メアリーと迷いの森 8

メアリーは眠いよー言いながら

メイヴ様に急かされて出発


「共のものは連れてくるな!

行動が遅くなり小回りが効かない!」


説得がめんどくさかった

「クリスはいいよ!

サボって薬草取ってる!」


もう一人のリンダは命に変えても

メアリー様を守れとの指示を受けている


命令を上書きするしかない!


シャーウッドの森のハンターへの

師事を申しつける!

「オマエ程度では、まだまだ【役不足】

最低でも元シャーウッドの森の

メンバーぐらいの実力をつけろ」


何か言いたいなら実力をつけろ!

冷や汗をかきつつ偉そうにのたまう!


物凄い悔しそうな葛藤を抱えて苦しむ

忠臣の部下は「はっ!」

自分に責任があると

自責の念に駆られながらも従う!


不満もありそうなので直々にメニューも

与える【木登り1分以内に登り切る!】

【ウサギなどの小型の動物5種のハント】

メアリー基準では楽勝なメニュー


敏捷性の向上

地形の活用

匂いに敏感な

的が小さい小動物素早いものには

逆に人間特化の騎士団とかには難しい!


わからないことは

この先輩のハンターに聞け

森のハンターとしての経験をここで

短期で積むことになる



銀さんに乗って最短距離で

エルフの里への疾走

迷いの森の幻術は一瞬で無効化

進路上の最低限の樹木は

ドリアードにより左右に一時的に

寄ってもらいい


救急車の様にすり抜けていく!


大慌てなのは生き残りの上位シルフ達

「せいきまつはおうのらいしゅう?!」

「リアルラオウ?!」

「むざんさま?!」


逃げ出すもの2名

腰を抜かして動けないもの1名

動じずに迎える準備をするもの1名


メイヴ様の視認エリアから

逃げ出せるはずもなく

「フン!こんな事だろうと思っていた」

一瞬で2名捕まり

「おたすけー」

「グワー」


【降格】自我の無い下位のシルフまで

落とされる


比較的真面目な例の勤勉な

スーパーシルフは精霊を視認できる

エルフの巫女シャーマンに

テキパキと指示を出し

エルフ達を叩き起こし簡易的でも

迎える準備と果物や魔石

精霊石など

お供物を積み上げる


メイヴ様から見たらゴミでも

充分な宝物である


流石にフッドの眷属として昇格した

特殊なスーパーシルフでも

メイヴ様とぶつかったら生き残れる

気などしない!


力をつけたのか『様子見の攻撃』でさえ

全力でかからないと消滅しかねない!

周りに助けを呼ぼうにも

誰もメイヴ様に立ち向かうものは居ない

だろう!


自己強化に【ガルーダの羽】を

背中に刺し装備

風の精霊石を取り込み自己強化

更に風に対してのレジスタトを

最大限にまであげて備える!


自己主張するかの様な、もの凄い突風を

まとい白銀の美しい獣が到着


ランク3の風の結界でこの場を護り

風を押し返し無効化


人間が乗っていたので騒ぎ出すエルフ達を

巫女によって黙らせる!



メイヴ様が居る?!

視認できないけど此方を眺めている?!

生きた心地がしない!

せめて命令や何か声かけでも

してくれれば・・


その場が静まり返る中

空気を読まないメアリーが

ギルドソラから頼まれた任務をこなす!


「族長のゴンドールさんへ

霊水と巫女により作られた【お酒】」


美しいエルフの青年族長が前に出て

「ゴンドールは風の精霊の不興を買った

罪で追放されました!」


「・・・」


小声で 要らない?


私は特に・・・


微妙な空気が流れる中


気を取り直して

いにしえの魔王討伐時の

伝説のエルフの勇者の遺品

紛失されなかった物の貴重な装備品


「コレをお返しします!」


悪い人では無いのだが

なりたての族長で威厳を示さないわけにも

いかない


「エルフの地位や名誉を回復する

素晴らしい物だが!」


「我らは乞食では無い!

意味もなく受け取れない!」

(私の命より重い!処ろか世界中のエルフの宝)

心の底から欲しいのだが

プライドや面子重視の一族



メイヴさまは少しだけ悩んだ!

修練の結果を見るために

力試しをしようにも

私の力だと力を抑えたところで

即死しかねない!


見せしめに葬りにきたわけでは無い!


ビックフッドの眷属のシルフ

【フッド・シルフ】


その前に姿を現し!

「それなりの修練はした様だな!

だが実戦で戦えなければ意味がない!」


さしあたりの【卒業試練】を与える!

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