがあった。
でも、これでアリスと仲良くなれるならいいかもしれない。
「お、おう。どうぞ」
アリスを部屋に入れテレビを見た瞬間。目を輝かせてた。
「凄い! これがゲーム。どうやって動かしているの?」
「そこにあるコントローラーで動かすんだが。アリスは【スマモフ】知らないの?」
「うん。ゲームはあまりやったかな」
「そっか。よし沢山遊ぼうか」
「うん」
それからアリスとは色んな所を教えたり、ゲームを沢山やったり、アニメとか見ていたら入学式の日になっていた。
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