不死の一番目



「《回復》、っと。どう? これでもう身体は大丈夫?」

「うおおっ! スゲェ! マジパネェ! 兄貴って光属性の魔法も使えたんすか!? ヤバいっすね!

マジ神っすっ!」


 エデンにワンパンKOをされたホモシャスに傷が治る魔法をかけてやると、飛び跳ねて喜びを見せる。

 まったく本当に人生楽しそうな奴だ。

 これだけ能天気だと、繊細かつデリケートな俺は羨ましくなるほどだ。

 これでオリュンポス島でやるべきことはなくなった。

 後はクレスマに行く前の最終準備だけ。


「ってあああっ!? 俺のバトルアックスが折れちまってるじゃんか! 全っ然気づかなかった! これから俺はどうすりゃいいんだぁっ!?!?」

「ん? 本当だ。そういえばお前って斧背負ってたな。でもそれ持ってる意味あったの? なんかホモシャス凄い弱そうだけど」

「ちょ、ちょっと! 兄貴? そんな言い方ないっすよ! たしかに兄貴に比べれば、俺とか鼻糞みたいなもんっすけど、それでも一応これが唯一の武器だったんすよ?」


 あれほどはしゃいでいたのも一転、ホモシャスは背に負っていた斧がポッキリと折れ、刃の部分がどこかに消えてしまっていることに気づくと、今度は泣きそうな顔をする。

 なんだこいつ。躁鬱か?

 正直このチャラ男に武器とか持っている意味あるのか甚だ疑問だが、あまりにも落ち込むので施しをしてあげることにする。


「しょうがないな……《斧》。ほら、代わりにこれあげるよ」

「え? こ、これは……兄貴が魔法で創ったんすか!? 物質創造マタークリエイトもできるとかスゲェェェッッッッ! ムトの兄貴超神っす! マジゴッドっす! 愛してるっす! 一生付いていくっすぅぅっっっ!!!」

「お、おい! やめろ! ひっつくなっ! このホモシャス! 俺は男には興味ないんだ!」


 適当に創造クリエイトした斧を渡すと、ホモシャスは泣きながら汚い顔を俺に擦り付けてくる。

 これだからホモは困るな。一体どういう思考回路をしているんだ。

 なんでこの紅髪野郎とばっかりフラグが立っていく? 

 これが俺のモテ期? おいおい、勘弁してくれ。


「それで、この子はどうするの? 今は魔力枯渇で気絶しているだけだけど、ほっておけば死ぬわよ?」

「え? そうなの? じゃあこの子も回復させてあげないと駄目か」


 ポン、とその時エロオニャンコが俺の頭の上に軽くジャンプする。

 銀毛の猫が俺に注意を促すのは、ロックでパンクなビッチガールことエデンちゃんのことだ。

 意識が切り替わる際ジャンヌは、彼女は全てを出し尽くし倒れた、ゆえに彼女はムトを拒絶することに失敗、つまりは説得に成功と言っていた。

 だが正直に言おう。

 俺にはジャンヌが何を言っているのかサッパリわからない。

 彼女は全てを出し尽くし倒れた、うんわかる。

 ゆえに彼女はムトを拒絶することに失敗、ここからちょっと怪しい。

 そしてつまりは説得に成功、これは完全に意味不明だ。

 実際、意識失ったままでいいんじゃないかな。

 頼むよ。

 本当に大丈夫なのか? 

 これまた意識を取り戻したら、問答無用で襲われないか?


「はあ……憂鬱だ。あのナルシー野郎。こんな問題児押しつけやがって。あいつわかって俺をこっち方面担当させたな?」

「何をブツブツ言っているの?」

「なんでもないよ、オニャンコちゃん。すぐに回復させる」

「私の名前はラーよ。そのオニャンコちゃんっていうのはできればやめて」


 さりげなくフワフワエロニャンコを触ろうとするが、絶妙な跳躍で躱される。

 おかしいだろ。なんで俺の頭に乗っているくせに、撫でさせてくれないんだ。

 というか名前あったんだな、このニャンコ。誰かの飼い猫だったのかな?


「ふぅ……よし! 《回復》!」


 そして俺は気合を入れてエデンを回復させる。

 不安しかないが、仕方ない。

 もしこれでまた暴れ出したら説得は諦め、力づくで意識を失わせて身体だけ運ばせてもらおう。



「……あ?」



 パチリ、と大きな黒目が開かれ、俺はさりげなくエデンから距離を取る。

 さあ、年頃の女の子特有の微妙な機微に注意して、ここはなるべく慎重にコミュニケーションを――、


「お? やっと目を覚ましたのか三番弟子っ! よお! 俺の名はゼルド・クリングホッファー! 俺はムトの兄貴の一番弟子! つまりお前の先輩だっ! 尊敬を込めてゼルド先輩と呼べっ!」


 ――友好的関係締結失敗のお知らせ。

 本当にこのホモなに考えてるの? 

 馬鹿なの? 意識失ったままでよかったのこいつの方だったな。

 というか一番弟子ってなんだ。早くこいつを破門にしないと。


「……キモッ」

「はあん!? おい! お前なんだよその態度は! あんまりナメってっとムトの兄貴にまた締めてもらうぞ!」

「いやナメてるのはお前だからね? お願いだから余計なこと喋らないでね?」

「任せて下さい兄貴! 俺がこいつに兄貴の偉大さを教えてやりますよ!!!」

「ねぇ、教えてもらいたいんだけど、今彼女のこと三番弟子って呼んだわよね? えーと、二番弟子は一体誰のことを……貴方聞いてるの? 聞いてないわよね?」


 単細胞ホモのせいで、エデンはもちろんのことラーまで不機嫌そうだ。

 爪が俺の頭に食い込む。痛い。

 さらに残念なことにエデンの瞳は俺だけに向けられている。

 部下の責任は上司にってか。早くあいつをクビにしないと。


「……ねぇ、なんでアンタはエデンに反撃しなかったの?」

「おい! 人の話聞いてんのかっ!?」

「それはこっちの台詞よ」

「痛てぇっ!? やめて! ネコパンチやめてっ!?」


 頭からふと重みが消える。

 どうやらラーは、正しいサンドバッグを見つけたようだ。

 しかしそれでもエデンの視線は俺に向けられたままで、逃げ場はいまだない。


「え、えーと い、いやだって君は敵じゃないから。傷つけちゃ駄目だと思って……」

「……きも」


 ふぅ。

 顔中にピアスを付けた見た目ビッチな美少女に、こう罵りの言葉をかけられると、その、なんと言いますか、それなりに興奮しますな。

 新しい世界への可能性を感じながら、俺はエデンの露出多めな服装を改めて見やる。


「……ぺろ」

「ヒィヤァッアリガトゴザイマスッ!?」


 すると精神的油断をしていた俺の耳を、突如エデンが軽く舐めた。

 なんだこの女。いきなりどうした。

 これが本物のビッチなのか。まるでわけがわからない。

 突然の暴挙をしでかしたにも関わらずニヤニヤする栗毛の美少女、俺は貞操の危機に喜び震えた。


「……きーも。なにその反応? なんかさっきまでとはまるで別人なんですけど。マジウケる。でもいいよ。アンタがエデンの前に立つこと、認めてあげる。エデンの全部を受け止めてくれたの、アンタが初めてだから」

「うほほほぉぉぉいい! そ、そう!? それはヨカッタネっ!?!?」


 俺がなぜ奇声をあげているのかというと、今度はエデンが俺の腕にしがみついてきたからだ。

 汗と何かが混ざった魅惑的な匂い。

 小ぶりだがたしかに感じる柔らかみ。

 マジパネェ。この圧倒的ビッチ力。

 俺は荒ぶる魔剣を必死に抑えつけながら平常心を装う。

 なんだよ、この子。これ完全に俺に惚れてるだろ? 

 いや、それとも罠なのか?

 わからない。わからないぞ。

 俺に対ビッチの実戦経験はないんだ。

 



「あら、どうやら仲良くなれたようね」

「お? やっと兄貴の素晴らしさを理解したのか、三番弟子!」

「キーモッ! 誰だよテメェは? なに馴れ馴れしくエデンに話しかけてんの? マジキモイッ! 殺すよ?」


 やがて顔にひっかき傷をつけたホモシャスが、頭にラーを乗せ混乱状態の俺へと近寄ってくる。

 ポンコツなチャラ男、無駄にエロい猫に、糞ビッチな美少女。

 どう考えてもメンバー配分おかしいだろう。

 向こうサイドの女性陣誰か一人と、ホモシャストレードでお願いします。

 

「おお!? 兄貴! こいつ俺のことナメてっるすよ!」

「うん。いいんじゃないかな。舐められるって素晴らしいよね、ホモシャス」

「そうよ。少しうるさいわ。静かにできないの、ホモ君?」

「キモッ! マジキモイ! キモシャスキモ過ぎ!」

「ちょっと待って? 俺の扱い酷くない? あと兄貴もそうですけど、俺の名前ホモシャスじゃないっすよ? ゼルド、ゼルドです! 特にラー姉さん! その略しかたはマジ勘弁っす!」


 いつの間にやらホモシャスとラーの地位が逆転したようだ。

 まあ、そんなどうでもいいことは忘れて、さっさとクレスマに向かおう。

 結構時間を使ってしまった、今頃マイマイたちの方は大変なことになってしまっているかもしれないからな。


「じゃあ早速、今から俺たちはクレスマに行く。戦争がそろそろ始まるらしいからね」

「あれ? 結局悪魔はまだ来てないっすけど、いいんすか?」

「悪魔? 何の話?」

「え? あれ? 悪魔を待ってたんじゃ――」

「キーモッ。キモ過ぎて逆にウケるんですけど」

「きっと頭を打って馬鹿が悪化したのね。気にしなくていいと思うわ」

「そうだね。じゃあ、行くぞ《クレスマへ転移しろ》!!」


 なぜかホモシャスが不思議そうな表情をしていたが、それを完全に無視して俺はぶ。

 この何も残っていないオリュンポス島にも無駄に長居した。


 愉快な仲間を引き連れ、俺は思い浮かべる。

 俺が一度闇に落ちた街の風景を。



 だけど今回は、俺が誰かの闇を照らしてあげられるような気がしていた。





――――――




「…着いた」

「ホグワイツ……まさかこんな形で里帰りすることになるとはな」

「でも大丈夫なのかい? ムトと別れてからもう二日も経っちまってるけど?」

「さあ、どうでしょう? でも魔力を回復させたり、色々準備するのに時間がかかってしまったのは仕方ないじゃないですか。もう失敗は許されませんからね」


 ホグワイツ王国の首都ゼウス。

 ホグワイツ大陸最大の都市の中央部で、天を穿つように聳え立つ巨大建造物。

 通称アメンズ・タワー。

 WMSワールド・マジック・スタンダード本社の前で、八つの影がその傑造物を見上げていた。


「うわぁ、凄い大きいですね。今からここに入るんですか?」

「でも変ね。この街は本来ホグワイツ大陸一、人で賑わっている場所のはず、それなのにこの静けさ……不気味だわ」


 黄金で創られた全身甲冑が感嘆の声を上げるのに対し、隣りに立つ銀髪の少女は怪訝な様子だ。

 まだ日中にも関わらず人気はまるでなく、辺りはゴーストタウンのようにひっそりとしている。


「あからさまに不自然だな……どう思う? ビル?」

「はい。想像以上に事態は深刻そうですね。ホグワイツ王国自体に何かしら異変が起きているようですし、どうも潜入して内部から叩くなんて悠長な事をしている暇はなさそうです。……作戦変更。ここから二手に別れましょう」


 蒼い瞳をした青年が顎に手を当てる。

 横の黒髪の大男も注意深く周囲を窺っていて、緊張を張り巡らせていた。


「どうするつもりだ? ヒトラー?」

「僕とガロゴラールさん、クレスティーナさん、セト君は予定通りアメンズ・タワーに潜入。そしてメイリスさん、ユラウリさん、レウミカさん、マイマイさんはガイザスさんのいるホグワイツ城へ向かって、この国に何が起きているのか確認してきて下さい」

「……私たちはそちら側か。仕方あるまい。承知した」


 青年の言葉を受けた金の長髪の女が少しだけ悔しそうな顔をするが、結局は彼の命を受け入れる。

 ホグワイツ城。ホグワイツ国王ガイザス・シーザー・カエサル。

 つまりは王家との接触において、自分たち以上の適任者がいないと彼女は理解していたからだ。


「ったくヒトラー。何が作戦変更だよ。お前の作戦はやっぱりあてにならないな」

「そんなこと言わないでくださいよ、クレスティーナさん」


 金の甲冑がカチカチと音を鳴らす。

 どうやらその中の人物だけが、話の流れを理解できていないらしかった。

 そんな若干コミカルな様子に肩を竦める青年。

 だが顔をすぐに引き締めると、パンと一度手を叩いた。


「さて、それではグズグズしている暇はありません。さっそく別れましょう。メイリスさん、ユラウリさん、二人のことは任せましたよ?」

「ああ、当然だ」

「…善処する」


 そして青年を先頭として、紫髪の女、黒髪の大男、紅髪の男が続き、ガラス張りで中の見えない建物の中に消えていく。

 それを見送った灰瞳の女は、残った者たちを一見し、やがて強く頷いた。

  

「では私たちも向かおう。ムトから託された君たちの安全は保証する。心配せずについてきてくれ」

「わ、わかりました!」

「わかったわ」

「…じゃあ、転移する」


 背の低い少女が最後に呟くと、眩い光が炸裂し、残された四人の姿も一瞬の内に消える。





――――――




「お待ちしておりました。九賢人の皆さん」

「これはこれは、手厚いもてなしですね」


 WMS本社に入った四人を待ち構えていたのは、片方の瞳を眼鏡で通す上品な物腰の男。

 ヒトラーは入り口にも関わらず誰もいないフロアを見渡し、不吉な予感を募らせる。


「私はWMSの社長秘書の……いえ、皆さまにはこう自己紹介した方が適切ですね。私は強欲な拐奪者スナッチ・スナッチの第一副総帥のスチュアートと申します」

「ヒュー! いいね。やるのかい? あたしたちと?」

「いえ。私はあくまで案内係。皆さまをシャルル様の下へとお連れするだけです」


 高価なスーツを着こなす金髪の男――スチュアートは丁寧に頭を下げる。

 それに毒気を抜かれたクレスティーナは、小さく舌打ちしながら魔力を抑えた。



「それでは、どうぞこちらへ」

   

 

   


 チン、と特徴的な音がふいに鳴る。

 ヒトラーたち四人とスチュアートを乗せたエレベーターとWMSが呼ぶ機械が動きを止めた音だ。

 居心地の悪い狭い空間。

 クレスティーナはやっとエレベーターから出られることに安堵の息を吐き、警戒する神経をさらに張り詰めらせた。


「この先でシャルル様はお待ちです」


 スチュアートは四人全員がエレベーターから出るのを確認すると、また一人扉の内側に残る。

 案内されたのは長い一本の廊下で、窓はたった一つとしてない。

 

「おい、ここは地下か?」

「おそらくそうだろう」

「チッ、息の詰まる所だな」

表か裏かヘッズ・オア・テイルズ……また裏ですか。今度はスーツを駄目にしたくないんですけど」


 思い思いの感想を抱きながら、四人は長い廊下を進んでいく。

 時折りコインを指で弾く音だけが反響する。





「やあ! みんな! ご無沙汰だね! 今日はわざわざ僕の会社まで来てくれてありがとう! やっぱりネルトの洗脳は解けてるみたいだね!」


 廊下の突き当りの扉を開くと、突如広大な空間が広がった。

 そしてドーム状になった広場の中心で、手を広げて歓迎の言葉を叫ぶ男が一人。


「バレてんじゃない。ヒトラー」

「すいません」


 四人は鷹揚に喋る男を注視する。

 黒い髪に蒼の瞳。

 彼の名はシャルル・マッツァーリ。

 WMSの創設者にして、いまや強欲な拐奪者の総帥と明らかになった男だ。


「お久しぶりですシャルル君。相変わらず元気一杯ですね」

「よお糞シャルル! もうお前がネルトと手を組んでることは知ってんだよ!」


 ヒトラーとクレスティーナの返答に、シャルルは微笑する。

 そしてガロゴラールは気づく、シャルル以外の何か、不吉なものがすぐ近くにいることに。


「なははっ、懐かしの再会、という訳だけど。皆も知っての通り、僕は忙しいんだよね。ネルトには鍵と魔力の準備、予想外な協力者には魂の回収、そして僕は闇の魔法の最終調整をしなくちゃいけない」


 銀縁眼鏡のフチを指でリズミカルに叩きながら、シャルルは軽やかにステップを刻む。

 しかし顔に浮かぶ邪悪は明らかで、蒼い瞳は好奇の光で満たされていた。



「だから君たちは、で遊んでてよ?」



 瞬く間に満ちる、粘りつくような暗い魔力。

 その魔力の発生源はシャルルではなく、彼の背後から溢れだしている。


「おいおい、冗談きついぜ。なんでお前がここにいる?」

「ははっ、最悪ですね。このパターンは予想してませんでした。やっぱりこっちをムト君に頼むべきでしたかね」

「そうか……間に合わなかったのか」

「なるほどな。これが噂の化け物」


 クレスティーナは渇いたように笑う。

 ヒトラーは頭をガシガシと掻き、金のコインをポケットにしまい込む。

 ガロゴラールは深く瞳を閉じ、悟ったように一つ呼吸をする。

 セトは少しだけ興味深そうな目をすると、二つの魔剣を手に取る。



「ヴゥゥゥォォォォッッッッッ!!!!!」



 シャルルの背後から姿を見せたのは、銀の大剣を引き摺る一人の男。

 髪も銀色だが、ところどころ青く変色している。

 右目は真っ暗に窪み、光を宿さない。

 左胸に赤の染みが目立つその男を世界はこう呼ぶ――、



「久しいな、レイドルフ。ずいぶんと顔色が悪いけど、大丈夫かい?」



 ――“雪銀の一番目”レイドルフ・リンカーン。

 

 しかし今の彼を言い表す言葉がもう一つある。


 

 天災アクト・オブ・ゴッド

 今の彼を不死者アンデッドと呼んでも、そこに疑いを感じる者はいないだろう。



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